Top >  ポルトガル >  リスボンの交通と住まい

リスボンの交通と住まい

リスボンは、ポルトガル西部の大西洋沿岸に位置しているポルトガルの首都で、スペインから流れてきたテージョ川の河口に開けた人口約60万人のポルトガル最大の都市です。テージョ川河口とサン・ジョルジェ城の丘からなる旧市街とその周辺に広がる新市街からなる都市で、ポルトガルの政治経済の中心地として、またポルトガル最大の港湾都市としても機能しており、7つの丘に囲まれた街は坂が多くトラムとケーブルが街の名物にもなっています。夜の帳が下りる頃、旧市街の下町で流れる哀愁のファドの調べを聴くと、この国の持つ歴史や文化をあらためて体感することができ、日本人が持つ情緒的な心とどこか通じるものを持つこの国の人々の人柄に魅かれ、当地に移住やロングステイする日本人も数多くいるようです。

日本からリスボンへは、日本航空や全日空、ヨーロッパの各航空会社の便でロンドンやパリ、フランクフルトなどのヨーロッパ主要都市を経由もしくは乗換することになり、所要時間は約17〜21時間です。リスボン空港から市内中心部へは約8キロ、オレンジ色のエアポートバスで市中心部のロシオ広場までは約20分、タクシーで約15分の所要時間です。長距離鉄道のターミナルは市内に4箇所あり、パリやマドリッドからの国際列車、ポルトガル北部からの国内列車が発着するサンタ・アポローニア駅、ロシオ駅、カイス・ド・ソドレ駅、バレイロ駅があります。

リスボンでは公共交通機関が発達しており、メトロと呼ばれる地下鉄やバス、トラムと呼ばれる路面電車があります。メトロはガイヴァッタ線やジラッソル線、カラヴェラ線、オリエンテ線の4つの路線があり、それぞれ色分けされていて1日乗車券や回数券などがあり外国人にも利用しやすく便利です。バスは市内を網羅する路線を持っており、路面を走る5つの路線を持つリスボン名物のトラムや7つの丘を結ぶケーブルカーと共通の前売り券などがあります。また、国鉄の近郊列車も便利な乗物で、カイス・ド・ソドレ駅からリスボンの西にあるカスカイスへ向かう国電が頻繁に運行しています。タクシーはメーター制で初乗りが1.8ユーロと利用しやすいですが、中にはメーターを使わない悪質運転手もいるので注意が必要です。

リスボンには、国際的なシティホテルやリーズナブルな中級ホテルも数多くありますが、海外ロングステイで滞在する場合には、短期だとキッチン付きのアパートメントホテルが便利でしょう。リスボン市内なら2ベッドルームが1泊70ユーロくらいから利用できます。長期の場合には清潔な新市街にアパートが多くあり、60平米くらいの1ベッドルームが500ユーロ、100平米の2ベッドルームが800ユーロくらいで賃貸できます。中には短期貸しをしているところもあり、2ベッドルームなら週400ユーロくらいで借りることができます。

ポルトガル

ポルトガルは、地中海気候で一年中温暖な国で、中世の街並みを残した趣のある街とのんびりした田舎の風景を持つ国です。日本との関係は古く、鉄砲伝来より様々な南蛮文化が日本に伝えられ、親近感の持てる国のひとつです。おおらかな気質を持つポルトガルの人々に魅かれ、当地に移住やロングステイする日本人も数多くいます。

関連エントリー