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最新記事【2006年05月12日】

「医療」「治安」「言葉」が海外移住ロングステイにおける3大不安要素といわれているように、滞在国での医療事情は、これからロングステイを始めようとする人々にとっては大きな関心ごとのひとつです。ロングステイの対象となる滞在国では、医療施設に不自由するようなことはなく、むしろどこの国でも先進的な医療設備を持っており、その対象となる滞在地域では外国人向けの医療体制も整ったところが多いようです。

先進国での医療技術は日本と同様ですが、アジアの国々においても外国人を対象とするような私立病院では、欧米や日本で最先端の医療技術を学んだ医師が数多くいますから、日本の医療技術と同等のものを持っています。ただし医療制度については各国様々で、医療費や病院の受け入れ態勢などは日本とは大きく異なることも多く、各国の医療制度については事前によく調べておくことが必要です。

また、言葉の問題では、英語についてはどこの病院でもまず通じますが、ハワイのように日本語体制がよく整っているところ以外では、日本語の通訳を置いているところは限られてきます。外国人を対象にしている私立病院では、殆どのところで日本語での受け入れ体制をとっているようですが、自分の滞在する地域にそうした病院があるかどうかはとても大切なことですから、事前によく調べておくことが必要です。

多少の英語を話せても、辛い状態で病気の様子を伝えることは結構大変なことで、そんなときに日本語の通じる医者や通訳がいると、微妙なニュアンスも伝えることができて、何かと心強いものです。そうした医者や通訳がいない場合には、海外旅行保険などの通訳サービスを受けるか、各国にある日本大使館に常駐している医務官に相談するのも言葉の問題を解決するひとつの方法です。

各国で病院の医療制度は異なりますから、風邪や持病などの一般的な治療の場合、まずどこへ行けばいいのか、ということも調べておかなければなりません。まず最初は最寄の開業医へ行き、そこでの判断によって総合病院や専門病院を紹介される制度の国もあり、総合病院へいきなり行くこともできる制度の国もあります。薬は病院でもらえるのか、それとも処方箋をもらって薬局で受け取るのか、といったような違いも国によって様々で、事前にその国での病院事情もよく調べておくことが必要です。

また、緊急を要する発病や事故などの場合、どこに連絡すればいいのか、救急車システムなどの体制が公共的なものか各病院の専属なのか、救急医療体制はどの病院がしっかりしているのか、などについても滞在国へ行く前に充分調べた上で、現地に到着したらその実情をしっかり確認し、かかりつけの病院や緊急時の病院などについて決めておくことが大切です。

一般的にどこの国においても、国立や公立などの病院よりも私立病院のほうが設備や人材も充実している傾向があり、外国人を受け入れる体制も整っているようです。国公立の病院では、患者も多く常に混雑しており待たされることも多いですが、私立病院の場合には待つこともなくすぐに診察や治療が可能です。ただし、そうした私立病院の場合には、治療費も日本と比べて相当高く救急車による搬送なども有料となり、患者の支払能力が確認できないと治療ができなかったり後回しになることもありますので、海外旅行保険は必ず入っておくことが大切で、クレジットカード、現金なども用意しておくほうがいいでしょう。

長期に滞在する場合には、日本の健康保険制度のようなシステムを持つ国は殆どなく、現地の民間医療保険に加入することは可能ですが、年齢など制限も多く国により違いもありますので、滞在候補となる国の民間医療保険について調べておくことが必要です。

短期の海外旅行では、ボディランゲージや片言の英語でもなんとかなるものですが、ロングステイで自分の好きな土地に暮らす場合、そこで日常の生活を営んでいくのですから、言葉の問題も避けて通るわけにはいきません。

住まいから一歩外へ出れば、人と会えば挨拶もします、タクシーや公共交通機関に乗ります、レストランなどで食事もします、デパートやスーパーマーケットで買い物もします、住まいで不具合があれば修理も頼まなければなりません、体調が悪ければ薬局や病院にも行きます、そうした人と触れ合う日常生活を営んでいくためには、最低限の現地で使われている言葉を覚えていくことが必要でしょう。

国やその都市によっては英語が通じるところもありますが、やはりほんの少しでも、挨拶や買い物の際に交わす会話くらいはできるように、滞在地の言葉を身につけておいたほうがいいでしょう。日本にいるときに、テレビやラジオで自分の滞在する国の語学講座を聞いて勉強したり、街の語学学校で初歩的な会話を学び準備しておけば、ロングステイを始めたときには滞在地の人たちとのちょっとした会話での触れ合いもスムーズにできるでしょう。

また、滞在している間にも、現地の語学学校などでさらに勉強を続け、その国の言葉をマスターするというのも楽しいものです。英語が母国語でない国では、現地の人たちとその言葉で話すと喜ばれますし、互いの親近感も深まっていきます。

アジアでは、過去の歴史上の問題や、かつての経済的な進出が経済侵略と捉えられ、一時反日感情が沸き起こったところもありますが、今では現地での生産と貢献、現地の人々と共に発展するという日本企業の考え方もあり、そうした問題も解消して、一部を除いてあまり問題のあるようなところは見られません。日本人がロングステイの候補に考えているような国では、おおむね親日度はいいようですが、特に世界一親日的だと言われる台湾や、若者の日本文化への憧れが強い東南アジアのタイヤ、日本語教育の盛んなオーストラリア、ニュージーランドなどは親日度も高いようです。

ロングステイでの滞在を考える場合には、その国と日本との歴史的な関係についても把握しておくことも必要でしょう。また、ロングステイで滞在中は、個人として滞在していても、周りの現地の人々からは日本人の代表のように見られることもありますから、その土地の人たちの文化や習慣を尊重し、それに添って生活していくことが大切です。

我々日本人は便利な社会に生きていて、そのあまりの便利さに少々鈍感になっているところもあるようです。家では清潔な水、ガス、電気はいつでも好きなときにスイッチをひねるだけで簡単に手に入りますし、コンビニやスーパー、ファミリーレストランなどは24時間利用が可能です。インターネットは世界有数のスピードと普及率を誇り、ネットバンキングなども当たり前のことになってきています。また携帯電話も世界一のサービスを提供し、交通機関の定期代わりから様々な支払いの決済、さらにはテレビまでが見れてしまいます。

ところが、こういった日本人が当然のことのように享受しているサービスは、ロングステイの滞在地では望んでも得られないことが多いのです。ヨーロッパでは、コンビニそのものが少なく、あっても夕方には閉めてしまいますし、夜遅くまで開いているレストランを見つけるのが大変な国もあります。私達日本人は、熱いお湯をたっぷり使ったお風呂に入る週間を持っていますが、シャワーだけで済ませる習慣の地域では、熱いお風呂を望むのが難しいこともあります。電気も季節によってたびたび停電する国もあります。

日本人が享受している便利すぎる生活を望んでも、それが全てにおいて適うところはあまりないということを理解して、自分が滞在する予定の候補地のそうしたインフラの状況についてもよく調べておくことが必要です。

海外移住ロングステイを計画する上で、まず第一に考慮しなければならないのは治安のよさ、安全性でしょう。日本は世界でも有数の安全な国といわれており、私達は普段は治安についてあまり意識することはありません。ところが、一歩海外に出ると、治安の良いといわれる国でもスリや置き引き、空き巣などは日常的に起こっています。ハワイ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどがロングステイ滞在地として人気がありますが、それらの国でも上記したような犯罪はあり、100%安全なところはありません。

そうした治安のいいといわれる国でも、犯罪の起こりやすい場所があり、そうした情報を収集しよく掴んでおくことが必要です。治安の状況は、おなじ都市のなかでも地域や通りにより変わりますし、夜中に人通りのないところでは事件に巻き込まれる確率は高いものです。部屋を出るときには必ず施錠する、外を歩くときには危険と思われるようなところには出向かない、などの心構えが必要です。

観光客の多い都市部では、外国人を相手にした詐欺などが頻繁している国もあり、言葉巧みに誘われトランプ詐欺などでお金を巻き上げられるようなことも起こっています。また、クレジットカードに関する詐欺もあります。カードの情報を読み取り、それを元に偽造カードを作って大金を使う、などの悪質な手口もあります。

そうした犯罪ばかりではなく、国によっては交通事故にも気をつけなければなりません。ハイウェイでは相当スピードを出して走っているところや運転マナーの悪いところなど、その国の車や道路の事情をよく把握して、決して無理をしないようにすることが必要です。

海外では、自分の身は自分で守る、という意識を強く持って気をつけることが、事件や事故などに巻き込まれにくい対策ですが、それでも何かが起こったときには落ち着いて対応することが大切です。警察も、日本のようにあちこちに派出所がある国は少なく、ちょっとした事件や事故などは取り扱ってくれない場合もありますが、物を盗られたり詐欺にあった時には、必ず被害証明や事故証明を作成してもらうようにしましょう。

日本は世界で有数の公共交通機関が発達した国ですが、海外ロングステイの対象となる国の中には、車を移動の手段の中心とするところもあり、アメリカやオーストラリアなどは典型的な車社会で、郊外や都市間の移動には車が欠かせないくらいです。都市部については、どの国でも公共交通機関が充実し、国によっては日本と同等の細部に至る電車や地下鉄の路線網を持つところもありますが、多くの国では電車や地下鉄については路線も少なく、都市圏内の移動ではバスを公共輸送の主体にしているところが多いようです。

自分がロングステイを計画している滞在地が、どのような公共交通機関を持っていて、その使い勝手はどうなのか、ということもよく調べておく必要があります。バスは、国によっては路線が多岐にわたり複雑で利用しづらいところもあり、バスが公共交通の中心になっているような都市では、身近で買い物や飲食などができる便利な立地の住まいを選択することが大切です。

また、日本では交通機関の車内アナウンスは当然ですが、海外の電車やバスでは車内アナウンスがないところも多く、自分がいったいどのあたりを走っているのかわからなくなるときもあります。そういう場合には、周りの乗客に降りるところを伝えるか、もしくは何度か乗って車窓からの風景を見て覚えていくしか方法はありませんが、そうやって失敗しながら覚えていくのも楽しいものです。なお、シドニーのメトロモノレールやバンクーバーのスカイトレイン、バンコクのスカイトレインなど比較的新しい交通機関では車内案内も行われています。

タクシーについては、どの国においても都市部では発達しており、アジアなど物価の安い国ではタクシー代も随分安く、移動には手軽で便利な乗り物ですが、都市により渋滞が激しくて身動きが取れなくなることもあります。そうした物価の安い国のタクシーの中には、値段をボッてきたり乱暴な運転をすることもありますから、信頼のできるタクシーを決めておくのもひとつの方法です。ホテルなどのリムジンタクシーは安全度も高いですが、その分料金も割高になります。

自分で運転する場合には、レンタカーが便利ですが、加入している保険料金の関係から、会社によっては年齢による料金加算をするところもあり、おおむね60歳以上は割高となるようです。また、その使用頻度によっては月極めで借りたほうが有利な場合もありますし、それほど頻度がないならその都度借りたほうが安く、よく調べた上で借りましょう。国によっては右側通行の場合もあります。その国の交通法規を知り道に慣れた上で安全運転を心がけましょう。

海外移住ロングステイをする際のベースとなるのが滞在地の住まいです。ロングステイを受け入れている土地では、海外から来るロングステイヤーのために様々な形態の宿泊施設を用意しています。短期のロングステイの場合には、掃除や食事の用意をする必要のないホテルやそれに準じた宿泊施設を利用する人も多いようですが、少し滞在期間が長い場合には、コンドミニアムやアパートを借りて現地の生活により近づいて暮らしてみるのも楽しみです。

また、滞在を1か所に固定せず観光名所や旧跡などを巡る場合には、B&Bやユースホステル、バックパッカーズホステルなどが適しているでしょう。車で移動する場合には、国によってリーズナブルなモーテルが発達しているしているところもあり、シンプルで快適な滞在ができます。

長期のロングステイとなって住居を購入する場合も出てくるでしょう。国によっては外国人が一軒家を購入することも可能ですし、コンドミニアムなどのアパートは殆どの国で購入可能です。滞在先の住まい環境は、ロングステイの暮らしの基礎となるものですから、その滞在目的や予算に合わせて色々と検討してみることが大切です。

ロングステイ先の住まい海外移住・ロングステイ先で滞在する住まいには、国によって違いはありますが、ホテルをはじめB&Bやユースホステル、サービスアパートメントやコンドミニアム、一般のアパートメント、ホームステイなど様々な形態があります。目的や滞在期間、予算なども考慮したうえで選んでいきたいものです。

海外に滞在する場合、ホテルは最も一般的で高級なものからリーズナブルなものまでその価格も様々なタイプがあり、情報も集めやすく予約を入れるのも簡単です。その手配の手軽さとからも、短期でのロングステイの場合にはホテルを利用する人も多いようです。

ホテルはパブリックスペースも充実しており、部屋では毎日の清掃とベッドメーキング、ランドリーサービスなどもあってとても快適に過ごせますが、長期で宿泊する上では不便なところもあり、また滞在費も随分高くついてしまいます。

一般的には部屋もそれほど広くなく、調理のスペースなども設けられていないので、ちょっとした料理もすることができず、部屋での生活が単調になりがちです。ただ、ホテルによっては、長期滞在者用に部屋を広く取ったり、中には簡単な調理もできるようなところもあり、そうしたところでは長期滞在用の宿泊レートを設けていて、1週間、1ヶ月単位の割引価格を実施しているところもあります。

また、中長期のロングステイの場合でも、現地へ到着した日から数日間をホテルで滞在し、その間に本来の滞在先を探すという方法もあります。

サービスアパートメントとは、家具、ソファセット、テレビ、ベッドなどが備え付けてあり、キッチンには食器、キッチン用品、ダイニングテーブル、冷蔵庫やレンジなどの電化製品なども揃っており、殆どそのままで生活のできるタイプのアパートメントです。ベッドシーツやタオルなども揃っており、定期的にベッドメイキングやシーツの取替え、部屋の掃除などもそのサービスに含まれているところが殆どで、クリーニングの有料サービスもあります。

部屋はホテルの一室と同じようなワンルームタイプから、リビングダイニングつきの1ベッドルーム、2ベッドルームなど、予算によって広い部屋も選べます。料金的には、ホテルで滞在するより安く、一般のアパートよりは高いですが、地域やそのランクによって高級なところもあれば比較的リーズナブルなところもあります。

数泊から1ヶ月単位の期間で借りることができるので、短期間から中期間の滞在で利用するのに便利です。短期間でのロングステイでも、ホテル住まいでは落ち着かない、外食ばかりではなく自分で料理をしたいときなど、キッチンのあるサービスアパートメントなら気兼ねなく自分の好きなものを作ることができます。

※ハワイやオセアニアなどでコンドミニアムと呼ばれるものは、このスタイルが多いようです。

コンドミニアム(condominium)を日本的に訳すと分譲マンションということになります。個々のユニットに所有者がいて、使用しない期間を管理会社にまかせて旅行者に賃貸するタイプと、自分は住まずに恒常的に賃貸しているタイプがあります。もちろん所有者が購入後にそのまま住んでいる場合もあります。

賃貸の場合には、個々の所有者が家具やベッド、ソファセット、電化製品、生活用品などをそろえ、そのまま生活できるようになっていますが、サービスアパートメントとの違いは掃除やベッドメイキングなどのメイドサービスがないところです。中にはコンドミニアムの管理業者が、オプションで有料メイドサービスを提供している場合もあるようです。

ワンルーム(スタジオタイプ)の小さなユニットの場合にはキッチンがない場合もありますが、1ベッドルーム以上の場合にはキッチンがあり電化製品も揃っていて自炊可能なタイプが多いようです。部屋に洗濯機も揃っていたり、もしくは建物内にコインランドリーを設置しているところもあって、自分で洗濯などもできます。コンドミニアムは、長期滞在が原則で、最低でも3ヶ月以上の契約となるようです。

契約は、不動産業者がすべて管理している場合には不動産御者との契約になりますが、不動産業者が窓口になっていて契約は所有者と直接交わす場合あり、契約事項や契約書の内容はよく確かめることが必要です。

海外での庭付きの一軒家はある意味相当贅沢に思われますが、日本に比較すると安く購入できるところが多く、オーストラリアやニュージーランドなどでは、庭付きプール付の一軒家が3000万円前後から購入することができて、ガーデニングを楽しんだり自家菜園を作ることもできます。また、アジアでは、1000万から2000万円でかなり大きな一軒家が手に入りますが、国によっては、外国人には土地を購入する権利がないところもあります。

それと、一軒家の場合には、治安やセキュリティが大きな問題になりますが、ところによっては住宅地をひとつの町として壁で囲い、その出入り口にはセキュリティサービスを常駐させて外部からの侵入を防ぐ管理体制を設け、その安全性を保っているような形態のところもあります。一軒家の場合には、設備を維持・管理していくのに手間が掛かるという問題もあり、専門の業者に委託することもできますが、それには費用の発生が伴ってきます。

そこで、同じ購入するなら、アパートタイプのコンドミニアムを選ぶのもいい選択かもしれません。コンドミニアムとはいわゆる分譲マンションですが、プールやジムなどパブリックスペースの設備やセキュリティ体制なども整っているところが多いようです。また、コンドミニアムの中には、オーナーが日本へ戻っている間は他の旅行者などに貸し出して、収入を得ることのできるシステムをとっているようなところもあり、その場合には購入に投資的な意味合いも加わります。

コンドミニアムの購入は、物件によって条件がつくところもありますが、基本的にはどの国においても外国人が個人名義で購入できるようです。ただ、購入後に日本帰国などで売却するような状況となった場合、売却価格や売却できるまでの期間などで多少のリスクがあることは承知しておきたいことです。

ヨーロッパやオセアニアにある個人が運営している小規模の宿泊施設で、一般的には2組から多くても5組程度のゲストを受け入れる民宿のような家庭的な施設です。宿泊料金はホテルよりも若干安く設定されており、一般家庭の部屋を宿泊する部屋として提供し、朝はそこの家族と共に朝食をとるといったスタイルで、そこの家族との交流や雰囲気が気に入って長く滞在する人もいるようです。

ニュージーランドやオーストラリアなどには日本人経営のB&Bもあり、現地の言葉や環境に馴染むまでそうしたところで滞在し、気持ちの準備が整ってから他の滞在地へ移動する人もいるようです。

他にも、ユースホステルやバックパッカーズなどといった経済的な宿泊施設があります。数台のベッドがある大部屋から個室までそのタイプは様々ですが、基本的にはシャワーやトイレは共同となっています。従来は若者向けの宿だったのですが、最近ではシニア層の利用も多く、日本でも同様の宿泊施設がありますが、世界の様々な国からあらゆる年代層の人々が訪れているようで、アクティブな行動派に向いたタイプの宿泊施設です。

■モーテル
アメリカやオーストラリア、ニュージーランドは車社会ということもあり、各部屋に駐車施設を設置したモーテルは最も一般的な中級の宿泊施設です。豪華な設備や公共スペースはありませんが、部屋は広くて清潔で簡単なキッチンが付いているところも多く、朝は簡単な食事を用意しているところもあるようです。バスタブはないところが殆どでシャワーのみとなるようです。現地では家族旅行などでよく利用されているようで、間違っても日本のモーテルのようなものではありません。

■ファームステイ
本来は、カナダやオーストラリア、ニュージーランドなどの農園で、農作業の手伝いをすることで宿泊を提供されるものでしたが、現在では観光ファームステイを実施している所も多く、その場合にはそうした作業の必要はなく、豊かな自然の中でファームファミリーとの交流をしながらのんびり過ごすことを目的として滞在ができます。

■ホームステイ
学生や若者を中心に、語学留学などで滞在先の一般家庭に寄宿するのが従来のスタイルでしたが、最近ではシニア向けに同様のプログラムを組んでいる語学学校などがあります。ホストファミリーは、滞在先の学校指定の一般家庭になり、その家庭での実生活の中で異文化を経験したり語学を学ぶにはいい環境となります。基本的に部屋は個室で食事は朝夕2食がつくようです。

海外移住ロングステイの目的は、各人それぞれ異なります。趣味のゴルフやフィッシング、マリンスポーツに専念したい、あるいは初めてのスポーツにチャレンジしてみたい「レジャー派」、英語や現地の言葉を身につけたい「語学留学派」、何か滞在地ならではの習い事にチャレンジしたみたい「習い事派」、何か役に立つことがしたい「ボランティア派」、地元の人たちとの交流が目的の「異文化体験派」など目指すものは様々です。

その他にも、のんびりと庭を造ったり家庭菜園でハーブや野菜を育てる「ガーデニング」、滞在国の自然を自分の足で体感したい「トレッキング」、滞在国やその周辺国の名所旧跡を訪れたい「小旅行」、ゆっくり疲れを癒したり療養したりの「保養健康回復」などその滞在目的やライフスタイルは異なります。

これまでやってきた趣味をより極めていくのもいいですし、今までやろうと思ってもできなかったことに取り組んでみるのも、海外でのロングステイだからこそ挑戦しやすいのです。何に取り組むにしても、滞在地の人々との交流がありますから、その国の習慣や文化にも触れることになり、滞在生活はより充実したものになるでしょう。

ロングステイ先での暮らし方海外移住やロングステイを通して何をするか。そうした目的はそれぞれに異なります。趣味のスポーツを楽しむ、語学や何か習い事を始める、ボランティアを実践する、地元の人々との交流を目的とするなど各人各様の目的や楽しみ方があり、ロングステイならではの暮らし方を実践することで充実した滞在となるでしょう。

毎日のようにゴルフがしたい、ゴルフを中心とした暮らしがしたい、そんなゴルフ好きのシニアの願いは、海外のロングステイ先では比較的容易に叶ってしまうのです。海外では、ゴルフ場の立地も日本とは違い近場なら滞在先から歩いていけるようなところもあり、車で出かけてもせいぜい30分程度でいけるところが多いようです。

平日はどこも空いているところが多く、インアウトを3時間前後で一気に回ることができ、日本のようにハーフを終えたらいったん休息するような習慣はあまりなく、一息つくのは18ホールをすべて終えた後になります。気になる料金も、アジアでは18ホール回って2000円くらいからあり、キャディさんも一人につき最低一人は付くようで、電動カートで回るのが一般的です。

オセアニアやハワイなどでは、ゴルフは庶民のスポーツという感覚で、カートを自分で引いて回る人が多く、コースフィーだけなら数百円からあるようで、高級なところでも1万円程度です。海外でゴルフ三昧の日々を過ごしているロングステイヤーは、練習は毎日、コースには週に数回、というのが平均的なスタイルで、日本ではとても考えられないような充実した日々を過ごしているようです。

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