カナダの気候、歴史、文化
カナダは北米大陸の北部に広がる世界で二番目に大きな国土を有する国で、ロッキー山脈やナイアガラ瀑布など雄大な自然の景観と洗練された都会がうまく調和した国です。
国土が広大なため、その気候もまた多様で地域によって大きく異なり、気温が0度を上回るのは年間わずか2、3ヶ月という極北の地もありますが、温暖な春から爽やかな秋までの7ヶ月は過ごしやすい季節の続く地域が移住やロングステイの対象地域となります。
冬は全体的に寒く、しっかりした防寒対策が必要です。また地域によっては、緯度の関係から夏は深夜近くまで明るく、夕方からビーチで過ごしたりゴルフを1ラウンド楽しんだりできるのも、カナダならではの魅力です。
日本との関係は、政治・経済ともに良好で両国の協力分野は多岐にわたり、カナダにとって日本はアメリカや中国に次ぐ第3位の貿易国で、日本からカナダへは自動車や機械関係を輸出し、カナダから日本へは木材や食肉類、パルプなどを輸出しています。また、カナダへは戦前から多くの日本人が海外移住しており、その人数は現在に至るまで約4万5千人を超えています。
また、カナダの治安は非常に安定しており、欧米諸国の中では犯罪も少なく凶悪犯罪は日本よりも少ないほどです。しかしながらどこの国にも治安の不安定なエリアは存在しており、カナダでも都会の一部の地域などでは治安のよくない所もあり、治安がいいことで安心しすぎることのないように注意する必要があります。
19世紀後半、イギリスから独立したカナダは、その後ヨーロッパから多くの移民を受け入れてきましたが、第2次大戦以降はアジアや南米、カリブ海諸国からの移住者を受け入れるようになり、民族のモザイクとも称される多民族多文化国家として、人種や民族に関わらず差別のない平等な社会を体現してきました。そうした人権に対する意識の高さから、世界に先駆けてバリアフリーの社会を実現し、公道や公共交通機関も使いやすく、ロングステイで暮らすシニアにとっても住みやすく優しい国です。