太平洋諸島での海外ロングステイ候補地
太平洋に点在する島々の中には、海外移住やロングステイの候補地としてはまだそれほど注目はされていませんが、日本人が滞在するのに適した候補地がいくつかあります。
日本人観光客が数多く訪れる馴染みの深いグアムやサイパン、ロタといったアクセスに便利な島々から、南太平洋のフィージーやタヒチ、ニューカレドニアなど日本から随分離れた島々まで、それぞれ独自の魅力を持っており、今後は注目される可能性を持った滞在地となります。
グアムや北マリアナ諸島のサイパンの魅力は、何といっても日本から3時間のロケーションとその豊かな自然にあるでしょう。日本人観光客が数多く訪れることから、観光関係に従事する日本人が相当数在住し、また過去に日本が統治していたこともあり地元の年配者には日本語が通じるということも今後注目される大きな要素になります。
南太平洋のフィジーやタヒチ、ニューカレドニアは、日本とは随分離れた距離にあり、在住日本人も少なく日本人向けのサービスもまだあまり期待できません。しかしそれだけに、日本の文化から離れ現地の文化や習慣により深く触れるロングステイが望めることもあり、海外ロングステイを一通り経験した上級者にとっては新鮮な地域となる可能性を持っています。
また、 グアムや北マリアナ諸島、フィジーなどは物価も安く生活費も抑えられますが、他の南太平洋諸島ではそのロケーションから家賃などは高めの傾向で、それぞれの利点をどう捉えていくかにより海外ロングステイ候補地としての見方は変わってくるでしょう。
中には、年金生活者に対してリタイアメントビザの制度をとっているところもあり、これらの太平洋諸島は旅行地としてだけではなく、海外移住やロングステイ候補地としても有望な可能性を持った地域です。
グアム・サイパン・ロタ(マリアナ諸島)は、何と言ってもその近さが大きな魅力の一つです。又、日本語が通じやすいので親しみやすい滞在地と言えるでしょう。ただ、移住やロングステイ用の住まいが充分あるとは言えず、そうしたインフラが整えばさらに魅力の増す滞在地です。
フィジーは正式名をフィジー諸島共和国(Republic of the Fiji Islands)といい、日本から南南東へ約7000km、ハワイの南方2500kmに位置する南太平洋上の300を超える諸島からなる小さな国です。土地の総面積は四国程の大きさです。温暖で年間を通して平均気温が25度前後と恵まれており、12月から4月の雨季には東部のスバでは雨が多くなりますが、一日中降るわけではなく朝夕のスコール程度で過ごしやすい気候です。
フィジーの総人口は約80万人で、フィジー系が約48%、インド系が約48%を占め、宗教はフィジー系がほぼキリスト教、インド系はヒンドゥー教やイスラム教、中国系の仏教ともごく僅かいます。諸島中で最大のビチレブ島の南東部に首都のスバがあり、南太平洋で一番大きな都市ですが、人口は17万人で日本の地方都市ほどの規模ののんびりした街です。
フィジーは、その温暖な気候と豊かな自然、そして比較的物価の安いことが海外移住・ロングステイ候補地として大きな魅力となりますが、フィジー人の素朴な人柄に魅かれる人も多いようです、フィジーでは比較的容易に取得できるリタイアメント・ビザ制度があり、今後注目されていく候補地のひとつです。
日本からフィジーへはフィジーのエア・パシフィック航空が成田から週2便の直行便を就航しています。(エア・パシフィック航空のフライトは成田発のみとなっています。) 所要時間は約8時間半、その他ソウル経由の大韓航空、オークランド経由のニュージーランド航空、オーストラリア各地(シドニー、ブリスベン、メルボルン)で乗り継ぐカンタス航空なども就航しています。到着地のナンディはビチレブ島西部にあり、首都のスバへはUTCバスと呼ばれるエアポートバスかタクシーが便利です。
フィジーでのロングステイの魅力は、豊かな自然や比較的物価が安いこともありますが、陽気でフレンドリーなフィジー人の素朴な笑顔に魅かれることが、滞在の大きな要素にもなっているようです。フィジーには3つの言語が話されており、フィジー人はフィジー語、インド人はヒンディ語、そして共通語として英語が話されていますから、英語の通じやすいことも魅力のひとつとなります。
街中には政府の機関やスーパーマーケット、バスターミナル、航空会社、銀行などが集まるセントラル・スバと呼ばれるこじんまりした繁華街があり、大型のショッピングセンターも揃い買物には便利な滞在地です。
タヒチは、常夏の楽園としてあまりにも有名ですが、物価の高さから海外移住やロングステイの滞在地としてはあまり取り上げられることのない滞在地です。しかしながらロングステイの滞在地は決して物価のみで決まるものではなく、多少の費用は掛けても憧れの地で過ごしたい、そんなシニアに最適の滞在地です。
天国に近い島であまりにも有名なニューカレドニアですが、色鮮やかな花々やトルキッシュブルーの透き通った海、そうした手付かずの自然とプチ・パリと称される垢抜けた街並みが、大きな魅力となっています。ゆったりした時間に身を任せ、洗練された暮らしを過ごすシニアに適した滞在地です。