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最新記事【2006年05月06日】

太平洋に点在する島々の中には、海外移住ロングステイの候補地としてはまだそれほど注目はされていませんが、日本人が滞在するのに適した候補地がいくつかあります。

日本人観光客が数多く訪れる馴染みの深いグアムやサイパン、ロタといったアクセスに便利な島々から、南太平洋のフィージーやタヒチ、ニューカレドニアなど日本から随分離れた島々まで、それぞれ独自の魅力を持っており、今後は注目される可能性を持った滞在地となります。

グアムや北マリアナ諸島のサイパンの魅力は、何といっても日本から3時間のロケーションとその豊かな自然にあるでしょう。日本人観光客が数多く訪れることから、観光関係に従事する日本人が相当数在住し、また過去に日本が統治していたこともあり地元の年配者には日本語が通じるということも今後注目される大きな要素になります。

南太平洋のフィジーやタヒチ、ニューカレドニアは、日本とは随分離れた距離にあり、在住日本人も少なく日本人向けのサービスもまだあまり期待できません。しかしそれだけに、日本の文化から離れ現地の文化や習慣により深く触れるロングステイが望めることもあり、海外ロングステイを一通り経験した上級者にとっては新鮮な地域となる可能性を持っています。

また、 グアムや北マリアナ諸島、フィジーなどは物価も安く生活費も抑えられますが、他の南太平洋諸島ではそのロケーションから家賃などは高めの傾向で、それぞれの利点をどう捉えていくかにより海外ロングステイ候補地としての見方は変わってくるでしょう。

中には、年金生活者に対してリタイアメントビザの制度をとっているところもあり、これらの太平洋諸島は旅行地としてだけではなく、海外移住やロングステイ候補地としても有望な可能性を持った地域です。

グアム・サイパン・ロタグアム・サイパン・ロタ(マリアナ諸島)は、何と言ってもその近さが大きな魅力の一つです。又、日本語が通じやすいので親しみやすい滞在地と言えるでしょう。ただ、移住やロングステイ用の住まいが充分あるとは言えず、そうしたインフラが整えばさらに魅力の増す滞在地です。

フィージーの気候と人口分布フィジーは正式名をフィジー諸島共和国(Republic of the Fiji Islands)といい、日本から南南東へ約7000km、ハワイの南方2500kmに位置する南太平洋上の300を超える諸島からなる小さな国です。土地の総面積は四国程の大きさです。温暖で年間を通して平均気温が25度前後と恵まれており、12月から4月の雨季には東部のスバでは雨が多くなりますが、一日中降るわけではなく朝夕のスコール程度で過ごしやすい気候です。


フィジーフィジーの総人口は約80万人で、フィジー系が約48%、インド系が約48%を占め、宗教はフィジー系がほぼキリスト教、インド系はヒンドゥー教やイスラム教、中国系の仏教ともごく僅かいます。諸島中で最大のビチレブ島の南東部に首都のスバがあり、南太平洋で一番大きな都市ですが、人口は17万人で日本の地方都市ほどの規模ののんびりした街です。

フィジーの経済 fromウィキペディア
フィジーの経済は主に農業や衣料や観光で成り立っています。観光で得る収入は2億7000万ドルにのぼり、耕地面積は26万haで農業に従事する人は13万人程です。輸出可能な商品はほとんどなく、貿易は大幅な輸入超過となっています。

フィジーフィジーは、その温暖な気候と豊かな自然、そして比較的物価の安いことが海外移住・ロングステイ候補地として大きな魅力となりますが、フィジー人の素朴な人柄に魅かれる人も多いようです、フィジーでは比較的容易に取得できるリタイアメント・ビザ制度があり、今後注目されていく候補地のひとつです。

フィジーの空港日本からフィジーへはフィジーのエア・パシフィック航空が成田から週2便の直行便を就航しています。(エア・パシフィック航空のフライトは成田発のみとなっています。) 所要時間は約8時間半、その他ソウル経由の大韓航空、オークランド経由のニュージーランド航空、オーストラリア各地(シドニー、ブリスベン、メルボルン)で乗り継ぐカンタス航空なども就航しています。到着地のナンディはビチレブ島西部にあり、首都のスバへはUTCバスと呼ばれるエアポートバスかタクシーが便利です。フィジー

国内の交通機関は、ビチレブ島と各諸島を結ぶ国内線の小型機とフェリーがあり、大きな島にはバスの交通網が発達しています。ビチレブ島では島北西部のラウトカとスバを結ぶバス路線が整備されており、外国人が主に利用するエアコン付きのデラックスなツーリストバスがあります。その他の主な地区もローカルバスやミニバスで結ばれています。またタクシーは交渉制ですが、空港や主な地点間の移動には公定料金が定められています。

フィジーは、イギリスの統治時代に労働力として海外移住してきたインド人と先住のメラネシア系フィジー人がほぼ同数の人口比で、近年になりインド人が経済を支配するようになってから民族対立が起こり、一時治安も悪くなりましたが2001年頃より治安は全く問題ない状態に回復しています。とはいえ、こそ泥や空き巣などは時々起こっていますから、住まいの戸締りに気をつけて用心のため夜の一人歩きなどは避けることが大切です。

フィジーフィジーでのロングステイの魅力は、豊かな自然や比較的物価が安いこともありますが、陽気でフレンドリーなフィジー人の素朴な笑顔に魅かれることが、滞在の大きな要素にもなっているようです。フィジーには3つの言語が話されており、フィジー人はフィジー語、インド人はヒンディ語、そして共通語として英語が話されていますから、英語の通じやすいことも魅力のひとつとなります。

また、フィジーにはリタイアメント・ビザ制度があり、その必要要件も45歳以上であることや年間3万フィジードル(夫婦の場合は4万フィジードル)以上の年金などの収入があることなどで、それほど難しい条件もなく3年ごとの更新が可能なビザを取得することができるのも大きな魅力です。

フィジーでの滞在は、首都のスバ周辺か国際空港のあるナンディ周辺が、日常の買物などにも便利な地域でしょう。スバは各国からの駐在員などが住む地域で、日本人駐在員も多く暮らしています。一般的なホテルは数多くありますが、アパートやコンドミニアムはあまりなく一軒家が主な住まいのタイプとなり、月に1500〜2000フィージードルくらいが賃貸相場となります。

フィジーでの生活街中には政府の機関やスーパーマーケット、バスターミナル、航空会社、銀行などが集まるセントラル・スバと呼ばれるこじんまりした繁華街があり、大型のショッピングセンターも揃い買物には便利な滞在地です。

また、ナンディ市内にも日系のSOGOをはじめとした大型ショッピングセンターがいくつかありますし、新鮮な野菜や魚が並ぶ市場もあって便利な滞在地です。こちらの方では、市内にはスバと同様の住まいのタイプがありますが、郊外には大型のリゾートホテルやキッチン付きの長期滞在用ホテルもあります。

また、南部郊外にあるパシフィック・ハーバーというリゾート地にも大型のリゾートホテルが数多く立ち並び、別荘地では1千万円くらいでプール付きの一軒家を買うことができ、何組かの日本人が海外移住して暮らしています。短期滞在の場合には、思い切ってビチレブ島を出て離島にある豪華リゾートに滞在するのもひとつの方法です。

日本食材は、ナンディのSOGOやスバにある日本食材店で手に入りますし、日本食レストランも数は少ないですが、南太平洋にチェーン展開する大黒レストランのナンディ店やソフィテル・リゾートに浜町という鉄板焼き専門店があります。レストランは、バナナの葉などで包んだ魚や肉、主食のタロイモなどを石で蒸焼きにしたロボ料理と呼ばれるフィジー料理をはじめ、西洋料理や中華料理、インド料理などのレストランが数多くあり、生活するのに不便はないでしょう。

フィージーでは、滞在地によって様々な過ごし方がありますが、ゴルフ場もリゾート地を中心に10数箇所に点在しており、乗馬やテニス、トレッキングのコースなども充実しています。周りを素晴らしい珊瑚の海に囲まれていることからマリンスポーツに関するアクティビティは全て揃っています。スキューバダイビングに適したポイントも数多くあり、マリンスポーツ関係のスクールも充実していますから、海外ロングステイの機会に何か新しいことにチャレンジしてみることもできます。

フィージーでは、青く澄み切った海やリゾート地でのスポーツや洗練されたリゾートライフを満喫するだけでなく、フィジー人の伝統文化やその大らかな人柄に出会えることが海外ロングステイの大きな目的ともなりますが、滞在に適したアパートメントホテルやコンドミニアムなどがあまりなく、そうしたインフラ面では今後の充実に期待したいものです。

タヒチとその島々の正式名称はフランス領ポリネシアといい、日本から9500km離れた南太平洋のほぼ西ヨーロッパ全域に相当する400万kuの広大な海域を占めています。タヒチは、ソシエテ諸島やツアモツ諸島、マルケサス諸島、オーストラル諸島、ガンビエ諸島の5つの諸島群にわかれており、全部で118の島々があります。

ソシエテ諸島にある島々の中に、景観が素晴らしいボラボラ島やモーレア島、首都のパペーテがあるタヒチ島、ポリネシア文化の歴史を伝えるライアテア島やフアヒネ島などが属しており、温暖な亜熱帯海洋性気候で年間の平均気温は27度、4月から10月の冬でも最低気温は23度、最高気温が28度とまさに常夏の楽園らしく過ごしやすい気候の地域です。

タヒチの総人口は約24万人、人種構成は83%がポリネシア系で12%がヨーロッパ系、残り5%が中国系で、そのうち約17万人がタヒチ島に住んでいます。首都のパペーテ市の人口は約3万人弱で近隣一帯では一番日本人が多く住む地域でもあります。

タヒチの公用語はフランス語とタヒチ語ですが、ホテルやレストランなど観光に携わる人々は英語を話す人が多く、また、リゾートホテルなどには日本人スタッフや日本語を話すスタッフが多くいますからロングステイの日本人にも安心です。

タヒチタヒチは、常夏の楽園としてあまりにも有名ですが、物価の高さから海外移住やロングステイの滞在地としてはあまり取り上げられることのない滞在地です。しかしながらロングステイの滞在地は決して物価のみで決まるものではなく、多少の費用は掛けても憧れの地で過ごしたい、そんなシニアに最適の滞在地です。

日本からタヒチへは、エア・タヒチ・ヌイが成田から週に3便の直行便を運行しており所要時間は約11時間、その他ハワイ経由の便なども各社から出ています。タヒチのファアア国際空港はパペーテ市の西約5kmに位置するラグーンの上にあり、国際線と国内線の両方が発着しており、空路で他の島々へ向かうにはここで乗換となります。

パペーテや島内の各リゾート地区へはタクシーが便利です。ソシエテ諸島やツアモツ諸島など主な島々へはエアタヒチ航空が飛んでおり、隣のモーレア島へはフェリーで行くこともできます。島内の交通機関は ル・トラックと呼ばれる地元の人々の足となっている私営バスかタクシーでの移動が中心で、タクシーはメーター制ですが、主な区間には公定料金があり安心して利用できます。

タヒチの治安は比較的良く、凶悪犯罪などは殆どありませんが、観光地につきものの置き引きや引ったくりなどは時々あるようで、身の回りの貴重品には常に気をつけたり多くの現金を持ち歩かないなどの注意が必要です。

また、気をつけておかなければならないのは、タヒチの物価は非常に高く東京並みのレベルだと考えておけば間違いないでしょう。したがってタヒチでのロングステイでは、節約して宿泊費や生活費を抑えることはあまり考えず、むしろ多少の費用はかかっても、憧れの常夏の島での滞在をどう有意義に過ごすのかを考えることの方が大切でしょう。

タヒチでのロングステイの滞在先は、ホテルでの暮らしが基本となります。都会的な生活をおくるのならパペーテ市内のシティホテル、ゆったりとしたリゾートライフならタヒチ島の西側に集中するリゾートホテルが適しています。

費用はリゾートホテルのほうが高くなりますが、設備や周辺環境、快適さなどを優先するならやはりリゾートホテルでしょう。リゾートホテルでも様々な種類がありシャレーやバンガローと呼ばれる独立した建物での滞在も可能です。

タヒチでのショッピングは主にパペーテ市内が中心で、パペーテの市営市場のマルシェではその日あがったばかり新鮮な魚介類や果物が多く、マンゴーやパパイヤなど新鮮な南国のフルーツが手に入ります。

市内中心部にはバイマ・ショッピングセンターがあり、中に入っている店によっては日本人スタッフも常駐しており、地元の情報などを詳しく尋ねることもできます。また、ショッピングセンター前にはタクシー乗り場もあり市内巡りや郊外へ出るには便利です。

タヒチでは、こってりしたフレンチではなく新鮮な魚介類や野菜を使ったさっぱりとしたフレンチレストランが多く、海辺のロケーションなど優雅に時間をかけて食事をするところが数多くあります。また、中華料理やイタリアンのレストランもかなりあり、日本食レストランもル・スモウなど鉄板焼きや寿司などのレストランがタヒチ島内に数軒ありますから、日本食が恋しくなっても大丈夫です。

また、タヒチの周辺ではマグロのとれる漁場があり、まぐろの刺身やまぐろを使った料理が多くあり、海外ロングステイの日本人にも馴染みやすい料理です。

タヒチでは、タヒチ流に時間を気にすることなく、また時間に追われずのんびり過ごすことが、ロングステイでの滞在を成功させる秘訣です。注文した料理が忘れた頃にやってきたり、買物しようと入った店の店員がお喋りに興じて客に関心がいかなかったりするのもタヒチ流。日本にいるときのようにあくせくせず、何事も小さなことは気にすることなく、タヒチアンの素朴でのんびりとした人柄に笑って過ごせるようになれば、タヒチでの海外ロングステイはより充実したものとなるでしょう。

タヒチでは、マリンスポーツをはじめ様々なアクティビティが充実しておりますが、意外なことに自分の好きなときに手軽にできるシュノーケリングなどが特に人気が高いようです。海中の手付かずの自然の中でラグーンフィッシュと遊んだり、疲れたら浜辺でのんびりすごしたり、あまりがつがつせずにゆったりと流れる時間に身をゆだねるのがタヒチでのロングステイのようです。

また、本格的なダイビングなども施設が充実しており絶好のポイントも数多くありますが、あくまでのんびりゆったりと、船の上でランチを楽しみながら自分のペースで潜るのがタヒチでのダイビングのようです。もちろんタヒチにはゴルフ場もありますから、ゴルフ好きの海外ロングステイヤーにも充分満足のできる滞在地です。

タヒチでは、何もしないオフタイムを満喫することも有意義な過ごし方で、プール付きのシャレーを借りて自分達だけの空間で、誰の束縛も受けずにゆったりとした時間の流れを楽しむ、そんな過ごし方もタヒチでの海外ロングステイだからこそできる時間の使い方です。また、タヒチ島やボラボラ島など観光客の多い島を離れ、野性的な離島にあるコテージで、じっくり時間をかけてゴーギャンのようなライフスタイルで過ごしてみることも可能です。

ニューカレドニアは、日本から南へ約7000km、ちょうどニュージーランドの上辺りに位置しオーストラリアとフィジーの中間あたりにあるオセアニア寄りの諸島群です。グランドテール島という縦の長さが400kmの細長い形をした本島の周りには、イル・デ・パン島やリフー島、マレ島、ウベア島など白砂のビーチに囲まれた美しい島々が点在しています。

本島の中心部を1000メートル級の山脈が走っていることから、島の東と西では気象条件が違い、東側では雨が多く西側では乾燥した地域が続きます。ニューカレドニアは亜熱帯気候に属し穏やかな四季があり、夏の暑い頃で平均気温が約27度、一番涼しい頃で21度と気温の変化は比較的少なく、1年を通して温暖で過ごしやすい気候です。

日本からニューカレドニアへはエアカラン(エア・カレドニア・インターナショナル航空)の直行便が成田から週5便、関西から週3便がヌメアまで運行しており、所要時間は約8時間半です。トントゥータ国際空港からヌメア市内までは約50km、移動手段はリムジンバスかタクシーで約50分です。本島内や離島などへの移動にはエア・カレドニアの国内線航空があり、ヌメアのマジェンタ国内線空港を中心として各地域へ数多くの便が運行しています。

また、離島には船で移動することも可能で、ヌメアとロイヤリティー諸島を結ぶ最新高速艇など多くの海上航路があります。本島内の交通には長距離バスもあり、ローカルの人々の重要な交通手段になっています。ヌメア市内の交通は、路線バスとタクシーが主な交通手段ですが、街を一周するプティ・トレインという小さな機関車が走っており、これに乗ると街のおおよその雰囲気を掴むことができます。

ニューカレドニアの治安は極めて良く、それだけに安心しきってしまうことのないように注意する必要があります。治安がよいとはいえ置引きなどの軽犯罪は発生しており、身の回り品に対する注意だけは怠ることのないように気をつけておく事が大切です。ニューカレドニアでは良質のニッケルが採れることから、戦前にはアジアから多くの鉱山労働者を受け入れ、その中には日本人の海外移住者もいました。

ニューカレドニアの総人口は約20万人で、メラネシア系が約44%、フランスなどヨーロッパ系が34%、タヒチ系その他が22%の人種構成となっており、かつての日本人移住者の子孫も僅かながら含まれており、日本人との関係も古くから続いています。そうした経緯からも対日感情は良好で、また地元の人々には明るくフレンドリーな人が多く、そんな地元に暮らす人々の人柄に魅かれて当地に移住やロングステイする日本人もいるようです。

ニューカレドニア天国に近い島であまりにも有名なニューカレドニアですが、色鮮やかな花々やトルキッシュブルーの透き通った海、そうした手付かずの自然とプチ・パリと称される垢抜けた街並みが、大きな魅力となっています。ゆったりした時間に身を任せ、洗練された暮らしを過ごすシニアに適した滞在地です。

ニューカレドニアでの滞在は、ヌメア市周辺のリゾート地に数多くのアパートメントホテルやコンドミニアムがありますが、ホテル・ ル・ラゴンのようなアパートメントホテルで1泊1万円前後から利用できます。コンドミニアムは3ヶ月以上での契約のところが多いですが、最近になってレジデンス イル・デ・フランスのように1週間単位での契約に応じるところも出てきており、月20万円くらいで利用できます。

ニューカレドニア本島内や離島にリゾートホテルも数多くあり、キッチン付きの比較的リーズナブルな長期滞在用ホテルで月15万円くらいからあり、手軽なのは簡単なキッチン設備のあるモーテルで、月10万くらいから利用できます。また、ローカル用のアパートは以外に安く借りることができ、月5万円程度からありますが、通常は半年以上の契約が必要なようです。

ヌメアのキッチン付ホテル
・Hotel Le Stanley http://www.stanotel.com/

・Hotel Le Lagon http://www.lelagon.com/

・Marina Beach Hotel 
4, rue A. Page, BP. 4622, Noumea Cedex
Tel: (687) 28.76.33 / Fax: (687) 26.21.81

・Kuendu Beach Resort
Anse de Kuendu, Nouville, BP404-98845, Noumea Cedex
Tel: (687) 24.30.00 / Fax: (687) 27.60.33

ヌメアでは、生鮮食料以外の多くの物を輸入に頼っていることから物価は日本とほぼ同等となります。マルシェ(朝市)やスペルマルシェと呼ばれるスーパーマーケットで地元の食材を手に入れて、キッチン付きの住居で自炊することが、経済的で豊かな食生活の滞在となるでしょう。

街には多くのスーパーマーケットがありますが、街の中心やオルフェリナ湾にあるカジノというスーパーマーケットがローカルの人々にも人気があり、フランスパンなども焼きたてのものが購入できます。郊外にある大型ショッピングセンターのジェアンやコンティナンなどは、タクシーで行って買物後にはレセプションカウンターでタクシーを呼んでもらうことができます。

日本食材は、一部のスーパーマーケットで基本的なものが手に入ります。各地域にある大型ショッピングモール内や市街地、リゾート地には、ニューカレドニアの郷土料理やフランス料理、シーフードのレストランが多くあり、中華料理やスペイン料理、モロッコ料理などのレストランなどもあり、街中やリゾートホテル内には日本食レストランも多くありますから、日本食が懐かしくなっても大丈夫です。

ニューカレドニアはマリンスポーツの天国とも言われ、スキューバダイビングやシュノーケリングなどあらゆるアクティビティが揃っており、ヌメアの南端にあるアンスバタをはじめ数多くのきれいなビーチでは、ホワトパウダーサンドとトルキッシュブルーの海に囲まれた天国に一番近い島を実感することができます。

また、内陸部ではトレッキングファンに向いた山道が無数にあり、自然の眺めを楽しみながら森林をトレッキングすることができます。ヌメア周辺でゴルフを楽しむこともでき、市内から15分から30分の距離に3つの美しいゴルフ場が揃っています。

ニューカレドニアでのロングステイの魅力は、プチ・パリとも称される洗練された南国の街並みや、作家の森村桂さんに「天国に一番近い島」と表現されたような、あちこちで咲き乱れる色鮮やかな花々や青く透き通った海など、手が加えられていない豊かな自然が満喫できることが大きな要素ともなっており、美しいビーチ巡りに時間をかけたり洒落た街角をのんびり散策することが、ロングステイでの滞在目的にもなっているようです。

グアム島やサイパン島、ロタ島は日本から南へ約2400〜3000kmのミクロネシアのマリアナ諸島に属しており、グアム島はアメリカ合衆国の準州、サイパン島やロタ島は北マリアナ連邦というアメリカ合衆国の自治領で、行政はアメリカの管理下にありますが、ビザなどの出入国の管理は独自の規定が採用されています。

マリアナ諸島は亜熱帯気候に属し年間平均気温は27度と温暖で、気温や湿度の変化が年間を通してほとんどなく1年中海に入ることができます。雨季は7〜11月ですが南の島特有のスコールが降るくらいで、日本の梅雨のように長く続かずすぐに降り止み青空がのぞきます。

日本からマリアナ諸島へは、日系やアメリカ系の航空会社が日本各地から数多く就航しており、グアム島へは直行便で約4時間、サイパン島へは約3時間20分、ロタ島へはグアム島やサイパン島で小型機に乗り換え約30分の所要時間です。グアムやサイパン、テニアン、ロタの間にはシャトル便が運航しており他島への移動はとても容易にできます。

グアムやサイパンの島内の交通機関はバスやタクシーが主で、バスはショッピングセンターなどの運行する無料バスも数多くあって便利です。ロタ島にはバスやタクシーなどの公共交通機関はなく、ホテルの送迎車を利用するかレンタカーを手配するかになります。なお、ロタでは日本の免許証で運転できます。

グアムサイパンの治安は概ね良好と言え凶悪犯罪などはあまりありませんが、やはり観光客の多い土地に付きものの引ったくりや置引きなどは多発しているようで、身の回り品には常に注意する必要があります。

ロタはグアムやサイパンに比べると街の規模も小さくのんびりしていますが、それでもたまに引ったくりなどの被害があるようです。比較的治安の安定している地域ですが、基本的な心構えだけは崩さないことが大切です。

また、マリアナ諸島の地域は台風の通過地域となっていることから、台風シーズンには荒れることもあるのが難点で、治安上の注意ではありませんが、ロングステイではできるだけこの時期をはずすのが賢明でしょう。

公用語は、英語やチャモロ語、地域によってはカロリニアン語も使われています。ホテルなどには日本人スタッフが常駐しているところが多く、街中のレストランや商店、観光施設などにも日本語を話す現地スタッフが数多くいますし、レストランでは日本語のメニューを常備しているところも多くあります。

グアムはかつて数年間、日本が統治していましたし、サイパンやロタは約30年間にわたり日本が統治していましたから、現地の年配の人々の中には日本語を流暢に話す人も多く、古き良き日本の文化が残っている地区もあり、そうした地区にロングステイで滞在して感激する日本人も多くいらっしゃいます。

グアム・サイパン・ロタでの滞在は、リゾート地のホテルがメインとなり、グアムやサイパンでは短期滞在用のキッチン付きアパートメントホテルやコンドミニアムもあります。ロタでは、コンドミニアムなどはまだ数少なく、1年以上の契約が必要なところがほとんどで、ホテルでの滞在が中心となります。

また、グアムやサイパンにはキッチンや電化製品などの設備が整った短期用のアパートがいくつかあり、月単位で約15万円前後で利用できます。ホテルではロングステイ用のプランなどがあるところもありますが、全体的にロングステイの住まいとしては選択技が狭いようです。もう少し選択技が増えてくれば、海外ロングステイの滞在地として注目度も上がってくるのでしょう。

グアムやサイパン、ロタでのロングステイは、温暖で美しい自然のある環境がとても身近な距離にあることが最大要因となり、マリンスポーツをはじめゴルフなど様々なアクティビティも充実しており、日本語もかなりの確立で通じるところにあります。ただ、長期滞在に必要な手頃な住環境がいまだ発展段階にあり、あまり充実していないのが難点です。

北マリアナ連邦にはリタイアメント・ビザの制度があり、現地に15万ドル以上の投資をすることで5年ごとに更新できるビザが取得できますから、海外移住・ロングステイ候補地としては今後の充実に注目していきたいところです。

グアムサイパンでは、街中にも日本語が目立ち、日本食材なども主なスーパーマーケットに揃っています。グアムでは、マイクロネシア・モールやアガニアショッピングセンターなど地元の人々で賑わう大型のショッピングセンターなどが多くあり、サイパンにもハファダイ・ショッピング・センターなどの大きなショッピングセンターや新しいスーパーマーケットも増えており、買物にはまったく不自由することがありません。

また、流通通貨はUSドルですが、日本円も大体のところで使えるのが便利です。ただ、ロタには小さなスーパーマーケットしかなく、長期のロングステイではグアムかサイパンへの買出しが必須となります。食事は、地元のチャモロ料理のレストランやアメリカンレストラン、フィリピン料理レストランなどが数多くあります。

又、グアムやサイパンには日本のレストランも多く出店しており、カレーやラーメンの専門店、本格的な和食レストラン、居酒屋など日本にいるのとさほど変わらない感覚で日本食が味わえることも、シニアの海外移住・ロングステイ候補地としては大きなポイントになります。また、ロタにもソンソン村の真中にある和食&焼肉の東京苑やホテル内にある留多亭など、数少ないですが日本食を味わえるレストランがあります。

海外移住・ロングステイ情報

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