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ポルトガルの医療体制

ポルトガルの医療は、一般的にはヨーロッパの中ではそれほど医療レベルが高くないのが実情で、特に公立病院では設備や衛生面でもあまり進んでおらず、一部の私立医療機関のみが先進国レベルの医療レベルを持っており、現地に到着したら掛かる医療機関をあらかじめ選択しておくことが望ましいでしょう。また、日本人医師や日本語を話す医師は殆どいないため、英語かポルトガル語での受診となります。したがって、持病がある場合などにはあらかじめ日本で診断書を作成の上、ポルトガル語に翻訳して持参しておくことが賢明でしょう。

ポルトガルの医療機関は、公立病院、公立診療所、私立病院、個人医院の4種類があり、その受診システムは日本とは違い、地域の掛かり付けの診療所で最初に受診するシステムで、怪我や手術、精密検査などが必要な場合には、診療所の医師の紹介で病院を指定されることになります。初診や通院には原則予約が必要で、緊急の場合には公立病院ではすぐに受診ができます。 公立の医療機関では、ポルトガルの社会保険に入っていると無料もしくは2〜3ユーロと低額で受診できますが、いつも混雑しており受診までの時間も相当掛かります。

私立病院では、設備面や衛生面ではほぼ問題がなく、医療レベルも高いところがあり安心して治療が受けられますが、社会保険は適用されず、個室に入院するだけで1日約200ユーロ程度の高額の費用がかかります。また、個人医院の場合には往診も可能ですが、こちらも社会保険は適用されず高額費用がかかります。外国人が1年以上の長期滞在をする場合には、ポルトガルの社会保険に加入することができますが、受診医療機関を指定されることもあり、できるだけ私立の医療機関に掛かることが望ましく、そのためにも事前に必ず海外旅行保険などに加入しておくことが必要です。

ポルトガル

ポルトガルは、地中海気候で一年中温暖な国で、中世の街並みを残した趣のある街とのんびりした田舎の風景を持つ国です。日本との関係は古く、鉄砲伝来より様々な南蛮文化が日本に伝えられ、親近感の持てる国のひとつです。おおらかな気質を持つポルトガルの人々に魅かれ、当地に移住やロングステイする日本人も数多くいます。

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