アジアへの海外移住・ロングステイ候補地
ロングステイを考えるとき、年金を中心に生活費を賄っていく場合には、同じ資金でも貨幣価値が異なってくる物価の安さから、アジアをその滞在地に選択する人々も多いようです。香港や上海などを除き、人気のあるアジアのロングステイ候補地では、自炊を中心にした基本的な生活費が15万円前後で賄えることが魅力です。
しかし、ただ物価が安いことばかりを目的として滞在し、家賃が安いだけのアパートに住み3食を現地食で我慢して節約を重ねるような生活をおくる、といった現地の低所得層とさほど変わらない生活をするのであれば、5,6万円でも充分に生活することは可能ですが、それでは快適さやロングステイ本来の目的はまったく望めないでしょう。無理や無駄をする必要はありませんが、何のためのロングステイなのか、ということを考えの念頭に置き、自分のために必要なお金は使い、快適な自分流の滞在スタイルを考えていきたいものです。
アジアが選ばれるもうひとつの理由として、日本からの直行便が数多くあり、その所要時間も短いところで4時間、長くても8時間程度と、比較的短い距離に位置している利便性の高さが人気のポイントのひとつとなっています。アジアでは、物価の安さに加えて治安が安定していて、すでに多くのロングステイヤーが暮らすタイやマレーシアは、アジアロングステイの筆頭候補地になっています。
同じアジアでも、滞在する都市が違えばその環境も大きく異なり、街の雰囲気や暮らしぶりも違ってきます。都会的な賑わいや充実した設備などを望むならバンコクやクアラルンプールなどが断然人気が高く、また最近は香港や上海、ホーチミン、ハノイなども人気が上がってきているようです。旧き地方都市の良さを残す落ち着いた街ならチェンマイやコタキナバル、海辺のリゾートならプーケットやバリ、地方都市の良さとリゾートの良さの両面を兼ね備えたペナンやセブなども人気の候補地となっています。
都会では、交通や生活面でのインフラが整っている都市機能が大きな魅力となりますし、リゾート地では、都会にない緩やかでゆったり落ち着いた暮らしが望めます。自分のロングステイでの目的とライフスタイルを考慮して、それに相応しい滞在地を慎重に選んでいきましょう。