ロングステイ先の治安と安全
海外移住やロングステイを計画する上で、まず第一に考慮しなければならないのは治安のよさ、安全性でしょう。日本は世界でも有数の安全な国といわれており、私達は普段は治安についてあまり意識することはありません。ところが、一歩海外に出ると、治安の良いといわれる国でもスリや置き引き、空き巣などは日常的に起こっています。ハワイ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどがロングステイ滞在地として人気がありますが、それらの国でも上記したような犯罪はあり、100%安全なところはありません。
そうした治安のいいといわれる国でも、犯罪の起こりやすい場所があり、そうした情報を収集しよく掴んでおくことが必要です。治安の状況は、おなじ都市のなかでも地域や通りにより変わりますし、夜中に人通りのないところでは事件に巻き込まれる確率は高いものです。部屋を出るときには必ず施錠する、外を歩くときには危険と思われるようなところには出向かない、などの心構えが必要です。
観光客の多い都市部では、外国人を相手にした詐欺などが頻繁している国もあり、言葉巧みに誘われトランプ詐欺などでお金を巻き上げられるようなことも起こっています。また、クレジットカードに関する詐欺もあります。カードの情報を読み取り、それを元に偽造カードを作って大金を使う、などの悪質な手口もあります。
そうした犯罪ばかりではなく、国によっては交通事故にも気をつけなければなりません。ハイウェイでは相当スピードを出して走っているところや運転マナーの悪いところなど、その国の車や道路の事情をよく把握して、決して無理をしないようにすることが必要です。
海外では、自分の身は自分で守る、という意識を強く持って気をつけることが、事件や事故などに巻き込まれにくい対策ですが、それでも何かが起こったときには落ち着いて対応することが大切です。警察も、日本のようにあちこちに派出所がある国は少なく、ちょっとした事件や事故などは取り扱ってくれない場合もありますが、物を盗られたり詐欺にあった時には、必ず被害証明や事故証明を作成してもらうようにしましょう。