ロングステイ先の食生活−日本食材
大きな都市では、かなり品種の豊富な日本食材を扱う店も増えており、ところによっては日本食材や弁当などを自宅まで配達するサービスなどもあります。そうした日本食材の中には現地で生産されたものも多くあり、中には焼き鶏の材料や冷凍食品など、現地の食品工場で加工して日本に輸出しているような国もあります。
また近頃では、現地のデパートや大型スーパーでも、うどんや醤油、インスタントラーメンといった一般的なものから、海外で人気の低コレストロールでタンパク質が多いと評判の豆腐まで、品数は限られますが、気軽に日本食材が手に入るようになってきています。アジアの国では、細長いインディカ米ではなく、日本米を現地栽培して国内市場に流通させているところもあり、以前と比較すると日本米も手に入れやすくなってきました。
日本食材以外にも、街の市場などでは野菜や肉、魚などの新鮮な食材を手に入れることができますし、そうした市場では現地の人々とのコミュニケーションを楽しみながら買い物をするのもいいでしょう。滞在先で調理ができる環境にある場合には、自炊で日本食に挑戦してみることもロングステイの楽しみの一つとなります。現地に長く滞在する人の中には、漬物を自分で漬けたり納豆を作ったりしている人もいるようで、世界のどこにいても限られた素材をもとにして、日本人の知恵を生かして食を楽しむスタイルを実現しているのでしょう。