スペインの滞在ビザ
スペインへの入国では、日本国籍のある人が観光目的でスペインを訪れる場合には、帰国日まで有効なパスポートを所持していれば、90日以内の滞在では事前にビザなどの取得は必要ありません。91日以上の滞在を希望する場合には、年金受給者の長期滞在ビザや学生ビザを事前に申請・取得しておくことが必要です。また、日本からEUのシェンゲン協定加盟国を経由してスペインへ行く場合には、乗り継ぎ空港でEU圏への入国審査があり、スペインでの入国審査は不要になります。
シェンゲン協定とは、ヨーロッパ内での出入国の簡素化を図ることを目的として1995年に発足したEU内での協定で、協定国以外(EU加盟国以外)から協定国に入国する場合には、最初に入国する協定国で入国手続きを行い、協定国から協定国以外の国に出国する場合には、最後に出発する協定国において出国手続きを行います。したがって、空港ではシェンゲン協定国間を移動する人と、協定国外から入国したり協定国外へ出国する人は、別々のターミナルを使用することになります。
2006年現在、シェンゲン協定には、EU加盟国であるスペイン、ポルトガル、ベルギー、オランダ、ルクセンブルク、ドイツ、フランス、イタリア、ギリシャ、オーストリア、スウェーデン、フィンランド、デンマークノルウェー、アイスランドなどが加盟しています。