ポルトガルの気候、歴史、文化
ポルトガルは、ヨーロッパ大陸南西部に位置するイベリア半島の西の端に位置し、北部から東部にかけて1214kmにわたりスペインと国境を接している国です。国土は日本の約4分の1と北海道くらいの大きさの小さな国ですが、15世紀から始まった大航海時代には、海を越えて世界中に渡り歴史的にも諸国に大きな足跡を残してきた国です。ポルトガルの気候は地中海気候に属し年間を通して温暖で、6月から9月頃までが乾季となり一番暑い頃には日中は30度を越えることもありますが、乾燥した気候のため朝晩は意外と涼しく過ごしやすいです。秋から春までは雨が降ることが多く、特に北部では雨量が多くなります。
日本との関係は、16世紀半ばにポルトガル人が種子島に漂着以来、鎖国までの約100年間に鉄砲伝来をはじめとして食文化にいたるまで、その南蛮文化は当時の日本に大きな影響を与えてきました。現在も両国間の文化交流は盛んで、また日本の常任理事国入りについてポルトガルは側面的に支援するなど政治的にも両国には良好な関係があります。ポルトガル国内の治安に関しては、大きな凶悪犯罪などは少なくヨーロッパでは治安のいい国のひとつですが、スリや置引き、引ったくりなどは度々起こっており、ホテルのロビーなどで待ちかまえ、尾行してから犯行に及ぶ事件などもあり、警戒を怠らないようにすることが大切です。
ポルトガルは中世の街並みを残し文化的にも当時の雰囲気が感じられる国ですが、ポルトガル語で郷愁や哀愁、懐かしさを表現する「サウダーデ」という言葉がぴったりの、古きよき街並みやポルトガル人の優しい人柄に魅かれ、ヨーロッパ各地から海外移住する人の多い国でもあります。そこに暮らす人々も昔かたぎの人が多く、古きよき日本とどこか共通する良さを持っており、そのお節介でおおらかな人々の人柄に魅かれ、海外移住やロングステイの滞在地に選ぶ日本人も多くいます。