ロングステイ先の交通事情
日本は世界で有数の公共交通機関が発達した国ですが、海外ロングステイの対象となる国の中には、車を移動の手段の中心とするところもあり、アメリカやオーストラリアなどは典型的な車社会で、郊外や都市間の移動には車が欠かせないくらいです。都市部については、どの国でも公共交通機関が充実し、国によっては日本と同等の細部に至る電車や地下鉄の路線網を持つところもありますが、多くの国では電車や地下鉄については路線も少なく、都市圏内の移動ではバスを公共輸送の主体にしているところが多いようです。
自分がロングステイを計画している滞在地が、どのような公共交通機関を持っていて、その使い勝手はどうなのか、ということもよく調べておく必要があります。バスは、国によっては路線が多岐にわたり複雑で利用しづらいところもあり、バスが公共交通の中心になっているような都市では、身近で買い物や飲食などができる便利な立地の住まいを選択することが大切です。
また、日本では交通機関の車内アナウンスは当然ですが、海外の電車やバスでは車内アナウンスがないところも多く、自分がいったいどのあたりを走っているのかわからなくなるときもあります。そういう場合には、周りの乗客に降りるところを伝えるか、もしくは何度か乗って車窓からの風景を見て覚えていくしか方法はありませんが、そうやって失敗しながら覚えていくのも楽しいものです。なお、シドニーのメトロモノレールやバンクーバーのスカイトレイン、バンコクのスカイトレインなど比較的新しい交通機関では車内案内も行われています。