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最新記事【2006年05月10日】

コタキナバルは、東マレーシアと呼ばれるボルネオ島領にある、マレーシアで2番目に大きいサバ州の首都で、世界遺産に登録されているキナバル自然公園にある4000メートル級のキナバル山、近郊や沖合いに点在する島々にある熱帯雨林のジャングル、海亀の産卵も見ることができる白砂のビーチなど、豊かな自然に恵まれた環境は、この地でロングステイを計画する人々の憧れともなっています。

雄大な自然の海沿いの一角にあるコタキナバルの街は、現在マレーシア政府の開発政策の下で人口も増加しつつあり、道路が広く整備され内陸部へも徐々にその規模を広げつつあります。イギリス支配の時代に開拓された古い街並みが残る一方で、新しく開発されたエリアには大型のショッピングモールやホテルが整然と立ち並び、その古さと新しさが渾然としながらも一体化しているところにもこの街の魅力はあります。

コタキナバル from:ウィキペディア
コタキナバル(Kota Kinabalu)は、マレーシア・サバ州の州都。 ボルネオ島のマレーシア領(一般的に東マレーシアという)で最大の都市、人口は約47万人。19世紀末からイギリスによる北ボルネオ植民地開発の拠点として街が形成された。その時はジェッセルトン(Jesselton) と呼ばれた。 その後、第二次世界大戦中は日本軍の占領下に置かれた時期もあり、連合軍による空爆により壊滅的になった。

1947年イギリス領北ボルネオの首都がサンダカン(Sandakan)からジェッセルトンへ移された。その後北ボルネオはサバと改称し、1967年以降、現在のコタキナバルと呼ばれるようになった。「コタキナバル」はマレー語でKota Kinabaluと書くため、KKと略される事も多い。

現在はサバ州の政治経済の中心であると共に、マリンリゾートやキナバル自然公園(キナバル山)への玄関口としても知られている。コタキナバル国際空港からマレーシア航空が成田・関空との直行便を就航している。

コタキナバルへはクアラルンプールから空路で2時間半、マレーシア航空が1日あたり10数便就航しています。日本からは直行便が出ており、成田からは週3便、関西からは週2便が所要時間約6時間で就航しています。コタキナバルの空港から市内への交通は、バスが到着ロビーから5分ほどのメインロードにあるバスストップから出ており、市内中心部の「KK」へは15分ほどです。タクシーはタクシーカウンターでクーポンを購入する形式で、市内まで15分から30分です。

コタキナバル市内の公共交通の中心はバスで、郊外へ行く路線も多いのですが、客がいないと出発しないことがあり、安くて経済的ですが不便でもあります。タクシーは、街中のタクシーストップにいつも常駐しており、市内や近郊への移動は料金も手頃なタクシーが便利です。また、サバ州内の移動には、長距離バスが各方面に走っており、街の中心部にある長距離バスステーションから出発します。その他、ボルネオ島唯一のサバ州鉄道が、コタキナバルを基点に海沿いから内陸部にかけて134kmの区間を走っています。

コタキナバルは現在、開発ラッシュでコンドミニアムも次々と建設されています。コンドミニアムは、月2000リンギットからあり1年以上の長期契約が主流ですが、その一部をサービスアパートメントとして週や月単位で貸し出しているところもあり、その場合には月極めで3000リンギットくらいからあります。家具つきのフラットの場合は少し安く、契約時に保証金2ヶ月と月々1500リンギットからあります。

コタキナバルのホテルは、ビーチ沿いに高級リゾートがいくつかあり、1泊200リンギットからあります。市内中心部には中級ホテルが数多くあり、1泊50リンギットからあります。また、各ホテルではロングステイ用に大幅な割引プロモーションを実施しているところもあり、最大50%の割引で滞在できるところもあるようです。

当地での滞在は、夫婦2人の予算で、住居費を抑えた場合には光熱費と合わせて約2500リンギット、食費は時々日本食を外食した場合約1500リンギット、交通費や趣味の遊行費と雑費が1500リンギット、合計5500リンギットとなり約16万円強でのんびり暮らせます。

コタキナバル市内には、フードコートの充実したセンターポイントなどのデパートと、KKプラザなど大型のショッピングモールがいくつかあります。生鮮食料品などは、街の市場にいくとなんでも揃い新鮮です。ガヤ・サンデーマーケットでは、現地特産の生鮮食料品や観葉植物、ペット、衣類、手工芸品など扱う商品が多様です。また、スーパーマーケットも多くあり、輸入食品を扱うトンヒンスーパーマーケットやダマイプラザでは日本食材も扱っており、品数は多くはありませんが日本の味が楽しめます。

マレー系、中国系、インド系以外にも、30以上の先住民族からなる多文化な街らしく、それぞれ特徴を持つ多彩な料理があり、屋台でも高級レストランでも各民族の料理が味わえます。海に面した立地からシーフードも新鮮で、シーフード専門の屋台村もあり、好みの調理法で味わうことができます。

ショッピングセンターに併設されたフードコートでは、中華、マレー、精進料理、お馴染みのファストフードなどが4〜5リンギットくらいと経済的です。日本食レストランも何軒かあり、日本人オーナーの「川奈」では本格的な日本料理が味わえますが、現地物価からすると割高で、1品15〜20リンギットとなるようです。

海沿いにある街からすぐ近くに、ゴルフクラブやヨットハーバーの並んだ一角に地元の人が集う公園のあるタンジュン・アル・ビーチ、ビーチリゾートならビーチの岬にあるシャングリラ・タンジュン・アル・リゾートが近くて便利です。マリンスポーツは、周辺エリアにあらゆるアクティビティが揃っており、トゥング・アブドゥル・ラーマン海洋公園を始めとした有名なダイビングスポットも数多くあり、美しい海をいつでも堪能することができます。

ゴルフ場も数多くありますが、料金は他の地区と比べ多少割高で、1プレー100リンギット以上になります。雄大な自然の中の街ということから、近郊には数多くの見所があり、サンダカンにオランウータンを見に行ったり、ジャングル探検ツアーに参加したり、キナバル山へのトレッキングやその周辺の自然探索なども楽しいです。沖合いには5つの美しい島々があり、コタキナバルからボートで30分もかからず、気軽にデイ・ピクニックが楽しめます。

博物館や先住民族の文化村など、当地の歴史や文化を認識できる施設も多くあり、様々な展示やギャラリーをのんびり観てまわるのも楽しいです。また、街の中心部には広い湿地帯が野鳥保護区として残されており、そこでは魚や野鳥の生態を観察することができます。朝早くに出かけて散策するのもいいでしょう。

キャメロン・ハイランドはマレーシア半島の中央部、クアラルンプールの北東200kmに位置する標高1300から1800mの高原地帯に広がるリゾートで、年間気温が18〜24度と涼しく過ごしやすい高原避暑地です。紅茶や野菜、果物、花の栽培地としても有名で、山の斜面には色とりどりの花畑や茶畑が広がり、ボー・ティと呼ばれる紅茶やマレーシア最大の野菜の産地です。

キャメロン・ハイランドは、1885年のイギリス統治時代に、イギリスの国土調査官ウィリアム・キャメロンによって開発されることになり、その名前が地名として冠され、以降はヨーロッパ系の人々の高原の避暑地として栄えてきました。数多くの観光客が涼しさと爽やかな自然を求めて訪れますが、その山中には今も先住民族のオラン・アスリが暮らしており、時には彼らとの平和的な出会いも体験できる、不思議な魅力を持ったところです。

キャメロン・ハイランドは、そうした自然の豊かさや爽やかな気候、人の穏やかさなどに惚れた各国の人々が、海外移住や海外でのロングステイエリアとして選んでいる高原リゾート地です。

キャメロン・ハイランドへは、クアラルンプールバスターミナルから長距離バスで約4時間、毎日5便が往復しています。ペナンからも便があり、約4時間、毎日3便が往復しています。タクシーの場合には、クアラルンプールから約3時間です。クアラルンプールからノース・サウス・エクスプレスウェイという高速道路を通り、シンパン・プライという街からキャメロン・ハイランドの中心にあるタナ・ラータの街まで山道を走ります。以前はタパの街から入る狭い山道しかなく、随分時間がかかりましたが、最近できたシンパン・プライからの整備された山道を使うことで、約1時間短縮されるようになりました。

キャメロン・ハイランド内はバスかタクシーでの移動となりますが、バスはあまり本数がなくカバーしてない地域もあります。タナ・ラータから近郊の街やゴルフ場界隈へはタクシーで10分程度、料金も5リンギット程度ですから、移動にはタクシーが便利でしょう。タナ・ラータのメインロード周辺に住まいがある場合には、歩いていける範囲に何でもあり日常生活に不自由することはありません。

キャメロン・ハイランドは高原リゾート地らしく、プールや施設の充実した英国チェダ−様式の高級なホテルから1泊30リンギットの安宿までありますが、ゲストハウスなどの安宿には欧米からの旅行者も多く、グループが多いときには騒がしいこともあります。また、高級ホテルの中にも、ヘリテージホテルのように日本人宿泊者を優遇して、長期滞在には大幅割引をする所もあります。高原リゾートらしい趣のリゾート・コンドミニアムやサービスアパートメントも数多くあり、家具や電化製品が揃ったところが、月極めで1500リンギットくらいから数多くあります。

キャメロン・ハイランドでの滞在費は、夫婦2人の予算で、住居費を抑えた場合には光熱費と合わせて約2000リンギット、食費は時々日本食を外食した場合約1000リンギット、交通費や趣味の遊行費と雑費が1000リンギット、合計4000リンギットとなり約12万円強でのんびり暮らせます。

マレーシアリンギット
マレーシアの通貨の単位はマレーシア・リンギット(RM)及び、補助通貨マレーシア・セン(SEN)で、100SENがRM1となります。紙幣はRM1からRM100、硬貨はRM1から1senまで発行されています。
1リンギット=約34円(2007年4月)

キャメロン・ハイランドの中心であるタナ・ラータ商店街にはスーパーもあり、生活雑貨や生鮮食料品はこの界隈ですべて揃います。市場で売られる肉類や魚介類は、近場のイポーの町から運ばれるためとても新鮮で、野菜類はキャメロン・ハイランドがその産地ですから安くて鮮度は抜群です。日本食はスーパーにも少しありますが、バスで約1時間のイポーの街に大型ショッピングセンターのジャスコがあり、おおよそのものはそこで揃います。

レストランは、ホテル以外には高級なところはありませんが、リーズナブルな中華やマレー、インド料理のレストランが数多くあり、タナ・ラータには大きな屋台街もあります。キャメロン・ハイランドは涼しいこともあり、スチームボートというマレー式の鍋料理が名物でメインロード沿いにあるレストランで味わえます。最近では簡単な日本食を出すレストランができましたが、イポーの街まで出かけるとジャスコや街中に日本食レストランがいくつかあります。

タナ・ラータの町からタクシーで10分、この地唯一のキャメロンハイランドゴルフクラブがあり、丘陵の地形を生かした公営のコースで、グリーンフィーが約50リンギット(56歳以上はシルバー料金で42RM)キャデーフィ18リンギットとかなり安く設定されています。山の中のリゾートということで、トレッキングコースも充実しており、体力や時間により14コース設定されています。自然豊かな風景を楽しむことができ、時には山の原住民と出会いお茶をご馳走になることもあるようで、そうした山の民との出会いも当地での海外ロングステイならでわです。

また、キャメロン・ハイランドでは、キャメロン会という日本人の海外ロングステイヤーで作られた会のボランティア活動も盛んで、現地の人々を対象に日本語教室を開催しており、折り紙パーティや寿司パーティ、過去には盆踊りも催されたそうで、地元の人々との交流を大切にしているようです。

キャメロン会
1993年に久保田さんという方が心筋梗塞のリハビリで訪れた時に、ローカル新聞紙などでロングステイ仲間を募ったのが会の始まりのようです。会員が現地で安全に、楽しく暮らすため会員相互の情報提供、現地との交流、催事の計画や、実施することを目的とします。ご興味のある方は、キャメロン会のホームページをのぞいてみたください。
http://www.cameronkai-japan.org/

□正式国名 :ベトナム民主共和国
□首  都 :ハノイ
□面 積 :約33万ku
□人 口 :約8206万人(2004年10月)
□元  首 :チャン・ドゥック・ルオン国家主席
□政 体 :社会主義共和国
□民族構成 :キン族(越人)90%、その他約60の少数民族
□宗  教 :仏教(80%)、カトリック、カオダイ教他
□言 語 :ベトナム語
□通 貨 :ドン(Dong)1円=約141ドン
□G D P :1人当たり483ドル(2004年IMF資料)
□時 差 :−2時間
□所要時間 :約6時間(成田−ハノイ)
□電 話 :国番号84
□電 気 :220V 50Hz(南部では一部110V)
□経済成長率:7.6%(2004年暫定値)
□物価上昇率:3.0%(2003年)
□在留邦人数:3877人(2004年10月)
□物 価 :日本の約1/6(目安)

ベトナムベトナムは、少し前までは戦争というイメージが強かった国ですが、近年のドイモイ政策で開放的な国に変貌し、日本でも若い女性を中心にベトナムブームが訪れたほどです。フランス文化の影響を残す街並みや雄大な世界遺産、またリゾート地も魅力のひとつですが、とりわけ物価の安さが大きな魅力となる滞在地です。

ベトナムは、亜熱帯モンスーン気候に属しており高温多湿ですが、南北に長い地形のため北部のハノイ市と南部のホ−チミン市ではかなり異なり、北部ベトナムには四季があり、4月が春、5〜10月が夏、11〜12月が秋、1〜3月が冬で10度近くまで気温が下がります。南部ベトナムは四季がなく、5〜10月が雨季、11〜4月が乾季となります。

少し前までは、戦争というイメージが強かったベトナムですが、近年ではドイモイ政策の下で外交面でも積極的な開放政策をとっており、最近の日本では特に若い女性を中心にベトナムへの関心が高まっており、ベトナム各地へ訪れる日本人旅行者も増えています。

日本との関係は、1993年にキエット首相が訪日して以後、相互の関係が緊密化しており、特に2002年から2004年にかけては両国の閣僚の相互訪問が盛んになりました。現在、日本はベトナムの最大の援助国で、ベトナムに進出する日系企業も年々増え続けています。

ベトナム戦争(ベトナムせんそう 1960年 - 1975年)は、インドシナ戦争後にベトナムの独立と南北統一をめぐって戦われた戦争です。宣戦布告なき戦争であるためベトナム紛争とも呼ばれていて、第二次インドシナ戦争とも言います。

共産主義勢力の拡大を防ぐため、北ベトナムと対峙する南ベトナムを支援するアメリカ合衆国が中心となり大規模な軍事介入を行ないましたが、南ベトナム軍の攻勢が続き目的を達せずに撤退となりました。

形式的には北ベトナムと南ベトナムの戦争でしたが、実質的に共産主義勢力(ソ連、中華人民共和国)と資本主義勢力(アメリカ)が背後にあっての戦争でした。その為、「代理戦争」と呼ばれることもあります。

また冷戦の文脈とは別に、ベトナムの南北統一運動に対する抑圧的戦争であった面も指摘されています。とはいえこの時期の統一運動はマルクス主義の被民族抑圧解放路線と密接な関連を持っていたため、二つの要素を明確に区分することは難しいという意見もあります。

ベトナム戦争当時、日本などのマスコミは、ベトナム戦争では、南ベトナム在地勢力である南ベトナム解放民族戦線が中心となって、南ベトナム政府やアメリカ合衆国などと戦っているかのように報じましたが、南ベトナム政府やアメリカ合衆国と戦った共産主義勢力の主体はソビエト連邦、中華人民共和国、北ベトナムであり、南ベトナム解放民族戦線はその下部組織ともいえる存在でした。

参照:ウィキペディア

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ベトナム戦争

雄大な流れを持つメコンデルタの自然や5つの世界遺産、フランス文化の影響を色濃く残す街並み、温暖な白砂のビーチといったリゾート地としての魅力もあり、また何といっても、生活物価が安いというのは海外でロングステイを考える人々にとっても大きな魅力であり、最近では徐々に注目されつつある新たな海外移住・ロングステイ候補地です。歴史的に見ても中国からの影響が強く、大乗仏教圏であることも、日本人ロングステイヤーにとっては親しみを持てるポイントとなります。

ベトナム国内の都市間交通は、ベトナム航空が、南北に長い国内の主要な10数都市の間を結んでおり、キャセイパシフィック航空もハノイ〜ホーチミン市間を毎日5往復、ホーチミン市〜ダナン間を毎日1往復就航運航しています。ハノイからホーチミンへは2時間、ハノイ〜ダナン、ホーチミン〜ダナンはいずれも1時間10分です。

鉄道は、ハノイを起点として4路線があり、ハノイからホーチミン市まで全長1726kmの「統一鉄道」と呼ばれる南北縦貫線が主要路線となっています。ただしその所要時間は30時間以上かかり、途中の街で滞在しつつのんびり旅での利用などが賢明でしょう。以前は列車料金には外国人価格がありましたが、今はベトナム人と同料金で利用できます。

バスは、飛行機や鉄道ルートのない町まで路線が網羅されており、最近はエアコン付きのバスも増えてきたようです。外国人料金はすでに廃止されているのですが、外国人料金がまだ表示されていることもあり、また係員によって料金が違ってくることもあるようです。

治安面では、殺人や強盗などの凶悪犯罪の発生は少ないですが、スリや置き引き、ひったくりは多く、夜間、大通りから細い路地に入ったり、人通りの少ないところを歩くことは勧められません。薬物犯罪もあり、夜遅くに公園やディスコなど治安の良くない地域には近づかないようにしましょう。

ベトナムは、以下の条件を満たしている有効な日本のパスポートを所持する日本人に対しては、ビザが免除されます。

@ベトナムでの滞在日数が入国日より15日を超えないこと。
A観光及びビジネスを入国目的とすること
Bパスポートの有効期限が最低3か月以上あること
C往復航空券または第三国行き航空券を所有していること

15日を超えるロングステイでの滞在を希望する場合には、観光ビザを取得します。ビザは、パスポート、申請書、写真とビザ代金を添えて、日本にあるベトナムの大使館か領事館で申請手続きをします。通常、観光ビザは1ヶ月のシングルが基本ですが、3ヶ月のマルチビザも取得できるようです。また、
現地での延長は原則的にはできないこととなっておりますが、実際には現地の代行業者を通すと2、3回の延長ができるようです。

また、観光ビザで入国後にビジネス・マルチビザへの変更もできるようです。ビジネス・マルチビザの場合には、最大で1年間の滞在が許可されますが、ビジネス上の招聘状などが必要となり、これも現地の代行業者で手続きが可能なようです。ビザについては、状況が変わることが多く事前の確認が必要です。

ベトナムでの医療体制ベトナムに在留する日本人が一番利用する医療機関として有名なOSCAT/AEAインターナショナルクリニック・ホーチミンは、外国人医師や日本人担当の日本人職員が常駐する総合病院です。ハノイに2施設、ブンタオに1施設のクリニックを設け、その他にも提携している医師数名がダナン、フエ、ハイフオンに駐在し、病状によっては各地からホーチミンとハノイにあるアラームセンターに移送する体制を整えた緊急医療のできる病院です。

公営のチョーライ病院では最新の診療機能を備えており、日本からの援助もあり、チーフ・アドバイザーとして日本人医師が常駐しています。また、マイク・バンノート診療所にも日本語の分かるスタッフが常駐しています。その他にもホーチミンやハノイには、いくつかの病院が外国人用に24時間体制で受診体制をとっています。また最近では、ホーチミンには日本人経営の歯科院もできて、歯の治療も安心して受けられるようになったようです。

ベトナムでは、海外ロングステイを対象とした住宅事情はまだ未発達で、外国人向けサービスアパートメントの高級物件は、その殆どが企業などの駐在員向けで、月1000ドル以上出さないとありません。ローカル系の比較的高級なアパートは1DKで月300ドル前後からありますが、貸主によって家賃にばらつきがあり交渉が必要なこともあります。ベトナムに暮らすロングステイヤーは、このレベルのアパートに住んでいることが多いようです。

郊外にある一軒家などは200ドルくらいからありますが、セキュリティの面からはお勧めできません。ホテルは、高級なところでは1泊100ドルから、中級では1泊30ドルからあり、また、1泊10ドル程度のミニホテルも数多くあり、設備も整い清潔で快適です。短中期の滞在には目的によってそうした施設を使い分けるのがいいでしょう。

住宅の購入については、コンドミニアムなどの集合住宅を除き、外国人の土地所有は現状では一切認められておりません。

ベトナムの料理は中華料理の影響を強く受け、それにパクチーなどのハーブ使うものが多く、比較的薄味でタイ料理のような辛さはなく、日本人の口にもよく合います。街中には屋台や大衆食堂が多く、麺、お粥、フランスパンのサンドイッチ、家庭料理の惣菜をそろえたコム・ビン・ザンと呼ばれる定食屋など、その種類も豊富で価格もリーズナブルです。

「フォー」というベトナム人の朝食として最も親しまれているベトナム式のうどんのような麺は、地方により具の野菜や肉類にそれぞれ特色があり、街中の大衆食堂で4000〜7000ドンで味わえます。屋台や大衆食堂で手軽に味わえる、日本人に馴染みのある生春巻きや揚げ春巻き、バインセオと呼ばれるベトナム風お好み焼きなどの庶民的な料理から、高級レストランで味わう本格的なベトナム料理まで、様々なタイプのベトナム料理が楽しめます。

街角でよく見かけるフランスパンは、フランス統治時代より庶民の食生活に根付いており、焼きあがったばかりのパンはとても香ばしく、それを使ったバインミーというサンドイッチはベトナムならではの味です。ハムやペーストに加え、ベトナム独特の食材や調味料を挟んだそのサンドイッチは、街角の屋台やベーカリーショップで手に入れることができます。

またベトナムには、特製アルミフィルターで一杯ずつ入れる、濃くて香り豊かなベトナムコーヒーがあり、街角の屋台やカフェ・チェーン店で楽しめます。主要な都市部では、欧米の各種レストランや中華、韓国、日本食レストランも数多くあり、世界中の味覚を楽しむことができ、日本料理では寿司屋やラーメン店などの専門店も数多くあります。

ベトナムの電圧は220Vで、日本の電化製品はそのままでは使用することができず、変圧用のコンバーターが必要となります。また、プラグの形も二相丸ピンタイプや三相平型ピンタイプ、日本と同じ二相平型ピンタイプも見られます。日本の家電製品を持参する場合には、日本の二相平型ピンタイプのプラグに装着できる、二相丸ピンプラグのソケットを持参するのがいいでしょう。

電話は、ハノイやホーチミンでは現地の家庭でもかなり普及しており、街中ではプリベイトカードを使う公衆電話もみられるようになりました。海外ロングステイで利用するサービスアパートメントなどでは、あらかじめ設置されている場合が殆どですが、ローカル用のアパートなどでは新たに最寄の郵便局に申し込むことが必要で、設置に10日間ほどかかります。電話はパスポートのコピーとベトナムでの在留許可書、設置料の130万ドンを添えて申し込みます。

携帯電話は、最近になり都市部を中心に急速に普及しつつあるようで、シムカードを挿入するGSM方式と日本でお馴染みのCDMA方式の2種類の携帯電話サービスを利用することができます。利用方法は後払いの契約とプリペイド方式がありますが、ロングステイで滞在する場合にはプリベイト式が手軽です。

インターネットをしたい場合には、ベトナムでも個人向けのADSLサービスが始まりましたが、日本と比べると遅いうえにまだ随分高いようです。外国人が個人で契約する場合には、手続きが煩雑でデポジット等もかかる為、現地のプロバイダーで時間制のプリベイトカードを手に入れるのがいいでしょう。また、都市部ではネットカフェも多くあり、その料金は1分300ドン程度です。

ベトナムのテレビ放送は、ベトナム国営テレビが総合ニュース、科学教育、スポーツやショーの3放送を放映しており、その他ハノイテレビやホーチミン市テレビ、地方テレビ局ではニュースや音楽、ドラマ、映画など様々な種類の番組の放映をしています。HNKが見たい場合には、衛星放送会社で契約してパラボラアンテナを設置すれば、約40チャンネルの海外放送が楽しめます。

ラジオは、ハノイにある政府直属の4つの周波数を持つ全国向け放送局と、省ごとに地方局があり、日本の放送が聞きたい場合には、NHKワールド・ラジオ日本を短波で聞くことができます。日本の新聞は、朝日新聞や日本経済新聞、読売新聞を読むことができます。シンガポールやバンコクで印刷された衛星版が毎晩宅配されます。有名なホテルや日本食レストランなどでも読むことができます。

その他、ベトナム・タイムズというベトナムのニュースを日本語に翻訳したものがあり、毎週2回発行されており、月55ドルで手に入れることができます。日本の雑誌、書籍などは、残念ながら現在はまだ扱う書店はなく、インターネットでのオンライン注文か、OCSなどの国際宅配会社へ依頼して取り寄せることになります。

ホーチミンホーチミンはベトナム最大の商業都市で、1975年の南北統一まではサイゴンと呼ばれる南ベトナムの首都でした。

ホーチミンは南北に広がるベトナムの南端部に位置し、近年日本で起こったアジア雑貨ブームによってベトナムを訪れる旅行者が急増しましたが、その頃から急激に発展を遂げつつあり、今も高層ビルの建設ラッシュが続くベトナム経済の中心地です。街中にはお洒落なカフェやレストラン、清潔なホテルが続々出現し、移住やロングステイをする人々にとっての快適性も大いに向上してきました。

歴史的には古くより中国文化の影響を受け続けてきましたが、近世のフランス統治時代には「東洋のパリ」とも言われていました。今も統治下の面影が色濃く残る街並みは、柔らかいクリーム色が鮮やかに映える伝統的な中央郵便局やサイゴン大教会などのフランス風の建物が多く残り、新しく登場した高級ホテルやデパート、オフィスビルなどと上手く調和しています。

古い街並みでは、狭い路地にひしめく屋台や活気のある市場、早朝から夜遅くまで通りを埋めるバイクの群れとそのクラクションの中を庶民が闊歩しており、その混沌とした様はまさに疾走し続けるアジアの商都を象徴しています。

宗主国からの影響を、巧みに自らの生活に取り入れたこの地の人々は、したたかで粘り強く、また伝統的にすべてが交渉で決められる定価のない社会でのやりとりが生活の基本スタイルです。海外ロングステイでは、そうした異文化を同じ目線に立って接していくことで、互いに気持ちの通う楽しい交流となるでしょう。なお、ホーチミンでは、中心部なら多くの場所で英語が通じますから、片言の英語でも生活には困りません。

日本からホーチミンへは日本航空、ベトナム航空、全日空が就航しており、直行便で約6時間、それ以外にも香港、バンコク、ソウルを経由する多くの便があります。空港から市内へは約8kmで、移動はタクシーかエアポートバスで所要時間約30分です。

市内での公共交通機関には市バスがあります。市内にはいくつかのバスステーションがあり、Ben・Thanhバスステーションにはバス用の地図が用意されています。路線は多く、市内や近郊の殆どの地区をカバーしており、料金も安く比較的利用しやすいです。タクシーは、メーターのあるタクシーが増えており、料金はタクシー会社によって違いがありますが、基本料金がが1万2千ドンくらいです。

以前はアジア地域ではよく見かけた3輪人力自転車は、ベトナムではまだ健在でシクロと呼ばれており、街中の庶民の足として利用されていますが、悪質なドライバーも多く料金のトラブルが絶えないようです。

無用なトラブル回避のためにも、値段を紙に書いて確認しあうなどの事前交渉をする海外ロングステイヤーもいるようです。なお、1時間貸切で2万ドンが相場ですが、できるだけメータータクシーを利用するのが賢明でしょう。その他、バイクタクシーなどもありますが、シクロと同様に交渉が必要です。

ホーチミンのホテルは、サイゴン川沿いの「マジェスティック」などの歴史のある高級ホテルでは、1泊200ドル以上は覚悟しなければならず、長期での滞在には不向きとなります。中級のホテルは市内各地に数多くあり、1泊が30〜100ドルです。中長期での滞在に手頃なのは、市内のDe・Tham通りやBui・Bien通りにある家庭的なサービスが評判のミニホテルで、1泊10〜20ドルで清潔な部屋があり、適度の喧騒と居心地のよさから海外でのロングステイに利用する人も多いようです。

サービスアパートメントは駐在員向けの物件が多く、安くても月に1000ドル以上、高級な物件では2500ドルを超えるものもざらにあります。一般的な中級のローカルアパートは、月あたり100〜400ドルくらいでありますが、交通面で多少不便だったりセキュリティが多少不安な場合もあり、海外ロングステイヤーにとっては手頃な物件が少ないことが難点でした。

ところが、近年、街の中心部から車で20分で行ける7区の開発により、サイゴンサウス(ベトナム語ではナム・サイゴン)という巨大な高層住宅の集合群が登場し、月あたり450〜600ドルと手頃な価格で賃貸できます。棟ごとに囲われた高層住宅には警備員が24時間体制で常駐し、セキュリティもよく、室内には家具やエアコン、テレビ、冷蔵庫などの生活備品もすべて揃っており、その利便性からアジア各地からの海外移住組が住みはじめています。敷地内には、緑地や公園、遊園地、日本食をはじめとした多様なレストラン、病院、スーパーと何でも揃っており、日本人の海外ロングステイヤーが大きな関心を寄せている住宅団地です。

ホーチミンでのロングステイ滞在費は、夫婦2人の予算で、住居費を抑えた場合には光熱費と合わせて約500ドル、食費は時々日本食を外食した場合約300ドル、交通費や趣味の遊行費と雑費が400ドル、合計1200ドルとなり約14万円で適度な生活ができます。

ダイヤモンドデパートや地元系のデパートなどの他、日系のZENプラザというデパートがあり、そこではソニーの直営ショップや日本のファッション衣料なども扱っており、寿司屋もテナントとして入っています。スーパーマーケットは、Co.op・Martというベトナム最大のスーパーマーケットチェーンが市内に10数店舗あり、その他にもいくつかのチェーンがあります。また、フランスのBig・CやドイツのMetroなども、それぞれ数店舗あり、日常の買物で困ることはありません。日本食材は、それぞれ品揃えにバラつきがありますが、主なスーパーマーケットで手に入れることができます。

服飾品などは、デパートのテナント以外にも洒落たブティックが街のあちこちにできており、衣料品も豊富に手に入ります。街中には活気に溢れる市場も数多くあり、日用品や生鮮食料品などは安く手に入りますが、定価はなく価格交渉は必須となり、そのやり取りが体験できます。

野菜やハーブ類が魅力のベトナム料理は、街のいたるところで味わうことができますし、フランス統治時代の影響もあり、家庭的なところから高級なレストランまで様々なフレンチ料理も満喫できます。海も近く近海の新鮮なシーフードも、さっぱりしたベトナム風の味付けで味わえます。中華をはじめとした様々な国の料理が楽しめるレストランが数多くあり、日本食はLe・Thanh・Ton通りに多くの日本食レストランが集まっており、中には日本語の書籍や漫画を揃え、日本人コミニティになっている喫茶店などもあります。

ホーチミンには、市内から30分のところに、アジア人とアメリカ人がそれぞれ別に設計し、2つの趣を持つコースを選べるゴルフ場があります。近郊には、車で1時間程度で行けるゴルフ場もいくつかあり、プレー費は、60〜100ドルくらいです。また、車で約1時間半ほどかければ、リゾート地でのゴルフも楽しめます。

ホーチミンではテニスも盛んで、市内のテニスクラブではコートを1時間借り切っても2〜3万ドンです。初めての場合には、基礎から学べるコーチを頼んでも1時間あたり10万ドン程度ですから、海外のロングステイ先で手軽にテニスを覚えることができる、というのもホーチミンならではのことです。

ホーチミン市内では、旧大統領官邸の統一会堂や美しいサイゴン大教会、かつて大聖堂であった中央郵便局などの歴史的建造物を観に出かけたり、市内各所に散らばる活気で溢れた市場を探索してみるのもです。現地では「チョロン」と呼ばれるチャイナタウンでは、アジア特有の混沌とした雰囲気が魅力で、ビンタイ市場や中華寺院を探索してみるのも興味深いでしょう。街中の散策に疲れたら、ベトナムコーヒーでお馴染みのハイランドカフェや「PHO24」というフォーのファストフードレストランに立ち寄って、街の喧騒を眺めながら休憩するのもいいでしょう。

少し郊外に足を伸ばせば、ベトナム戦争の遺産でもあるクチのトンネルや、神秘的なカオダイ教寺院などの見所がありますし、ツアーに参加してメコンデルタの漁村や田園地帯を訪ねれば、都会とはまた違うベトナム人の素顔に触れることもできるでしょう。

ホーチミンから空路で約1時間40分、ベトナム航空の国内便が1日あたり10便近く就航しています。日本からも日本航空やベトナム航空が就航しており、直行便で約6時間です。空港から市内へは約40kmで、移動はタクシーかエアポートバスで所要時間約40〜50分です。

ハノイ市内での公共交通期間は、市バスで数多くの路線と便数があり、料金も安く便利に利用できます。シクロは、ホーチミンと比べると多少はマナーがよいようで、街中ならおおよそ5千〜1万ドンでどこへでも移動できます。バイクタクシーもシクロと同程度ですが、いずれも事前のしっかりした交渉と交渉結果を紙に書く、などの確認をした上で利用するのが賢明です。

タクシーは、メータータクシーが高級ホテルやデパートの前で客待ちしており、その基本料金は1万ドンです。また、ハノイの市中は坂も少なくて、ホーチミンほどバイクの数が多くなく、レンタル自転車やバイクを借りて自分で市内や近郊を巡るのもいいでしょう。そうしたレンタルは、観光客の多い地域のホテルやツーリストカフェなどで利用することができます。

中国との国境に近いベトナム北部に位置し、ホーチミンとは異なる緩やかな四季のある地域で、暑季はホーチミンより蒸し暑くなり、冬季にはかなり気温が下がりますが、それでも10度を下回ることはないようです。ハノイはベトナムの首都で、政治や文化の中心地でもありますが、経済的にはホーチミンにやや遅れをとっていて、現在急激な開発を進めているところです。

ホーチミンに比べ緑も多く街中には湖や公園が数多く点在し、しっとりと落ち着いた風情のある街です。ホアンキエム湖周辺が街の中心となっており、オフィスやホテル、レストランなどが集中しています。湖の北側には、下町情緒漂う旧市街があり、フランス統治時代の建物も点在し、屋台や市場が賑やかで、小さな路地が複雑に入り組んだ昔の街並みを残す地域です。

ハノイの新市街では、ホテルやオフィスビルビルなどの近代的な高層ビルが林立し、新旧の入り混じった趣のある街です。外国人も多く滞在していることから、街中では英語が交わされる機会も多く片言の英語でも充分通じます。

ハノイのホテルは、ソフィテルメトロポールなど長い歴史を持つ高級ホテルなどでは1泊100〜200ドル以上しますから、長期での滞在には不向きとなります。1泊30ドルからの中級のホテルは多くありますが、供給過剰となっていて大幅な割引をするところもあります。手頃で利用しやすいのは、やはりミニホテルで、旧市街にはフレンドリーで清潔なミニホテルが数多くあり、オーナーがかつて日本で働いていたことのあるヴィエッ・タンホテルは日本人に対してとても好意的で居心地がいいようです。料金はホーチミンより全治的に高めで1泊15〜30ドルです。

サービスアパートメントは、ホーチミンと同様に駐在員向けに数多くあり、やはり月に1000ドル以上の物件が殆どです。ハノイの中心部から少し郊外に向かうと、比較的リーズナブルなアパートがあり、簡単な家具とホットシャワーが付いて1DKで200〜400ドルくらいの手頃な物件が見つかり、ハノイでの海外ロングステイを始めている日本人も住んでいます。そのあたりでは同価格で一軒家も借りることができますが、やはり治安のことを考えるとお勧めできません。

ハノイでの滞在費は、夫婦2人の予算で、住居費を抑えた場合には光熱費と合わせて約500ドル、食費は時々日本食を外食した場合約400ドル、交通費や趣味の遊行費と雑費が400ドル、合計1300ドルとなり約15万円でのんびりとした生活ができます。

ハノイには、街最大のチャン・ティエン・プラザ・デパートをはじめ、いくつかのデパートがあります。スーパーマーケットも、そのデパートに入っているもの以外にも市内各所に点在しています。また近年、日系のUNI・MART(旧西友)が進出し、多くの日本食材や日本製の日用品を手に入れられるようになりました。日系のスーパーらしく、ハノイ以外にもホーチミンにまでデリバリーサービスを行っているようです。その他、ハノイタワー1階にあるCiti・Martなどでも、数多くの日本食材や輸入食材を扱っています。

大型のショッピングセンターは、フランスのBig・Cが市内にあり、市内から車で20分のところにドイツのMetroもあります。また、最近では、生鮮食品を扱うミニ・スーパーがいたるところにできて、食料品の入手に不自由を感じることはありません。

ハノイ西部に位置した通りには、最近のファッション嗜好にあわせた商品を扱う洋服店が多くあり、デパート以外でも服飾品を豊富に扱うところが増えています。また日常的なものは、旧市街の市場に足を運ぶのもいいですが、国営デパートでは市場とほぼ同様の商品を扱っており、品質もよく価格も市場とそれほど違いません。市場の喧騒や値引き交渉が苦手な場合には、こちらのを利用する方がいいでしょう。

旧市街には、手軽な屋台や大衆食堂から高級なレストランまでが軒を連ねています。ハノイガーデンレストランなどの高級なところでも一人50ドルまでで収まります。北部のハノイならではの大衆料理といえばブン・チャーというつけ麺が有名で、街の大衆食堂で気軽に味わうことができ、暑いときには冷たいツユ、寒いときには暖かいツユを使い分けていただきます。市内にはフレンチをはじめとした各国料理レストランなども数多くあり、日本食レストランも10数軒揃っています。

ゴルフ場は、ハノイ近郊にあるキングスアイランドゴルフクラブと、2006年にオープンしたばかりのハノイゴルフクラブがあり、ハノイゴルフクラブでは、日本で48年間グリーンキーパーを勤めた日本人が、コースの管理・監督をしています。プレー費用はすべて込みで70〜110ドル程度です。また、ハノイ市域内にランハゴルフクラブもありますが、こちらはゴルフ練習場という程度の施設です。                                                                  
語学学習にも適した滞在地で、ベトナム語やフランス語はもちろん英語も学べ、首都ということから英語の教師はネイティブスピーカーも多いようです。 ベトナム語には声調が6種類あり、同じ言葉でも声調が違うと全く違う意味になり、日本人にはちょっと難解な取り組み甲斐のある言語です。フランス語は、旧宗主国の言語ということもあり、教師の多くはベトナム在住のフランス人ですから、ネイティブな発音が聞ける語学学習ができます。

街中では、かつて独立宣言の行われたバーディン広場のあたりを探索してみるのも興味深いですし、多くのハノイ市民が憩う緑豊かなホーアンキエム湖の湖畔を散策したり、近場の西湖やタイ湖に出かけるのもいいでしょう。郊外には、陶芸や織物の里もあり、少し足を延ばしてみるのもいいでしょう。

ニャチャンは、ホーチミン市から北東へ約400kmの、ベトナム中部に位置したカインホア省の省都で、別名ベトナムのニースとも呼ばれています。海岸線に沿って長く広がった街の東側にあるプロムナードから、ベトナムでも有数の白砂のビーチが7kmにわたって延びており、その沖には自然豊かな島々が点在しています。年間を通して好天が多く、南国の明るい雰囲気で溢れる海のあるニャチャンは、ベトナム屈指のビーチリゾートとなっており、海外移住を考える人々の間でも新しく注目されつつある海外ロングステイ候補地です。

ニャチャンには、かつてのベトナム戦争時代にはアメリカ軍の軍港として、戦後はソビエト連邦の海軍基地として使われたカムラン湾があり、また、この地方最大の漁港があることでも有名で、台湾の業者などが海産物の買い付けに来るほどの、庶民的でベトナムらしさ漂う漁港の町でもあります。ベストシーズンは4月から10月くらいまでで、7月頃が一番天気も良く澄み切った海を満喫でき、雨季は11月から12月ですが、年により翌年の1月まで雨が残ることもあります。

ニャチャン近郊に新しくできたカムラン空港には、ホーチミンからベトナム航空が1日4便就航しており、所要時間は約1時間10分です。空港はニャチャンの南37kmに位置し、空港から市内へはタクシーかエアポートバスで約40分です。ホーチミンからはツアーバスもありますが、朝8時頃に乗ってニャチャン中心部への到着はその日の夕方となります。また、ベトナム統一鉄道による移動手段もあり、ホーチミンからニャチャン駅まで乗る列車の種類によって8〜16時間掛かり、のんびりした列車の旅を満喫したい場合には楽しいでしょう。

ニャチャン市内での移動には、タクシーかシクロ、バイクタクシーが主な交通手段となりますが、ニャチャンは大きな町ではなく、歩いていけるところも多いです。タクシーの場合には、いくつかの会社が競合しており、鉄道駅や高級ホテルの前で客待ちしていることが多いようです。シクロやバイクタクシーは、大都市と比較すると利用しやすいようですが、それでも気をつけていないと料金のトラブルが起こることもあります。

ニャチャンでは、大都会のように駐在員が滞在することはなく、サービスアパートのような施設はまだ発達しておりません。アパートは、ローカルアパートですが、ベーシックな家具や電化製品が付いて比較的快適に過ごせるものがあり、おおよそ月300〜500ドル程度で利用することができます。

ホテルは、アナマンダラホテルなどの最高級のリゾートホテルでは、1泊250ドル以上かかりますが、一般的な高級ホテルだと1泊100ドルから200ドルまでで利用できます。また中級のホテルだと1泊30〜100ドル程度であります。サイゴン・ニャチャンやアジア・パラダイスホテルなどの新しくできた中級ホテルは、部屋も清潔で快適に海外ロングステイが過ごせます。

ミニホテルは数多くあり、中には衛星放送を受信しているところもあります。おおよそ10ドルから20ドルで、小さいながらも清潔な部屋が確保できます。市街地の南部が立地もよく様々な施設も集まっており、その中にあるPerfume・Grass・Inというミニホテルはオーナーが日本人で、ロビーにあるパソコンでは日本語入力が可能で無料で利用でき、スタッフも親切で居心地がいいとの評判です。

ニャチャンでの滞在費は、夫婦2人の予算で、ミニホテルに滞在する場合には約500ドル、食費は外食が中心となり約400ドル、交通費や趣味の遊行費と雑費が400ドル、合計1300ドルとなり約15万円で適度な生活ができます。

Max・Martというニャチャン唯一のスーパーマーケットでは、生鮮食料品以外にはハムや冷凍食品が充実しており、海外ロングステイしている人々に重宝されているようです。ニャチャンでは、やはり市場が日常の買物のメインになるようで、街一番のDam市場などでは生鮮食料品をはじめとした食材や衣類、鞄に靴、食器や電化製品、宝飾品などと、あらゆるものが揃っています。値段の交渉が必要で、相手の言い値の1/3くらいから始めるのがいいようです。

商店街では、電化製品や時計、家具、衣料品、食料品などの商店が並び、中には輸入食料品を置いているコンビニ風の店もあり、冷凍サンマやシシャモ、サバなどの他に、ニャチャン漁港で上がった魚や干物、ニャチャン特産のニュクマムなども置いています。

ニャチャンでは、やはりシーフードが新鮮で、様々な種類の屋台や大衆食堂、オープンタイプのレストラン、水産工場直営のシーフードレストランなどもあり、高級レストランでも素材を生かした様々な料理が楽しめ、中でもシーフードのバーベキューは特にお勧めで、シーフードを使ったこの地独特のベトナム料理もあるようです。ラウハイサンというシーフード鍋も当地名物で、魚介類と新鮮な野菜を鍋で煮立てたものを、ブンという米でできた麺の上にかけていただきます。また、屋台や大衆食堂には、漁港ならでは珍しいものもあり、アサリなどの貝専門の屋台や魚の壺煮、魚のスープなどが味わえるところもあります。

外国人観光客が多く滞在することから、ビーチ沿いにはフレンチやイタリアンなどの西洋料理レストランも多くあり、最近ではお洒落なカフェバーなども続々オープンしているようです。また、サン・ライズ・リゾートホテルには日本食レストランが入り、街中にも小さな日本食レストランがあるようで、当地に移住している方々やロングステイしている日本人がよく訪れているようです。

ニャチャンでは、何といってもマリンスポーツが一番で、ビーチではパラセーリングやウィンドサーフィン、ジェットスキーなどのマリンスポーツが楽しめます。豊かな自然が魅力の沖合いの小島では、珊瑚の林の中をシュノーケリングや本格的なダイビングで楽しむことができます。街には本格的なダイビングショップもあり、レインボーダイブのように日本人インストラクターのいるところもありますから、初めての場合でも安心して学ぶことができ、海外ロングステイの機会にチャレンジしてみるのもいいでしょう。

ニャチャンビーチは、お弁当を広げたり砂浜で海を眺めてくつろぐ地元の人々も多く、地元の人々とリゾートに来た人々が仲良く混在して遊べるビーチで、気軽に利用できるアクティビティも充実しています。ニャチャンでは、早起きするのがいいようで、ニャチャンビーチでは、東に面した海の水平線から南海の大きな太陽の日の出を拝むことができます。ニャチャンビーチの他にも素晴らしいビーチがあり、車で北へ80kmのところにあるダイランビーチでは、人影も少なく水も澄み切っており、時間を気にせずゆったりと過ごすにはいいビーチです。

街の周りには遺跡や見所も多くあり、ビーチから北へ車で5分ほどの距離にあるチャム王国のポナガー遺跡では、ヒンズー文化を持った中世ベトナムの名残がうかがえます。他にも、9世紀初めに建てられたチャンバ寺院、大仏のある龍山寺、昔の王様の別荘地だったバオダイなど、気軽に行ける距離にあります。また、漁港へ出かけて魚の水揚げを見たり素朴なベトナムの海の生活を感じたり、港にある観光船乗り場から船に乗って小島巡りをすることもできます。

最近では、郊外に天然温泉もオープンし、温泉の滝や泥パック、高圧温泉シャワーや温泉プールなど施設や設備が充実しており、またマッサージ施設やレストランなども併設されており、ゆっくり体を癒すにもいい海外移住・ロングステイ滞在地です。マッサージは街中にもありますから、疲れたときなどには気軽に出かけることができます。

ダラットはホーチミンの北東250km、ベトナム中南部のラムドン省に位置し、フランス統治下の植民地時代にパスツール研究所の医師イェリシンが見出し、避暑地として開発された海抜1500mに位置する高原都市です。乾季は 11月から4月、雨季は5月から10月ですが、気温は年間を通じて20度台台前半で、朝晩は冷え込むこともあり、軽い防寒着が必要なこともあります。盆地の上に人口の湖や松林が広がり、起伏の多い丘陵地には畑や農場が点在し、高原野菜や花、コーヒー、イチゴ、アボカドの産地として、ベトナム国内では知られています。

街にはクラシックなフランス風の洒落たヴィラが数多く点在し、街の近郊には、大小取り混ざった滝や湖、少数民族の住む村などもあり、穏やかな気候とそのロマンチックな風景からベトナム人の旅行先としても人気があり、家族連れやハネムーンのカップルをよく見かけるようです。最近では、その穏やかな気候や自然に魅かれ、当地を海外移住先やロングステイ先に選ぶ人々も増え始めているようです。我々日本人にとっては、林芙美子の小説「浮雲」の舞台としてよく知られた街でもあります。

ダラットには、ベトナム航空の国内線が就航しており、ホーチミンからは毎日1便で所要時間は約45分、ハノイからは週4便で所要時間は約110分です。ダラットのリンクォン空港は、ダラット市街の中心部から南に約30kmの位置にあり、ベトナム航空のシャトルバスかタクシーで約30分です。ホーチミンからはツアーバスがあり約6時間、ニャチャンからもバスが出ており約3時間です。

ダラット市内では、残念ながら公共交通機関はなく、起伏が激しく坂の多い地域ですのでシクロもおらず、タクシーかバイクタクシーの利用になります。主な見所にはツアーが出ていますので、タクシーなどを1日チャーターするのではなく、宿泊施設とツアー出発場所の往復だけ利用する方法もあります。1日チャーターはバイクタクシーで10ドル程度、タクシーで30ドル程度になります。長く滞在する場合にはレンタルバイクやレンタカーもありますが、山道で急カーブが続くところもあり、慣れない場合には利用は控えるのが賢明でしょう。

ダラットは、高原リゾートという性格から、外国人の滞在するサービスアパートメントはなく、ローカルアパートも地元の人が利用する程度しかありません。ホテルは、エンプレスのような中級ホテルで1泊40ドル前後から、ノボテルのような高級ホテルは1泊100ドルからあります。かつてはパレスホテルという名前のフレンチ・コロニアル様式の由緒あるホテルをリニュアルしたソフィテル・ダラット・パレスのような超高級リゾートでは、1泊200ドル前後になります。

ダラットの街には、フランス統治下に建てられた約2000もののフレンチヴィラが並び、その殆どが往年のままの姿を残しており、長年廃墟であったヴィラを観光資源として活用することが計画され、改装してリゾート施設に整備する計画が急激に進められた結果、今ではひと味違うクラシックな風情を持つ瀟洒な宿としてオープンしているビラも数多くあります。付帯施設として、レストランやプール、テニスコートなども充実し、訪れた旅行者の人気を得ています。キッチンはありませんが、ホットシャワーの他、バスタブ付きややNHKが観れるところもあり料金は1泊10〜20ドルですから、かなりリーズナブルです。

また、ミニホテルも数多くあり、ダラットらしく山荘のような魅力的な作りのところが多く、湖の近くで窓からの眺めが素晴らしいところもあります。ミニホテルの魅力は、部屋は狭くても清潔で、従業員が気さくでフレンドリーなところが多く、そうした人たちとの交流も滞在施設の選択のポイントになります。料金はヴィラと同じく1泊10〜20ドルであります。

ダラットでの滞在は、夫婦2人の予算で、ヴィラでに滞在する場合には約500ドル、食費は外食となり約  、交通費や趣味の遊行費と雑費が400ドル、合計00ドルとなり約15万円で適度な生活ができます。

ダラットにはデパートやショッピングセンターはなく、買物の中心はダラット中央市場になり、食料品や日用品などは何でも揃います。他の地方の市場ではあまり見られない花専門店や、野菜も特産物のダラット水菜などがあり、それらは日本へも輸出されているようです。食料品屋さんではアーテイチョークのお茶を扱うところも多く、ダラット特産のイチゴのジャムやコーヒーなども並び、またニャチャンから海産物も届くようで、エビやイカの干物なども充実しています。

2005年、ダラット市場のすぐ近くに3階建ての小さなショッピングセンターのようなものがオープンし、衣料品や生活雑貨などを扱う店とレストランやカフェが入っており、お茶や揚げ春巻に麺、ベトナム風ぜんざいチェーなどのおやつもあり、ダラット滞在者の憩いのスポットにもなっているようです。
ダラットには、ベトナムを代表するワインブランドの「Vang・Dalat」があり、最近では通常のワインの他にかなりアルコール度数の強いストロングワインも登場したようです。紅茶もダラットの特産品で地場メーカーの「Linh’s」の直売店も街中にあります。

ダラットの中心部には、屋台などがあまり多くなく、経済的に食事ができるところは他地区に比べると少ないですが、夕方になるとニャチャンから来る干しエビで出汁をとったダラット独特の麺や貝の屋台、バインミーというフランスパンのサンドなどの屋台が中央市場の辺りに 数多く出ていますし、フォーや肉まんの美味しい大衆食堂などでは地元の人たちで賑わっています。

街中のレストランは観光客価格が設定され他地区に比べると多少割高ですが、その分料理自慢のところが多いようです。ダラット特産の野菜スープが美味しい繊細なベトナム料理や中華料理、フレンチを中心とした西洋料理のレストランやカフェが、比較的リーズナブルなところからソフィテルのフレンチレストランのような高級店まで揃っています。また街中には至るところにカフェやカラオケがあり、ベトナム人のハネムーンカップルや家族連れにとても人気があるようです。

ダラットには、フェアウェイやグリーンにベントグラスを使用した東南アジア唯一のゴルフコースでがあります。スアンフォン湖畔のゆるやかな丘陵レイクサイドコースでは他の地区と違い大汗をかくこともなく涼しいプレーが満喫できます。プレー費は、ビジターフィーが85ドルでキャディフィーが10ドルとなっています。立地は街の中心部に近く、スアンフォン湖を見渡せるホテルなどに滞在すれば、コースまですぐの距離です。

滞在するヴィラやホテルには、テニスコートを併設しているところが多くあり、高原らしい爽やかな風の中で一汗かいてみるのも楽しいですし、市営植物園の近くに最近オープンした室内温泉プールで、一泳ぎした後に併設されているサウナでのんびりするのもよさそうです。禅の修行センターのある瞑想センターでは、欧米から来た海外ロングステイヤーに混じり、ゆったりと瞑想することもできます。

ダラットには、湖の周りやゴルフ場の周辺を巡る高原馬車、廃止となった鉄道を利用して近郊を巡る観光列車、丘の上とチュエンラム湖を往復する大型のロープウェイなどもあり、ロープウェイなどはその営業が終了すると「フィーリングコーヒー」というカフェに変身し、ゆっくり空中を往復する間にコーヒーや紅茶がいただけるという変わった趣向もあります。ダラットには、様々なタイプのカフェも多く、フランス統治時代の由緒あるフレンチヴィラを改装したカフェ・バレンタインでは、毎週土日の夜にピアノと歌の生演奏があり、ベトナムポップスやクラシックを中心に演奏されています。

ダラットをめぐるツアーでは、ベトナム最後の皇帝バオダイ帝の別荘、精巧なステンドグラスが印象的なダラット大教会、教会のような佇まいの旧グラン・リセ・イェリシンなどの印象的な建物や、湖や滝などを巡るいくつかのツアーが用意されており、近郊に出かけて、象の背中に乗りコホー族の村を訪ねるツアーなどもあります。

□正式国名 :フィリピン共和国 Republic of the Phillippines
□首  都 :メトロ・マニラ
□面 積 :約29万9千ku
□人 口 :8300万人(2004年)
□元  首 :グロリア・マカパガル・アロヨ大統領
□政 体 :立憲共和制
□民族構成 :マレー系が主体。他に中国系、スペイン系、混血、少数民族等。
□宗  教 :カトリック83%、その他のキリスト教10%、イスラム教5%
□言 語 :公用語は英語、フィリピノ語 その他80前後の言語
□通 貨 :ペソ(Peso) 1ペソ=2.1円(2006.5)
□G D P :1人当たり1232ドル(2005年)
□時 差 :−1時間
□所要時間 :約7時間(成田−クアラルンプール)
□電 話 :国番号60
□電 気 :220V 50Hz
□経済成長率:5.1%(2005年)
□物価上昇率:7.6%(2005年)
□在留邦人数:12498名(2004年10月)
□物 価 :日本の約1/5(目安)

フィリピンフィリピンは、日本からも近く温暖で豊かな自然がある国で、リタイア後の年金を中心として暮らすには、物価も安く経済面でも大きな魅力のある国です。治安面でやや安定さにかける地域もありますが、海外移住・ロングステイの候補地となる地域では、一般的な防犯意識を持っていればさほど心配することのない国です。

フィリピンは、西太平洋上に浮かぶ約7千の島々からなっており、年平均気温が26〜27度で1年を通して気温や湿度の高い熱帯モンスーン型気候に属し、季節風の影響により、乾季、暑季、雨季の3つの季節があります。フィリピンでは地理的な違いで気候に地域差があり、マニラ周辺は11月から5月にかけてが乾季となり過ごしやすいですが、6月から10月は雨季となり、1日1、2回のスコールが降ります。雨季といっても1日雨が降る続くことはなく、短いスコールがあるだけで、移動などはし易いです。また、セブなどは、1年を通してあまり明確な変化がなく、雨期もはっきりしていません。

日本との関係は、政治的な懸案事項などはなく、活発な貿易や投資、経済協力関係を背景にして両国関係は極めて良好です。日本はフィリピンの最大の援助供与国であり、フィリピンが受け取るODAの半分以上を日本が供与しています。また、フィリピンにとって日本はアメリカに次ぐ貿易相手国であり、対日輸出は従来の魚介類、バナナといった一次産品に加え、近年は半導体やワイヤーハーネスなどの加工製品が増えており、日本からは電子・電機部品や自動車部品などの工業製品が大半を占めています。

フィリピンの諸民族は、言語や文化、人種的に極めて複雑な構成となっています。それは、過去数千年以上をかけて、中国南部やインドシナ半島、インドネシアなどを経由し、異なる民族がフィリピンに移住し、重なり合った文化層を形成したことからです。言語的みると134のグループに分けられ、宗教的には多数を占めるキリスト教徒、イスラム教徒、少数民族の持つ伝統的な土着の宗教、の3つに分かれます。国民性は、陽気で楽天的、親切といわれ「フィリピーノ・ホスピタリティ」という言葉があるように外国人にも親切です。

フィリピンは日本からも近く物価も安い、自然が豊かで1年中温暖な国ですが、リタイア後に年金中心に暮らそうと考える場合には、特に経済面では魅力的な国です。人件費が安く、メイドを頼むなどということも充分可能で、治安の良い住まいを確保すれば、豊かにのんびり過ごせる海外ロングステイとなるでしょう。大らかで明るい国民性は、国民の90%が敬虔なカトリックということから年長者を敬う気質があり、そうした意味でもシニアの海外ロングステイには相応しい滞在国でしょう。

フィリピンの公用語は英語とフィリピノ語で、フィリピノ語は別名タガログ語とも言い、フィリピンの国語にもなっており、首都マニラを含むルソン島南部を中心に用いられている言語です。マニラ市内や観光スポットでは英語がよく通じますから、片言の英語でも困らないでしょう。

群島国であるフィリピン国内の移動には、航空機が一番便利でしょう。フィリピン航空をはじめエア・フィリピンズ、セブ・パシフィック、アジアン・スピリット、サウスバウンドなど多くの航空会社が、国内の主要地域へ数多くの路線を持っています。また、長距離バスも全国を網羅しており、フィリピン人は同じ島内間なら長距離バスで移動しますが、外国人には安全上の問題もあり、やはり空路を利用するのがよい選択でしょう。島々の間の移動には、船舶の便も数多くありますが、バス同様に安全上の問題から、外国人の利用には適していません。鉄道は、マニラから南のレガスピまでフィリピン国鉄の長距離列車が走っており、以前は北のサン・フエルナンドまでとパナイ島のイロイロとロハスの間にも鉄道がありましたが、利用者の減少で今は休止中です。路線・車輌コンディションも悪く、ローカルの人用で外国人には不向きです。

フィリピンは日本の様に治安の良い国ではなく、政権そのものが安定性に欠ける面があり、地域や時間帯によっては治安が不安な面もあります。反政府イスラム勢力が基地にしているような島などでは、政情的な不安もありますが、海外ロングステイを計画するようなエリアでは、一般的な防犯意識を持って生活していれば、さほど心配することはありません。

首都のマニラなどは貧富の差も激しく、それぞれ行動するエリアも違っており、繁華街を深夜に一人歩きするとかスモーキーマウンテン近辺に行くなど、そうした治安の安定しない危険地域では、事件に遭遇する可能性もあります。フィリピン人の富裕層もそうした場所に行くことはまずなく、同じマニラでも行動エリアによって大きな違いがあります。一般地域であっても、海外ということを認識し人の多い繁華街やショッピングエリアなどでは、引ったくりや置き引きに充分注意して行動する必要があります。

フィリピンへの入国は、日本人の場合、パスポートの残存有効期限が滞在予定日数に加えて6ヶ月以上あることが必要で、査証免除協定によって21日以内の観光滞在に限りビザを取得する必要はありません。滞在を延長する場合には、滞在期間満了の7日前までの申請が必要で、22日以上の滞在の場合には現地イミグレーションオフィスで、初回38日間、2回目の申請からは1ケ月毎の延長が可能です。延長の回数は、延長する理由と手続きの状況によって異なりますが、最長で1年間の延長が可能で、通常のロングステイの場合には、ビザなし滞在でも問題はないでしょう。

観光ビザを取得する場合には、在日フィリピン公館(大使館・領事館)で、6ヶ月に滞在予定日数を加えた日数の残存期間のあるパスポートと必要書類を添えて、58日間の観光ビザが取得できます。観光ビザで60日間以上滞在する場合は、査証免除と同様の現地延長申請となります。

ロングステイで長期の滞在を予定している場合には、主にシニア層を対象とした特別居住退職者ビザ(SRRV)というロングステイビザの制度が設けられています。

フィリピンのリタイアメントビザには、他国の同様のビザにはない特徴があり海外移住を視野に入れた実質上の永住ビザとなっています。資産の要件もそれほど高くなく、しかも35歳から申請できるところに特徴があり、他国の同様のビザと比較すると、その取得条件はかなり容易になっています。ビザの期間は無期限です。

■他国のリタイヤメントビザにはない特典
@.ビザ取得後は永住権が得られ、再入国許可なしに自由に入出国ができる。
A.免税で 7千USドル相当の家具、電気製品、身の回り品を持ち込むことができる。
B.現地銀行に預金した5万ドルを土地や株式に投資運用できる。
C.現地銀行に預金した5万ドルの利子は無税になる。
D.フィリピンで新規事業の設立ができる。
E.現地銀行に預金した5万ドルの利息、投資による配当などの保証。
F.生活向上に関してアフターフォロー。
G.病院の紹介、メイド、運転手、介護ヘルパーの斡旋と相談。

【取得条件】
@満35歳以上であること(配偶者並びに21歳未満の子を同行可)
APRA(フィリピン退職庁)指定銀行にUSドルで35〜49歳は7.5万USドル、50歳以上は5万USドルを6ヶ月以上定期預金すること。なお、3人目の扶養家族から、1人につき1.5万USドルの追加が必要。

【申請必要書類】
・申請書
・パスポート
・健康診断書
・写真
・指定銀行の預金証明書
・無犯罪証明書
・婚姻および出生証明書(配偶者・子同行の場合)

マニラやセブ、ダバオなどの大都市における医療機関は整備されており、国公立の総合病院や私立の総合病院が数多くあります。私立病院は、先進国と同じシステムで、救急部と病棟、検査部などは病院の職員ですが、外来部はそれぞれの医師が開業しています。その医療技術は、日本や欧米に留学した医師が多数おり、先進国と同レベルの診療が受けられます。フィリピンでは英語がよく通じますが、日本語のできる医師は一部の病院にいるだけですので、持病がある場合などには英文診断書を用意しておくのが賢明でしょう。

国公立病院は料金が安いため混雑して待ち時間が長く、フィリッピンに海外ロングステイする日本人は、私立病院を領するケースが殆どです。マニラ首都圏のマカティ市には日本人会の診療所があり、日本人医師の医事通訳があり、日本人事務長が勤務していますまた、同じくマカティ市にあるフィリピンでもトップクラスの医療設備と技術を持つマカティメデカルセンターでは、日本語を話す医師も常駐しています。私立病院では、設備や施設、技術が充実している分、料金は高くなっていますから、日本出国前に旅行保険へ加入しておく必要があります。

フィリピンは衛生状態が悪いこともあり、感染症も流行しがちで。コレラや腸チフス、マラリアなど日本にはない病気もあり、体調がすぐれない場合には市販薬に頼らず、現地医療機関での診療を受けることも考えて計画したいものです。

フィリピンの住宅は生活レベルにより居住地域がはっきり分けられており、貧困層といわれる人たちが住むスラム街から一般市民が住む住宅地、富裕層が住む高級住宅地まで生活レベルにより違いがあります。日本人の海外移住者やロングステイヤーがフィリピンで滞在する場合には、コンドミニアムかサービスアパートメント、ビレッジと呼ばれるセキュリティの完備した高級住宅区域内の一軒家に住むのが一般的です。セブなどのリゾート地域では、ホテルでのロングステイもその対象になります。

コンドミニアムは、24時間の警備システムがありセキュリティも整った、家具や電化製品が揃ったキッチン付きの集合アパートで、高級なところでは1年以上の契約が必要ですが、中級レベルのところでは6ヶ月程度の比較的短期でも借りられるところもあるようです。

サービスアパートメントは、コンドムニアムと同様の集合アパートで、ホテルのような清掃、シールの取替え、タオルの交換などのサービスがあるホテルと同様のサービスがあるアパートです。賃貸期間が柔軟なのが魅力で、賃貸住宅やコンドミニアムのような最低賃貸期間に縛られることがなく、1週間単位からの利用が可能です。

高級住宅区域内の一軒家の場合、その住区域全体を塀で囲い、出入り口にはゲートを設けて出入りする者をチェックし、また住区域内を巡回するようなシステムをとっており、セキュリティが万全なことからフィリピン人の富裕層も多く住んでいるようです。

フィリピンへの海外移住を計画している場合には。その割安さから住宅の購入も視野に入れて検討する場合もあるでしょう。しかし、フィリピンでは外国人名義で1戸建住宅を購入する事ができず、購入する場合には信頼できるフィリピン人の名義を借りることになります。日本人の移住者やロングステイヤーの場合、基本的にはコンドミニアムの購入となります。

フィリピンでは、人件費の安さという特徴から、夫婦で滞在する場合には家事労働の負担をなくする意味で、気軽にメイドが頼めるという利点もあります。賃金は月3000から4500ペソですから、それほど負担にもなりません。

フィリピン料理は、アジアのいくつかの国の食文化が交じり合い、さらにスペイン料理、中国料理、、アメリカ料理などから強い影響を受けたものが、フィリピン流にアレンジされており、東南アジア諸国の料理と共通するものがあったりもします。他の東南アジア諸国の料理と比べると、辛さがそれほどでもなく、タマリンド、カミアス、カラマンシー等の酸っぱさや、ココナッツミルクや椰子糖の独特の甘さ、それに酢やパティス(魚醤)を使うのが特徴で、日本人の舌にも馴染みます。

主食は日本と同じく米ですが、お米は日本に比べてパサパサしています。白いご飯におかずをのせてたべるか、もしくはご飯におかずを混ぜこんで食べるハロハロ料理がフィリピンスタイルです。そうした食事に欠かせないのが、魚などが入った酸っぱいスィニガン・スープで、日本の味噌汁みたいなご飯の友です。おかずとなる副食も、ビーフ・タパという牛肉の漬け焼きやレリエノン・タロンというナスのひき肉づめオムレツ、チョプスイという中華風の八宝菜など、日本人の口に合うものが数多くあります。

また、他の東南アジア諸国同様に中国からの影響が強く麺類も豊富で、ビーフ・マミという牛肉入りラーメンやローミーという五目餡かけ麺、フィリピン風炒め春雨のパンシット・ソータンホン、このパンシットは春雨のほか中華麺などを使った焼ソバのようなものも数多くあり、地方によって素材も作り方も異なります。引越しや誕生日などのお祝いの時には大皿のパンシットを振舞ったりもします。下町の屋台では、フィリピン風の焼き鳥やフライドチキン、スクウィッドボールというイカのすり身を揚げたもの、、マニと呼ばれるバターで揚げたピーナツなど気軽に食べられるものが多いです。

スペイン料理などの西洋料理や日本料理なども、都市部では様々な形態のレストランが数多くありますが、中でも日本食はフィリッピンで今ブームとなっており、フィリピン人の間で日本食を食べることがステイタスにもなり、中国人経営のファーストフード店が販売するトンカツやうどんなどの日本食を好んで食べているようで、日本食はとても身近な存在としております。

フィリピンの電圧は220Vで、プラグ形状も丸型や八の字型の日本では見かけない形式もあり、日本の電化製品はそのままでは使えず、変圧用のコンバーターとプラグアダプターを入手する必要があります。都市部の電気製品店やデパートで購入できますが、予算と目的を考えながら現地で購入することも考えたほうがいいでしょう。

電話は、賃貸コンドミニアムやサービスアパートメント、一軒家をレンタルする場合でもあらかじめ設置されている場合が殆どです。設置されてない場合には新たに電話会社に申し込むことが必要で、設置に10日程かかります。設置には外国人登録証が必要で、リタイアメントビザを取得している場合には申し込めますが、ビザなしや観光ビザで海外ロングステイしている場合には、申し込みができませんので、賃貸主などの名義で申し込むことになります。フィリピンの一般家庭では、固定電話の普及率が低く、携帯電話の方が普及率が高いほどです。

フィリピンは、SMSと呼ばれる携帯電話によるテキスト送信サービスの利用が世界で最も盛んな国で3千万人を越えるユーザーが一日に流通させるSMSの数はヨーロッパ全域の一日当たりSMS数に相当するとも言われているほどです。
通話形式は、他の東南アジア諸国と同様にGSM方式のSIMカードというICチップを携帯に差し込んで使用する方式で、携帯電話本体はシンプルな機能のものなら4千ぺソくらいからあります。通話料が契約式の場合には、外国人の加入には外国人登録証などの煩雑な手続きが必要ですから、海外ロングステイで使う場合にはプリベイトカードを買う方式が手軽です。プリベイトカードは、スマート社やグローブ社などの電話会社が発行しており、最寄のサリサリストア(コンビニストア)や携帯電話ショップなどで手軽に入手できます。

パソコンを持参してインターネットを始める場合には、インターネットプリペイドカードを使い、インターネットにダイアルアップ接続ができます。Velocityなどの現地のプロバイダーで時間制のプリベイトカードを発行しており、街中のサリサリストアなどでたやすく手に入ります。最近ではADSLのブロードバンドも登場しましたが、フィリピンではまだまだインターネットは普及しておらず、サービス対象区域も限られているようです。都市の街中ではいたるところでインターネットカフェがありますが、多くの店はダイアルアップ接続のようです。ADSLのブロードバンド接続の店はまだ少数ですが、ショッピングモールなどで出店しています。

フィリピンには、国営放送を含めて9つの全国ネットの無料テレビ局があり、番組構成は日本とほぼ同じですが、ニュースなどでは英語とフィリピン語を取り混ぜて話すのはフィリピンならではでしょう。スカイケーブルやディスティニーケーブルなどのケーブルテレビ放送もかなり普及しており、70近くのチャンネルがありBBCやNHKなどの衛星放送を観ることができます。月額受信料は700ペソほどですが、半年や1年など一括払いするとかなりの割引があるようです。また、ケーブルテレビ放送会社では、ケーブルを利用したインターネット接続サービスを提供しているところもあるようです。

日本の新聞は、朝日新聞や読売新聞、日本経済新聞を購読することができます。香港を拠点に東アジア向けに国際版を発行したものが空輸され、その日には読むことができます。その他、フィリピンや日本の情報を掲載している日本語の現地発の日刊マニラ新聞もあります。

日刊マニラ新聞
・週間記事閲覧サービス-¥2,500/月 P1000/月 利用は6ヶ月より、ご継続は6ヶ月単位

・年間記事検索サービス ¥10,000/月 P4,000/月 利用は6ヶ月より、ご継続は6ヶ月単位

フィリピンの首都であるマニラ圏は、ルソン島の中西部、ラグナ湖からマニラ湾へ注ぐパシグ河の河口に広がる大都会で、フィリピンの政治、経済、文化の中心地です。市街中心部に広がるリサール公園は、1946年にフィリピンが独立したときの英雄、ホセ・リーサルから名をとった緑豊かな公園で、街中には椰子の木が生い茂り、南国の自然情緒溢れる一面と、東南アジア独特の騒々しさと混沌とした雰囲気を併せ持つ近代的な都市でもあります。

マニラ湾を真っ赤に染めるサンセットを眺められるロハス通り、高層ビルや大きなショピングセンターが建ち並ぶ国際ビジネスの中心地マカティ地区、一歩中心地を離れれば、紺碧の海、ジャングルや高原など手付かずの大自然に触れることができ、遺跡や歴史的建造物も数多い魅力にあふれた都市です。

近年のフィリピン経済の活性化に伴い、慢性的な道路渋滞など交通面でのインフラ整備が遅れていたマニラ首都圏も、幹線道路の建設と整備、立体交差施設の建設、また公共交通機関として高架鉄道の建設など、混雑の緩和だけでなく交通の利便性も向上してきています。この温暖で人懐っこいエネルギーの溢れる都会での滞在は、物価の安さを豊かさに変えてくれると評判で、海外移住や海外ロングステイの候補地として注目されています。

日本からマニラへは、日本航空や全日空、フィリピン航空他、毎日多くの航空会社が日本各地から就航しており、直行便で所要時間は約4時間です。ニノイ・アキノ国際空港空港から市内中心部へは約12kmで、移動手段はエアポートタクシーで所要時間は30〜40分です。一般のタクシーもありますが、料金トラブルなども起こることがあり、クーポン制で料金の決まっているエアポートタクシーが安心です。

市内では、LRTとMRTの2つの高架鉄道があり、外国人でも比較的安心して乗る事ができます。バクララン・ターミナルからタフト通りを経て終着駅のカロオカン市のモニュメントまで南北に走るLRT(ライト・レール・トランジット)は全区間10ペソで乗ることができ、マカティのEDSA通りからケソン市を経由してノース・アベニューに至るMRT(メトロ・レイル・トランジット)は1区間15ペソで乗れます。

タクシーは、メーター制タクシーが市内いたるところにありますが、近くにホテルがある場合にはホテルタクシーを利用すると、多少割高でも安心です。タクシーには、相乗り制で10人乗りのメガ・タクシーもあり、行き先が表示してあります。バスは、メトロ・マニラ圏内の循環バスがあり、比較的安全に乗ることができます。その他、タクシーではありませんが、ドライバー付きのレンタカーをチャーターすることもでき、1日100ドル程度で利用できます。カレッサという昔からある一頭立ての二輪馬車は、チャイナタウンやリサール公園周辺で走っています。観光用の馬車は、サンチャゴ要塞があるイントラムロスやロスハ大通りで走っており、一度乗ってみるのも楽しいです。

その他、マニラ庶民の足として有名な派手なデコレーションのジープニーがあり、手を上げればどこでも乗せてくれる便利な乗り物ですが、危険な地域へ乗っていくことは避けましょう。トライシクルというオートバイに座席をつけた乗り物も、下町では走っていて庶民の便利な足として利用されています。

マニラでは、セキュリティが良く設備の完備した都心の2LDKの高級コンドミニアムで月約4万ペソくらいから、中級の少し経済的なところで月約3万ペソくらいです。マカティにある設備の充実したサービスアパートメントだと、月5万ペソほど掛かります。高級住宅地域にあるビレッジの3LDKの一軒家だと月に6万5千ペソ以上は見ておかなければなりません。比較的短期の場合には、一般的なホテルにミニキッチンが付いたものが1泊2000ペソくらいから利用できます。

同じマニラ圏でも、少し郊外出るだけで、物価も下がり住居の賃貸価格相場も下がります。快適で経済的な2LDKのコンドミニアムで月2万5千ペソくらいからあるようです。また最近、空港から約23kmの郊外に、日本向けの海外ロングステイアパートの施設が作られ、家具や電化製品にキッチンと生活に必要なものはすべて揃い、施設内には診療所などの充実した設備と日本語サービスを備え、2LDKの一番小さな部屋で日本円で5万円を切るリーズナブルなところも登場しました。

マニラでの概算滞在費ですが、夫婦2人の予算で、郊外に住み住居費を少し抑えた場合には、光熱費と合わせて月3万ペソ、食費は時々日本食など外食した場合で約2万ペソ、交通費や趣味の遊行費と雑費が2万ペソ、合計7万ペソとなり約14万円強で一般的な生活ができます。

マニラには数多くのショッピングモールがありますが、マカティの中心部に位置するアヤラ通りとマカティ通りの交差点付近にはアヤラセンターという想像を絶するような巨大なショッピングゾーンがあります。アヤラセンターには、グロリエッタ、グリーンベルトなどの巨大ショッピングモールに加え、デパートやスーパーマーケットもあって、1週間あっても見てまわれないほどの巨大ショッピングゾーンです。そうしたショッピングスポットには、経済的なフードコートやファストフードのチェーン店、瀟洒なカフェや、リーズナブルで雰囲気のよいレストランもあり、買物や食事に困るようなことは考えられません。

マニラでは、SMメガモールという衣料品の豊富なマニラ最大のショッピングセンターをはじめとした大型ショッピングセンターや、庶民の台所となるスーパーなど多彩なショッピング施設がありますから、目的に応じてあちこち探索してみるのも楽しいです。一通りの日本食材は、地元の大手スーパーや日本食材専門店で手に入り、フィリピンで生産された日本米のコシヒカリなども入手できます。

マニラで忘れてはならないのが、サリサリ・ストアと呼ばれる雑貨屋さんで、町や村のいたるところにあります。サリサリとはタガログ語で「何でも」という意味で、お菓子や日用雑貨などをそろえた垢抜けないコンビニのような親しみやすい店です。ちょっとしたものが欲しいときに手近で手に入れられる便利なお店で、マニラの庶民にも重宝されています。

レストラン関係では、マニラにはリーズナブルな料金のチェーン店も多くあり、例えばフィリピン全土に店舗展開する中華系の飲食店「超群」ではハロハロや麺類が冷房の効いた清潔な店内でいただけます。下町に多くある庶民の食生活を支えるトロトロと呼ばれる大衆食堂は、街のいたるところに点在し、屋台やオープンエアの簡素なスタイルで、手軽にフィリピンの庶民料理が味わえます。

また、殆どのショッピングモール内にはフィリピン風フードコートが入っており、トロトロで扱うような手軽な料理が味わえます。もちろん、マクドナルドなどの国際的なファストフードチェーン店はいたるところにあります。ショッピングモールには一般的なレストランも入っており、スペイン料理を始めとした西洋料理からフィリピンのオリジナル料理専門店まで多種に揃っています。

日本食レストランは、数多くありその種類も高級店、日本人客が殆どの中級店、マニラ庶民が殆どの店と分類されるほど浸透しており、ローカルのファストフードでのテイクアウト、ローカルのファミリーレストラン、日本風居酒屋や定食屋、ラーメン店に寿司屋、高級料亭とバラエティに富んでいます。最近ではファストフードのKFCまでが日本食のお弁当を始めたようで、日本食には全く不自由しない滞在地です。

マニラには、市内から20分、遠くても1時間くらいの距離に数多くの本格的なゴルフ場があり、海辺や渓谷、高原と多彩な環境でのプレーが楽しめます。プレー費は40ドルから高くても90ドル台までで一流のコースでプレーできますから、マニラに来てからゴルフを始めたというシニアの海外ロングステイヤーもいます。

マニラ近郊には意外なほどビーチリゾートが多く、例えば市中心部から車で1時間半ほどのところにあるプレルト・アスール・ビーチリゾートでは、海のすぐ側まで森が迫り、海と森の自然が融合した環境で、多彩なアクティビティを利用することができますし、何もせずに1日のんびりと浜辺で過ごすのも海外ロングステイならではの特権でしょう。また、近郊の海にはダイビングスポットも数多くあり、市内からも手軽にアクセスできシニアダイバーもバラエティに富んだフィリピンの海を満喫しているようです。

マニラから車で約1時間ほど足を延ばすと、タール火山とタール湖で知られるタガイタイという高地の景勝地があり、マニラから避暑を兼ねて訪れるのがいいでしょう。マニラ湾に面したベイエリアには、スペイン時代の建造物があり、16世紀から18世紀にかけて築かれたサンチャゴ要塞要塞やサン・アングスチン教会など、歴史的な地域をゆっくり時間をかけて巡るのも海外ロングステイならではでしょう。

数多くの島々からなるフィリピンのほぼ中部、ルソン島とミンダナオ島にはさまれた海域にあるビサヤ諸島の中心であるセブ島は、マニラの南約560kmに位置するリゾートアイランドです。セブ州はセブ島、マクタン島など167の島々から構成されており、観光客やロングステイの人々が過ごすリゾート地域はセブ本島の東に浮かぶマクタン島という小さな島で、国際空港もマクタン島にあり、日本人の移住者やロングステイヤーの多くもこちらに住まいを構えています。

セブ本島にある州都のセブ市は、人口70万のビジネスや文化、教育、港湾の中心地で、セブ市を取り囲む9つの市町からメトロ・セブは成り立っています。フィリピンではメトロ・マニラに次ぐ人口第2位の大都市圏であり、マニラのあるルソン島以外では最も人口過密な都市でもあります。

16世紀中頃から、スペインの勢力が増し、約300年以上にわたる統治時代の首都となったセブ島は、スペインの影響を大きく受けてきました。そのため、セブを中心に話されるセブアノ語にはスペイン語からの借語が多く見受けられます。タガログ語がベースになったフィリピノ語がフィリピンの国語ですが、この地域で話されるセブアノ語は、タガログ語の次に有力な言語としてセブ島を中心にいまだ根強く使われてています。セブではもちろん、英語もよく通じますから、買物や食事で不自由することはありません。

マニラから空路で約1時間、フィリピン航空をはじめ国内の各航空会社が毎日数多く就航しており、また日本からも、日本航空やフィリピン航空など数社が直行便を就航しており、所要時間は約4.5時間です。セブ・マクタン空港からセブ市内やマクタン島の各地域へは、エアポートタクシーの利用が一般的で、セブ市内まではマクタン島とセブ島をつなぐ橋を渡って車で約40分、空港からマクタン島の主な地域までは車で約15〜20分の所要時間です。

セブでの移動は、タクシーはセブ市の街中では数多く走っておりどこでも乗ることができますがマクタン島内ではあまり流しのタクシーは走っておりません。最寄のリゾートホテルなどのタクシーを使いましょう。市内からマクタン島へ戻るときには、市内への戻りの客が見込めないこともあってメータータクシーでもメーターを使わず交渉となることもあります。カレッサという馬車は、セブ市内などではまだよく見られますが、マクタン島ではホテルの貸切で利用しているだけです。

オートバイにサイドカーがついたトライシクルという庶民の乗り物は、リゾートホテルの入り口周りに待機していることが多いです。トライシクルはセブ本島への大橋を渡ることが許可されてないため、マクタン島内かセブ本島内での移動に限られます。フィリピン名物の小型庶民バスともいえるジープニーは、マクタン島とセブ本島どこでも走っており、路線さえ把握すれば便利な乗り物です。また、公共のバスはセブ市のサウスバスターミナルから島内の各地へ行く路線があります。

セブでは、街中での生活を楽しみたい場合には、セブ本島のセブ市周辺が適しており、リゾート地の自然の中でのんびり暮らしたい場合にはマクタン島が適っているようです。

ビレッジと呼ばれる高級住宅区域でのプールつきの一軒家では、月5万ペソくらいからあります。セキュリティや付帯施設が整った高級コンドミニアムで月4万ペソからで、1年以上の契約が必要となります。中短期での滞在では、リゾート区域内のリゾートホテルでも1泊3000ペソからありますし、セブ市内の中級ホテルだと1000ペソで充分清潔な部屋が確保できます。また、セブにはアパテルというホテルとアパートが併さった形式の施設があり、簡単なキッチンも付いて簡素で快適な部屋が月1万2千ペソくらいであります。

セブ市郊外にある中程度のコンドミニアムの場合には、月1万5千ペソくらいからあり、交渉しだいでは1年以内の賃貸にも応じてくれるようです。また、セブでは治安も安定しており、郊外のローカル住宅地での比較的リーズナブルな貸家物件も見つかり、月1万ペソくらいからあります。

セブでの滞在費は、夫婦2人の予算で、郊外のリーズナブルなコンドミニアムに滞在した場合には、光熱費と合わせて約2万ペソ、食費は時々日本食など外を食した場合約1.5万ペソ、交通費や趣味の遊行費と雑費が2万ペソ、合計5.5万ペソとなり約11万円で暮らせます。

セブには2つの大きなショッピングモールがあり、セブ最大のシューマートではデパートやスーパー、ローカルハンバーガーのジョリビーなどのファストフードや手軽なフードコート、各種レストラン、専門店、映画館やボーリング場まで揃っており、生活に必要なすべてが比較的リーズナブルに揃います。アヤラ・センターでは、観光客をもターゲットにしてブランド商品も立ち並ぶ比較的高価な品揃えになっていますが、生活用品なども充分揃っています。また、郊外にはカントリー・モールなどの中規模のショッピングモールがいくつかあり、どこにいても買物に困るようなことはありません。

マクタン島には、島唯一のガイサノ・マクタンというショッピングモールがあり、こぶりながらもデパートとスーパーマーケットを兼ね備えており、普段の買物ならここでも充分で、ファストフードやレストランもいくつかあります。

セブには、町屋マートや信濃屋などの日本食材店があり、一通りのものは揃っているようで、セブに海外ロングステイしている日本人のシニアも良く利用しているようです。日本米は、カントリーモール内のガイサノ系スーパーにはフィリピン産のコシヒカリがありますし、日本食材店には日本からの輸入米まで揃っています。

フェンテ・オスメニアと呼ばれるセブ市の中心にある大きな円形のロータリー近くには、ホテルや商店などが数多くあり、昔からの老舗デパートであるロビンソンデパートも地元のセブ人には根強い人気があり、気軽に買物が楽しめます。この辺り一体はセブ一の繁華街で、ダンキンドーナツなどのファストフードやスーパーマーケットなども立ち並び、また焼き鳥のバーベキューなどを売る屋台なども数多く並び、ショッピングや食事には便利な地区です。

レストランは、セブ島らしく海の幸を活かしたシーフードのセブ料理レストランが多く、屋台やトロトロでも気軽にシーフードを楽しめますし、スペイン料理を始めとした各国料理のレストランも充実しています。日本食では、フィリピン中にネットワークを持ち、セブの主要モールやマクタン島にも店舗展開しているフランチャイズチェーンのライライケンでは、フィリピン人テイストの日本食が手軽に味わえますし、また本格的な日本食レストランも数多くあり、中でもASホートナー通りは日本食レストラン激戦地区となり日本風の居酒屋からラーメン屋さん、蕎麦屋まであって、選ぶのに迷うほどです。

マクタン島のリゾートにはマリンスポーツのアクティビティが一通り揃っており、手軽に楽しめます。ダイビング中でも無人島を巡りながらシュノーケリングなどを楽しむアイランド・ホッピングが人気のようです。ダイビングポイントも多く、ビギナーから上級者まで充分楽しめるようにインストラクターも万全です。また、セブ本島にも数多くのビーチがあり、そちらでもマリンスポーツは楽しめます。

セブ島には、市内から10分から1時間以内で行ける手軽なところにいくつかのゴルフ場があり、マクタン島内でもプレーを楽しむことができます。コースの予約は原則的になく、先着順となりますから、ちょっと早起きして朝の爽快なプレーを、いうのがセブ流の楽しみ方でしょう。料金はカート代込みで1000から1500ペソが多く、高くても3000ペソほどで楽しめます。

セブ市内では、英語などの語学を学べる学校が数多くあり、中には全寮制英語学校もあって、セブで海外ロングステイするシニアの中にはコテージタイプの寮に入寮して、海外からの様々な学生に混じって英語漬けの日々を有意義に過ごしている人もいるようです。授業料や3食付の寮費を合わせても4万5千ペソくらいですから、語学学習が目的の海外ロングステイには最適です。

セブはマゼランゆかりの地で、スペイン統治時代にはフィリピンの首都だったこともあり島内各地に歴史的建物が残っています。 マゼランが建てた高台にあるマゼラン・クロス・トップス、スペインの侵攻に立ち向かった酋長ラプラプの像とサン・ペドロ要塞、セブ市民の胃袋を満たすカルボン・マーケットや道教の寺院、などたっぷり時間を使って巡るのも海外ロングステイならではです。

ダバオ市は、マニラから南へ980kmのフィリピン南部ミンダナオ島の南東部、ダバオ湾沿いに広がる、メトロ・マニラやメトロ・セブに次ぐフィリピン第3位の都市で、特別行政区として州からは独立した機能を持ち、フィリピン南部の政治や経済、文化の中心地で、港は木材の一大積出港でもあり、ドール社による広大なバナナ・プランテーションの農場が広がり、バナナの加工産業や日本への輸出でも有名です。

スペイン人によるダバオの征服は、19世紀になってからで他の地域よりは遅く、それまでは主に先住民やイスラム教徒が暮らしていました。20世紀の初頭、アバカ(マニラ麻)の栽培地として着目され、日本人による農園経営とともに日本からも多くの農移民が渡り、太平洋戦争中の最盛期には移民や軍隊を合わせると約2万人もの日本人が滞在し、東南アジアで最大の日本人社会が形成されていました。現在も、そうした先達の子孫による日系人会があります。ダバオには今も多くの日本人がロングステイ、あるいは海外移住して暮らし、今後もリタイア後の海外ロングステイ先の候補地として、大きく注目されています。

ダバオの人々は、普段はビサヤ語で話し、セブのセブアノ語と同様にマニラのタガログ語とはかなり違いがありますが、いずれもスペイン語の影響を強く受けており、ビサヤ語にもスペイン語と全く同じ単語が使われているものもあります。英語もコミュニケーションには使われておりますから、簡単な英語でもまったく心配ありません。

首都マニラから、フィリピン航空やセブパシフィックなどの国内便が毎日数便運行しており、所要時間は約1時間半です。残念ながら日本からの直行便はなく、マニラでの乗り継ぎとなります。マニラの国際空港ターミナルから国内線空港一般ターミナルへは、空港バスなどで移動しなければなりませんが、日本からフィリピン航空を使った場合には、フィリピン航空専用のターミナルに着き、ダバオへも同じターミナルから乗り継ぐことができます。ダバオ空港から市内までは約8km、エアポートタクシーで約20分の所要時間です。

ダバオでの交通手段のメインはフィリピン名物のジプニーで、通勤通学時には街中を多くのジプニーが行き交います。安価で比較的安全な乗り物ですから、路線を覚えて上手く乗りこなせば便利なです。また、タクシーも数多く走っており、エアコン付きとノーエアコンの2種類がありますが、エアコン付きでも初乗りの2kmは25ペソととても安価で乗ることができます。オートバイを使ったトライシクルも他の都市同様にありますが、ここダバオで見かけるトライシクルは、マニラのタイプとは随分形状が違い、サイドカータイプではなくオートバイの後ろに乗車用の車をつなぎ牽引するようなタイプです。

ダバオにはホテルも数多くあり、高級リゾートホテルで3000ペソから、中級ホテルで1泊1000ペソくらいからありますが、ダバオでは一軒家を比較的リーズナブルに借りることができるため、当地でロングステイしている日本人は、一軒家を賃貸している人が数多くいます。市内には幾つかのビレッジがあり、入り口のゲートでは出入りチェックも行われ、セキュリティは万全ですがその分家賃は高く、月4万バーツ以上します。

ダバオでは、マニラと比較するとかなり治安が良く目立った犯罪もあまりないため、一般住宅地域の一軒家賃貸もその選択の視野に入ります。家具付きの場合には家具をはじめ電化製品も一通り揃っており、中期の滞在に適しているでしょう。長期の場合には、家具なしの住宅を借りて自分好みの家具や電化製品を揃えるのがいいでしょう。

賃貸契約は1年契約が一般的で、自己都合で途中解約する場合でも残りの分を支払う必要があります。市内の一般住宅で一軒家、家具付きの3LDKで月2万5千ペソ、郊外の3LDKで月1万5千ペソくらいからあります。

ダバオでの滞在費は、夫婦2人の予算で、郊外の一般住宅地域の一軒家、家具付に滞在した場合には、光熱費と合わせて約2万ペソ、食費は時々日本食など外を食した場合約1万5千ペソ、交通費や趣味の遊行費と雑費が1万5千ペソ、合計5万ペソとなり約10万円で暮らせます。

メトロマニラ首都圏にもある巨大ショッピングモールのシューマートには、大型スーパーマーケットや各専門店、レジャーやエンターテインメントの施設などもあり、フードコートやレストラン街も充実しています。ダバオ第2のショッピングモールのガイサノ・モールでは、館内に映画館も入っており、フィリピン料理や中華料理、日本食のファストフードなどのリーズナブルなレストランが揃っています。地下には日本食材が豊富なスーパーマーケットもあり、日本人の海外ロングステイヤーも良く利用しているようです。その他にも、ミニ遊園地のあるビクトリア・プラザや、 高級志向で魚介類などの食料品の鮮度が良いJS・ガイサノなど、それぞれに特徴を持った買物できる施設は数多くあり、どこでも快適に買物することができます。

日本食材は、ガイサノ・モールの地下にあるスーパーが一番品揃えが豊富で、味噌や米、カレールーなどの一般的なものから様々なカップ麺まで揃っており、特に最近は充実度が増してきたようです。ビクトリア・プラザの駐車場そばには「サン・トマト」という日本人オーナーの日本食材専門店もオープンし、日本産の米やカップ麺、食材以外にも日本製シャンプーやトイレタリー商品も扱っています。マニラに本店のある富士マートもダバオに支店を出し、マチナにある「コーチャン」とあわせると、本格的な日本食材店が合計4店舗になりました。

各ショッピングモールでは、お馴染みフィリピン流フードコートがどこにでもあり、トロトロ屋台風の料理が数多く並びます。日本食ファストフードチェーンにフィリピンのローカルハンバーグチェーン、マクドナルドなどの国際的なファストフードチェーンも数多くあります。最近では、ダバオでは初出店となるピザ・ハットがシューマートに登場したようです。ダバオ風の魚介類を使ったフィリピン料理をはじめ、各国のレストランも数多くあり、日本食レストランもラーメン専門店、焼き鳥屋、定食屋、高級割烹など様々な形態の店が充実してきました。最近ではたこ焼き屋も出てきたようで、ダバオに海外移住やロングステイする日本人にとってはますます住み易い街に変わっています。

バオ市の目の前に浮かぶサマール島ではアクティビティも充実しており本格的ビーチリゾートが楽しめ、また、夜間照明のついたテニスコートも完備しています。ダバオには、格好のダイビングスポットもあり、市内にはダイビングショップも多く、シニア用のダイビングスクールもあり、ここで練習してライセンスを取得する海外ロングステイヤーもいるようです。最近では、日本人インストラクターもおり、安心して講習が受けられます。ダイビングは苦手だけどシュノーケリングならできそうだという場合には、ダイバーズショップでギア一式をレンタルしていますから、近場で手軽に楽しめます。

ダバオには、18ホールのゴルフ場が3箇所、9ホールのゴルフ場が1箇所あり、いずれも市内か近郊で、気が向いたらすぐに行けるという手軽さでプレーすることができます。市内のメイン道路沿いにある「ラナン・カントリー・クラブ」は市街地からすぐで最高の立地ですが、ここには一年間の会員制度があり、1万5千ペソの年会費を払うと毎日プレーしてもグリーンフィは無料という制度で、多くの海外ロングステイヤーがメンバーとなっているようです。夫婦で入会すると女性は無料という特典もあります。

ダバオの街の背後には、フィリピン最高の標高3144mのアポ山がそびえ、美しい湖や渓流、滝、洞窟、咲き乱れる蘭の花など豊かな自然が一杯で、ハイキングやトレッキングにも最適です。また、アパ山にはラフティングのできる急流もあり、自然や川岸の人々の営みを眺めながら川下りが体験できます。

□正式国名 :台湾(中華民国) Republic of China
□首  都 :台北 
□面 積 :3万6000ku
□人 口 :約2271万人(2005年)
□元  首 :陳水扁総統(2006年5月現在)
□政 体 :民主共和国
□民族構成 :漢民族約98%、台湾原住民約2%
□宗  教 :仏教、道教、キリスト教など。
□言 語 :北京語
□通 貨 :通貨単位は台湾元 1台湾元=3.51円(2006年5月)
□G D P :1人当たり1万3451ドル(2004年)
□時 差 :−1時間  
□所要時間 :3.5時間(成田−台北)
□電 話 :国番号886
□電 気 :110V 60Hz
□経済成長率:6.07%(2004年)
□物価上昇率:1.6%(2004年)
□在留邦人数:16166名(2004年)
□物 価 :日本の約2/3(目安)

台湾台湾は、温暖で情緒的な景色と豊かな自然を持つ国で、かつて日本の統治下にあり今なお日本に対する憧憬と親しみを持つ人々の多い国です。治安も良く都会の利便性もあり、また親日度も高いことから、他のアジア諸国と比較すると多少物価は高くなりますが、日本人海外ロングステイヤーには人気の高い滞在地です。

台湾は、日本の南西に位置する南北に細長く広がった島国で、沖縄とほぼ同緯度、与那国島とは110kmほどの距離にある温暖な気候の国です。国土の中央を通る北回帰線を挟み、北が亜熱帯気候、南は熱帯気候に分けられ、その北部では夏季を除けば比較的気温が低いのに対し、南部は冬季を除けば気温が30度を超えることが多くなっているようです。日本のようなはっきりとした四季はないようですが、四季の時期は日本とほぼ同様です。年間平均気温は、平地部と山岳地帯では大きな差がありますが、平地部では22〜23度と温暖な気候です。

日本との経済関係では、日本の台湾への輸出品目は、電子、電気機械、繊維、鉄鋼金属製品などが主で、台湾から日本への輸出品目は、電子、電気機械、化学品、鉄鋼金属製品と、ほぼ同品目のやり取りをしており、ハイテク国同士の貿易関係がよくうかがえます。IT分野では日本からの輸出が上回りますが、それによって日本の生産技術の導入が台湾にもたらされることになり、概ね良好な関係が維持されているようです。

かつて、日本の統治下にあった台湾は、今なお日本に対する憧憬と愛着を持っている人が多く、日本や日本人が好きだと口にして言う人がとても多いのです。そんな台湾を訪れた日本人の多くは台湾人が好きになります。過去の歴史的な経緯からも、対日感情は決して良くないはずですが、しかし現実には世界中で台湾ほど親日的な国は他にないほど親日的で、民間レベルでの協力関係も強く固い絆で結ばれているものがあります。

16世紀に初めて台湾沖を航行したポルトガル船の航海士が、その美しさから「Ilha Formosa! おお!麗しの島」と叫び賞賛したことから美麗島と呼ばれるようになった台湾は、今もなおかつてと変らない温暖な気候に映える景色、美しく切り立つ山々を背にした豊かな田園風景、淡い青空に穏やかな海のコバルトブルーが眩しい、まさにその形容が相応しい太平洋の美しく麗しい島です。

台湾では、複雑な歴史的経緯もあり、北京語、台湾語、客家語などの様々な言葉が日常的に使われています。学校での教育は北京語で行われており、北京語であればどこでも通じます。また、経済活動や文化的な影響によって英語や日本語に対する関心もかなり高く、日本統治時代の日本語教育で今でも日本語が話せる高齢者も多くいます。

台湾では都市間の鉄道網は従来より充実していますが、2006年の10月には、日本からの新幹線技術が導入された台湾高速鉄道が開通する予定で、台北−高雄間は最短90分で結ばれ、新竹や台中はもちろん、台南や高雄まで気軽に日帰り旅行が出来るようになり、台湾に移住やロングステイするシニアにとっても朗報になります。また、国内の主要都市への中長距離のバス路線も発達しており、鉄道よりも低価格で豪華なシートなど設備も充実したバスが数多く運行されています。

治安面では、古くから治安の良好な国といわれてきましたが、近年では都市を中心に犯罪は増加しつつあります。日本人を巻き込んだ凶悪犯罪などは聞きませんが、スリやひったくり、置き 引きなどの窃盗は少なくなく、繁華街などでは充分気をつける必要があるでしょう。

台湾の4大主要都市といわれる台北、高雄、台中、台南は、台湾内でも指折りの発展した地域で、我々外国人が暮らしていくのに不便を感じるようなことは殆どありません。物価は他のアジア諸国と比較すると割高となりますが、都会の利便性と日本文化が感じられることを第一に考えるなら、海外移住や海外ロングステイの候補地として大きなポイントとなる地域でしょう。

台湾への入国は、日本人の場合、パスポートの残存有効期間が到着時に3ヶ月以上あることが必要で、観光での滞在が目的でその滞在が30日以内なら、ビザを取得する必要はありません。出国用(もしくは近隣第3国からの出国)の航空券か乗船券を所持していることが条件となります。ビザなしの入国では、30日期限以降の滞在延長はできません。

31日以上60日以内の滞在の場合は、短期滞在ビザを事前に取得する必要があります。申請は、最寄の台北駐日経済文化代表処査証部にて必要書類を添えて手続きします。なお、60日を超える滞在延長はできません。

【短期ビザの必要書類】
@パスポート
A写真2枚
B予約済みの往復航空券か乗船券、または便名を記載した領収書
C申請費用4400円(マルチビザは8800円)
D申請用紙1枚

2006年の2月より、日本人の退職者向けに新しく設けられたビザで、滞在期間はマルチプルタイプの6ヶ月となり、それ以降の延長はできません。申請は、最寄の台北駐日経済文化代表処査証部にて必要書類を添えて手続きします。この制度が実施された背景には、対日交流と日本人観光客の倍増計画がありますが、2005年に日本が台湾人の旅行者に対するビザ免除措置を恒久化させたことも影響しているようです。

【対象条件】
@.55歳以上の定年退職者で日本国籍を持つ人。
A.5万USドル以上の金融資産を保有する人。
B.2の条件に満たない場合には年金受給者である人。

【必要書類】
@日本の警察機関が発行した無犯罪証明書
A財政証明もしくは年金受給証明
B期間が半年以上の海外旅行保険加入証明

※同行する配偶者は年令不問で、戸籍証明、無犯罪証明、旅行保険加入証明を提出すれば同じ査証が発給されます。

台湾には巨大で設備の整った大病院が多くあり、中小の病院を整理統合していく病院の大型化が進んでいるようです。そのため一部の市立病院などでは外科医の不足などの事態も起こっているようですが、大病院ではそうしたことはなく豊富な機器と潤沢な医療要員を揃えているところが殆どです。

私立の「長庚紀念醫院グループ」の病院、政府直営の退役軍人病院である「栄民総合病院グループ」、国立台湾大学付属醫院などに代表される大病院は、高度な医療設備を揃え、医療技術も高く、日本や欧米と比較しても同等で、医療の水準はまったく遜色のないものです。特に情報処理の面では日本の病院よりも進んでおり、インターネットによる診療予約が多くの病院で導入され、画像を端末のモニターに表示するPACSというシステムS普及し、遠隔地医療が幅広く活用されているようです。

反面、個人の診療所では、レントゲン装置のあるところは少なく、全体に機器があまり揃っていないクリニックのようなところが多いようです。台湾では新しく保険制度が導入され、国民は誰でもわずかな負担で大病院での受診が可能になった現在では、こうした診療所は淘汰されていく可能性が高いようです。

台湾は、クリニックから病状に応じて大病院に紹介されるという仕組みではなく、直接大きな病院や大学病院にかかることができるシステムで、日本と同様、病院が医師を雇用するクローズドシステムとなっています。また、早朝の7時頃から夜の9時頃まで外来診療を行っており、あまり時間の制約を受けずに立ち寄れるため、海外ロングステイするシルバーにも好評なようです。

台湾の高齢の医師は、戦中の日本語教育を受けて日本語が堪能ですが、その数も徐々に減少しており、現在はアメリカへの留学が主流で、全体的には英語を話す医師が多いようです。大病院では、日本語対応のある別診療センターを備える台北の台安医院をはじめ、日本語での診療が可能な病院は多くあり、また、開業医には日本語で診療を受けられるところが多く、日本人が多く住む地域には日本人のかかりつけ医になっている施設もあります。日本語が通じない大病院では、患者を世話をするボランティアが多く、日本語の上手な人もいて通訳が可能な病院もあります。

台湾でのロングステイでは、集合住宅での滞在が基本で、公寓といわれるアパート、もしくはマンションタイプを選択するのが一般的です。台湾では、日系の不動産会社も数社あり、現地の不動産会社でも、日本人に対しては親切に相談に乗ってくれ、一緒に見て回ってくれるところが多くあります。不動産以外で探すとなると、街中の自治会の掲示板に張り出されている貸し部屋物件を見て直接問い合わせることもできます。

外国から来た語学留学生の多い大学周辺では、雅房と言われるルームシェアや套房と言われるワンルームタイプの部屋の貸出掲示が学校の掲示板などにあり、そうしたところでは比較的リーズナブルな部屋を探すことができます。物件を直接見ることなく、不動産会社の写真などでいきなり決めてしまうようなことはせず、1泊1000元前後の中級ホテルに滞在して、よさそうな物件を見てまわるのが、台湾での海外ロングステイの第一歩です。

一般的には、アパートのバス・トイレ付きワンルーム、もしくは1DK〜3DKのマンションタイプを探すことになりますが、それぞれ家具付きやまったく何もないものなど条件に違いがありますので、実際に見たうえで判断することが大切です。いずれのタイプも契約時に、押金といって敷金に当たるお金を家賃の2ヶ月分支払います。日本で言う礼金制度はなく、押金は契約終了時には問題がなければそのまま戻ってきます。

都市部にある分譲高級コンドミニアムも、不動産会社では賃貸物件として扱っており、家具や電化製品が揃ったコンドミニアムの場合には、1LDKで月3万元以上はかかります。比較的余裕がある場合には、長期滞在用の設備の揃ったホテルを利用することもできます。その場合には、月に3万元くらいはみておいたほうがいいでしょう。

また、台南や台中、高雄などの地方都市では、台北よりも2〜3割は安く借りることができるようで、最近では台北ばかりではなく、こうした地方都市に、海外ロングステイの拠点を持つシニアも増えつつあるようです。

中国料理の都、グルメの街として世界に名高い台湾では、土地本来の台湾料理に加え、四川、広東、北京、上海など中国の各地方料理がすべてそろい、その豊富なバリエーションは、街角にある小吃と呼ばれる屋台や大衆料理店などの安くて美味しいものから豪華な高級中国料理店まで、予算や都合に合わせて選択技は尽きないほどです。

小吃で食べる手軽な料理ですが、海外ロングステイの場合、台湾での食生活の基本は、実はこの小吃にあるのではないでしょうか。日本の鰹出汁に近い煮込み素麺や牛肉麺、豚肉と葱が餡の胡椒風味の中華風パン、醤油風味の豚肉煮込みのぶっ掛けご飯など、値段は格安、量も手頃、毎日食べても飽きない美味しい料理が数多くあり、人が集まる安くて美味しい店を探して自分の贔屓店にする、そうしたB級グルメこそ日常の食事として相応しいでしょう。

お茶の国でもある台湾独特の、茶藝館という中国茶を味わう喫茶店も街のあちこちにあり、スイカの種や落花生等を摘まみながらお喋りしたりのんびり過ごすのも台湾の習慣です。宋の時代に茶を風流に喫していた伝統から、茶藝館は凝った中国風の内装が多く、懐かしく落ち着いた風情を持っています。中には素食という精進料理や茶料理を供する茶藝館もあるようです。

海外ロングステイで長期に滞在すると、やはり時には和食が欲しくなりますが、ここ台湾には物凄い数の日本食レストランがあり、また日本食を台湾風にアレンジした日式料理というのもあって、日本食のバリエーションも相当豊かです。居酒屋タイプや焼肉屋、ラーメン店、トンカツ専門店に天麩羅料理店、丼モノなどもある定食屋、ランチセットのあるような和食処、高級な割烹レストラン、などのほか、素がき屋のように日本の飲食チェーン店も進出しており、台湾内でも多店舗のチェーンを展開しているようなところもあります。

西洋料理などの各国レストランも数多くありますが、中には洋食に中国風のテイストを融合させているようなところもあり、台湾ならではの洋食を楽しむこともできますます。ファストフードも、マクドナルドなどの国際的なチェーン店、モスバーガーなどの日系ファストフード、そしてローカル系の数多くの軽食やデザートのチェーン店があり、モスバーガーでは台湾にしかないようなメニューも充実しており、台湾はまさにグルメのテーマパークです。

日本食材については、日本からの輸入品はもとより、日本メーカーの現地生産品も多く、日系のデパートの食料品売り場や日系スーパーが品揃えも充実していますが、種類は多くありませんが、カルフールなどの外資系大型スーパーや現地のスーバー、コンビニなどでも入手可能です。

台湾の電圧は110Vで周波数は60HZ、プラグ形状も日本と同じですから、日本の電化製品はそのままで使える場合が多いようですが、ノートパソコンなどの精密機器には変圧用のコンバーターを使うほうがいいでしょう。ただしAC定格入力が「100〜115V」などのように許容範囲が示されてない場合や、東日本地域の50HZの製品でタイマーなど電源周波数に依存しているような製品は正常に作動しないことがあるようです。

台湾では、電話好きな人が多く電話が非常に発達しており、一般的なアパートやマンションではほぼ備え付けられており、国際電話も掛けられます。また、公衆電話も日本と同様に街のいたるところにあり、コイン式、テレフォンカード式、ICカード式の3種類があり、カード類はカード販売機で購入できます。日本と違うのは、コイン式の場合、度数が残っていてもお釣りが戻って来ず、そのかわり度数がなくなるまで続けて使えるというところです。

携帯電話は、日本と同様かそれ以上に普及しており、普及率は100%をはるかに超えており、一人で複数持っている人も良く見かけます。台湾の通信方式は他のアジア諸国や欧米と共通で、ICチップを電話機本体に差し込んで使うGSM方式で、電話機を代えても電話番号はそのまま使えます。携帯電話会社の競合が激化しており、契約タイプもかなり安く使えるようですが、居留ビザ以上の長期滞在ビザがないと購入できませんので、移住やロングステイの場合にはプリベイトタイプを使うのが無難でしょう。携帯電話機本体は、デパートやショッピングセンター、街中のモバイルショップで手軽に購入でき、シンプルな機能のもので2000元くらいからあります。プリベイトカードは、モバイルショップなどの他、街のコンビにでも購入できるようです。

持参のパソコンでインターネットを始める場合には、現地のプロバイダーで時間制のプリベイトカードを発行しており、カードは街中のコンビニなどでたやすく購入できます。また、台湾ではADSLのブロードバンドも普及しており、マンションの大家さんの了解があれば、パスポートだけで契約することができます。ADSLを契約すれば、モデムの据付からパソコンのセッティングまで、プロバイダーの業者がすべてやってくれます。プロバイダーは、日系のソネット台湾では日本語のサポートサービスを実施しており、シニアの海外ロングステイヤーには心強い限りです。また、パソコン王国の台湾では、パソコンを購入するとインターネットのセッティングをサービスしてくれるところが多いようです。

台湾では、地上波テレビは台湾テレビ、中国テレビ、中華テレビ、全民テレビの4局の民放局と公共テレビをあわせ現在5局になっています。ケーブルテレビはとても発達しており、安価で契約できることから台北での契約率は80%を超え、大部分の家庭で衛星放送を視聴しているようです。チャンネル数は100近くあり、CNNNや映画、音楽番組などの他、日本の番組を専門に流す局もNHK以外に4局ほどあり、音声はそのままオリジナルの日本語で中国語の字幕が流れます。一般のTVコマーシャルでも日本語を使ったものが多く、日本文化が浸透しているのがうかがえます。なお、ケーブルテレビ用のケーブルは、殆どのマンションでは各部屋に配線されています。

また、地理的な近さから、パラボラアンテナを設置すれば日本のBS衛星放送を全て受信、視聴することが可能です。個人が受信して視聴するのは、台湾では合法で、費用はパラボラアンテナとBSチューナー、それと設置料のみで日本のBS衛星放送の無料番組が楽しめます。

台湾では、400を超える新聞社があり、毎日約400万部発行されており、聯合報、中国時報、民生報、自由時報などが主要紙です。日本の新聞は、朝日新聞や読売新聞、日本経済新聞が香港から空輸され、台北市内では発刊日の夕方、他の地域でも翌日の午前中には配達されます。その他、台湾や日本の情報を掲載しているエコノ・タイワンや台湾通信、台北ウォーカー「な〜るほどザ台湾」や「台湾通信」などの日本語による雑誌や情報誌もあります。また、日本語で試聴出来るケーブルやBSなどの全TV番組の番組表やチケットなどの各種情報を掲載している雑誌などもあります。

台北市は、台湾最北部の台北盆地に位置し、中華民国の直轄市の1つで人口約263万人の台湾最大の街です。1949年以来、中華民国の臨時首都としての機能を果たす都市で、19世紀に清朝が台北府を設置して以来、日本の統治時代を含めて今日に至るまで、ずっと台湾の政治、経済、教育、文化の中心地でもありました。その歴史は、18世紀前半、北の貿易港である淡水から淡水河を遡上する帆掛船や蒸気船が龍山寺の辺りで荷をおろし、交易地として栄え出したのが始まりといわれています。

総面積は約272平方キロメートル、北部には、台北一の夜市として有名な士林夜市や外国人在住者の多い山の手高級住宅地の天母があります。古くから栄えてきた台北西部の中心地には、総統府や中正公園、二二八公園など日本統治時代の建築や清朝時代の古跡が多く残り、華西夜市で有名な下町情緒溢れる華西街では、台北最古の寺院である龍山寺や青草市場、戦前からの古い町並みが残る番薯街など、どこか懐かしく雑多な雰囲気が色濃く感じられ往時の栄華の名残を見ることができます。

最近ではその西部もMRTが乗り入れたことにより、ターミナルステーションとして大きく変貌を遂げつつあり、地下にはシティモールとイージーモールの2つのショッピング街ができ、そのアクセスの良さで人気を集めています。駅前に建つ台北の新しいシンボルとなった新光摩天大樓は、地上51階建ての超高層ビルで、その展望台から見下ろす台北の街の大パノラマは圧巻です。

近年開発が進む東部では、大型デパートや洒落たブティック、レストラン、カフェなどが集まる台北随一の繁華街のある敦化路、土・日曜、祝日に玉市、花市が開催される建國南路などが東部の中心で、外資系の会社や銀行、ホテルが集まるビジネス街の敦化北路や南京東路、孫文を記念する国父記念館、アジア最大規模を誇る台北世界貿易センターのある近代的なビジネス街など、経済的、商業的地区として大きく発展し、台北の新しい副都心として変貌してきています。

都会の賑やかさが好きで適度に日本文化も享受したい、食に対する探究心の強いシニアなら、物価が多少他のアジア諸国と比べて割高でも、台北をロングステイのベースとして、思う存分楽しめる暮らしができるでしょう。

日本から台北へは、札幌、仙台、成田、羽田、関西、名古屋、福岡、沖縄などの各地から、日本アジア航空、中華航空、ユナイテッド航空、ノースウエスト航空など数多くの航空会社から毎日多くの便が就航しています。一番遠い札幌からだと約4時間半、成田からだと約3時間半、福岡からだと約2時間半の所要時間です。台湾は航空路が発達していて、国内線は台北を基点として網の目のように張り巡らされていて便数も数多くあります。

中正国際空港から市内までは約60kmで、タクシー、エポートバスともに所要時間は約1時間です。エアポートバスは数社が運行しており、それぞれが異なるルートで市内を回るので、乗る前にバス会社のカウンターで行き先をチェックすることが大切です。国内線松山空港から市内までは、タクシー、エアポートバスともに所要時間は10分から15分です。

台北市内での移動は、台北捷運(MRT)が便利で、外国人でも安心して利用できる新しい交通システムで、台北市内と近郊を7路線で結び、快適に移動できる電車です。駅構内には、漢字と英語が併記された案内表示が数多くあり、乗り換えも分かりやすく日本人にとっても利用しやすい乗り物です。

タクシーは、台北駅やMRTの主要駅にはタクシー乗り場があり、また流しのタクシーも数多く走っており便利な乗り物ですが、雨の日や夕方には渋滞に巻き込まれて動きが取れなくなることもあります。バスは市内を網羅する路線があり便数も多く台北市民の足となっています。バス停の案内版には路線番号や行き先方面の停留所名が表示されておりとても便利な乗り物ですが、その複雑な路線を上手く乗りこなすには少し慣れが必要です。

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台湾市内にあるマンションの日本人向けの賃貸料相場は、2LDKで2万2千から3万元くらいであり、駐在員の住むような高級コンドミニアムだと4万元以上はするようです。套房と呼ばれるバスルーム付きワンルーム・タイプのアパートで1万2千から1万6千元、中にはキッチン付きのところもあるようです。

広いマンションの部屋の中をいくつかの小部屋に区切った雅房と呼ばれるルームシェアタイプの部屋の場合、キッチンや冷蔵庫、バス・トイレなどは共用で6千元くらいからあります。ルームシェアといっても20から30平米くらいのエアコン付きの部屋に家具やベッド、机、電話などは揃っており、8千元くらい出すとソファやADSLケーブルまで付いているところもあります。

また、台北にはボランティアで住宅情報を提供している「崔媽媽服務中心 (中華民国住宅曁社区服務協進会)」があり、登録料150元を支払って備え付けの用紙に自分の希望する家賃や地域、部屋のタイプなどの条件を記入すると、10分ほどでプリントされた20〜30件の物件詳細リストが手渡されます。登録料の他にはプリント代30元が掛かるだけですので、こうしたところで探してみるのもひとつの方法です。

滞在費の目安は、夫婦2人の予算で、2LDKのマンションを賃貸した場合には光熱費と合わせて約2万5千元、食費は時々日本食を外食した場合約2万元、交通費や趣味の遊行費と雑費が2万5千元、合計7万元となり約24.5万円で暮らせます。

台北での生活は、日常生活において何ら不便を感じることはなく、24時間営業のコンビニも世界一といわれる地域密度でいたるところにあるますし、数多くのデパートや巨大ショッピングモールなど買物の便利さは、日本の大都市と比べても何ら遜色はありません。日系のデパートやスーパーも数多くあり、日本食材をはじめ日本の製品も容易に手に入れることができますし、永漢国際書局や紀伊国屋書店では、日本の書籍も豊富に揃っています。

台北のデパートは現在、日系、台湾ローカル系が入り乱れ過当競争の渦中にあるようで、日本の大手のデパートが現地大資本と合弁もしくは提携して、日本のデパートと変わらぬサービスを提供しており、三越、高島屋、大丸、阪神百貨店などがそれぞれ営業しており、テナントには日本のブティックや眼鏡店、和菓子屋やベーカリー、コーヒーメーカーなども数多く入っています。

スーパーマーケットは、産地直送の新鮮な生鮮食料品を提供する台湾ローカルの農会(農業組合)系の超級市場(スーパーマーケット) が各地区にある他、香港系の頂好や恵陽などのスーパーマーケットが数多く見られます。日系のスーパーはサミット(善美)や稲毛屋があり、日本食材を豊富に取り扱っています。郊外には、カルフールなど欧米系の大規模なショッピングセンターがあり、豊富な品揃えで日本食材も揃っています。また、街に昔からある伝統市場では生鮮食料品が数多く揃い、新鮮な南国フルーツも安く手に入ります。

台北は、世界に名だたるグルメの街でもあり、外食産業が発達し、屋台でいただく小吃から本格的な料理まで、街中があらゆる中華の料理で溢れており、日本料理をはじめ各国料理店も数多く揃っています。

手軽な小吃も台湾の各地の名産料理が揃い、数え切れないほどの屋台や気軽な大衆料理店が街のあちこちにあり、夕方からは士林夜市などの縁日のような夜市も多く登場し、美味しい小吃がいただけます。また、デパートやショッピングモールのほとんどにはフードコートがあり、小吃や台湾料理はもちろん、エスニック、鉄板焼き、鍋料理、洋式、日本式とあらゆる料理が数多くあります。

日本食レストランはざっと数えただけで100軒を超えており、定食屋や和食処、家庭料理店、割烹、居酒屋などの業態の他、トンカツ、寿司、鍋、カレー、お好み焼、鰻、ラーメン、鉄板焼き、焼肉、ステーキ、しゃぶしゃぶなど、あらゆる種類の専門店があり、日本とほぼ同じ便利さで利用できますし、台湾ローカルの日本食風ファストフードやファミリーレストランチェーンを含めると、膨大な数になり、海外ロングステイするシニアには嬉しい限りです。

台北では、近郊を含め10を越えるゴルフ場があり、遠くても1時間ほどの所が多く、近郊まで足を伸ばしてもせいぜい90分で行けるところが殆どで、アクセスが良く予約も比較的取りやすいようです。淡水などの海近くの海浜コースや丘陵コースなど初心者から上級者まで楽しめる多彩なコースがあり、海外ロングステイの機会に始めようとするシニアにも魅力です。プレイフィは2千〜3千元程度が殆どで、中には1200元と格安のところや5千元近くする高級なコースもあります。

台北市内では、多くの日本人を含む外国人が中国語を勉強しており、語学学校も数多く充実しています。1ヶ月の短期から3ヶ月程度のコースまであり、海外ロングステイの機会に中国語をマスターしたいシニアも学んでいるようです。また、市内には多くのプールやジムの整ったスポーツクラブ、テニスクラブなどがあり、月会費も1200元程度からあります。台湾らしく、功夫(カンフー)などの中国武術や太極拳を学べる教室もありますから、体を動かしてみたい海外ロングステイヤーにも最適です。

街中には、故宮博物館や中正紀念堂など文化的な施設や歴史的な建造物なども数多くあり、ゆっくり時間をかけて市街地を探索し、歩き疲れたら伝統の茶芸館で一休みするのも台湾での海外ロングステイならではです。

近郊には、州子湾海水浴場をはじめビーチリゾートも数多くあり、マリンスポーツやキャンプ、バーべキュー等もできますし、近場の磯では魚釣りもできますから、アウトドア派のシニアにも楽しめます。

台北には、すぐ近くの北投温泉や東部幹線で約1時間販半ほどの礁渓温泉など気軽に行ける温泉があり、本格中華レストランや茶芸館、エステなどまで併設した大型ホテルから、ふらっと入れる銭湯まであり、のんびり体を癒すにはいいです。また、名物トロッコ列車に乗れる山紫水明の景勝地として有名な烏来、戦前は炭鉱の町として栄えたゴシック様式の壮麗な街並みのある三峽など、日帰りで行ける行楽地も数多くあります。

台中は、台湾の西部中心部よりやや北に位置し、台北、高雄に次ぐ台湾第3の都市ですが、近年の台湾経済の発展を支える成長の著しい都市で、現在の台湾経済や文化面でも重要な役割を担っている新しい都市です。新都市らしく街並みも整備され道路も広く、いまだ街のあちこちで都市作りの工事が続く活気のある街です。また、暑い夏と冬の温度差はわずかに10度ほどと年間を通し温暖で、台湾の人々の間でも、台湾中で最も気候の良い街と言われています。

台中は、19世紀の後半に清朝の台湾府が置かれていたこともあり、街は古都らしい落ち着いた風情も残しており、孔子廟や寶覚寺、中国宮殿スタイルの建物が美しい忠烈祠など歴史的な古跡もあります。また、台湾きっての観光地である日月潭や阿里山へ向かう玄関口として、多くの観光客が訪れる観光都市としての機能も持っています。

街の以前からの中心は、台中車站(台中駅)から北西に真っすぐ延びる中正路を中心としたエリアで、駅の周辺は碁盤の目状に小さな商店が集まっており、通りが台中港路に変わったあたりから新しい街の中心地に変り、ホテルや大手のデパートが建ち並び街の雰囲気も垢抜けています。また、精明一街という台中で話題のショッピングストリートでは、ブティックやオープンカフェ、ギャラリーなど個性豊かな店が立ち並び、休日には路上コンサートなども行われる若い人の多い街となっています。台中は大学が多く台北市に次ぐ数の大学があり、学園都市としても有名で日本からの留学生も多く、日本人移住者やロングステイヤーにとっても親しみの持てる街です。

また、台中と台北のちょうど中間あたりにある新竹市は、台湾のシリコンバレーと呼ばれIT関連の先端都市として近年注目されつつある街で、郊外のサイエンスパークには外資の巨大企業や日系企業が立ち並び、清代からの古い城下町の街中には日系デパートも進出し、住み心地のよさから台北とともに海外ロングステイの滞在候補地として認識されつつあるようです。

台中には日本からの直行便は出ておらず、台北で国内線へ乗換えとなります。台北から台中空港へは華信航空(マンダリン)航空が毎日1便就航しており、その所要時間は約50分です。台中からは、台北の他、花蓮や台東、馬公、金門へ向かう国内定期路線が就航しています。空港から市内への交通は、バス、タクシーともに約40分の所要時間です。

台北から高雄への便は1日90便と数多くあり、台北から高雄まで飛んで、高雄からバスで台中へ向かうというルートもあります。高雄から台中までのバスの所要時間は約2時間で、30分毎に出ているようです。もしくは、台北の中正国際空港から直接バスで台中に向かうこともでき、所要時間は約2時間45分で、20分毎に出ているようです。

鉄道では、台北から西部幹線の特急自強号で約2時間15分、特急呂光号で約3時間で、エアコン付きの全車指定席です。2006年10月、台湾高速鉄道が開通すれば台北から約1時間で着くようになります。市内ではバスが循環していますが、本数があまり多くないようです。タクシーは数多く走っており、料金も75元とかなり安いのですが、台中駅前などの客待ちタクシーの中には、悪質なドライバーもいるようで、注意が必要です。

台中では、台北でマンションを賃貸するよりも相当安く借りることができ、24時間体制のセキュリティのある2LDK(100平米)のマンションが、で月1万5千元程度からあります。1LDKほどのもう少し小さい部屋の場合には、同じく24時間のセキュリティのある清潔なマンションが、月1万元程度であります。

台中では、新しい集合住宅が増えつつあり、台北よりも地区年数の新しい集合住宅が多く、公共のスペースも広く取っているところが多いようで、敷地内にはプールやフィットネスクラブのあるところが多いようです。台中の大学に留学している学生が寄宿するようなワンルームタイプのアパートでは、8千元くらいからエアコン付きの部屋があるようです。

台中での滞在費の目安は、夫婦2人の予算で、マンションを賃貸した場合には光熱費と合わせて約1万7千元、食費は時々日本食を外食した場合約1万8千元、交通費や趣味の遊行費と雑費が2万2千元、合計5万7千元となり約20万円で暮らせます。

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台中では、新光三越やSOGOの日系大手デパートがあり、地下にあるスーパーマーケットでは日本食材の品揃えも充実しています。アジアでも有数の超大型商業施設といわれる新興三越では、その内装やテナントも日本の三越とほぼ変わないようで、衣料品なども日本のものがかなり揃っているようです。その他、中友百貨や遠東百貨、Idee、Tiger・Cityといった台湾ローカル系のデパートやショッピングモールが数多くあり、それぞれ台北の店舗とほぼ同様の品揃えで、衣料品や生活用品も充実しており、多少の日本食材も揃えています。

日本人が多く住んでいるエリアには、日系の稲毛屋スーパーマーケットがありますが、同じく日系の丸久とあわせ市内に数店舗の日系スーパーが点在しており、日本食材を含め日常の買物には不自由しません。台中の駅近くには、建国市場という生鮮食品を中心とした巨大な市場があり、鮮度の高い食材を手軽に手に入れることができます。そうした市場には、通常の朝市以外に黄昏市という形態があり、夕方近くから夜8時頃までやっているようです。また、台中には日本の紀伊国屋書店が市内に2店舗あり、日本の書籍や雑誌なども手に入れることができます。

台中には、日本食レストランも数多くありますが、夜市の小吃の中にも日本食をアレンジしたものが多く、台中市民に日本食がいかに浸透しているかがうかがえます。ファストフードも他の都市同様、あらゆるものが揃っており、日本のモスバーガーなども当地オリジナルのメニューを出して市内にいくつもの店舗展開をしています。西洋料理レストランもありますが、ホテルの各国料理はともかくとして、街中のカジュアルなレストランでは、スパゲティや肉料理なども台湾風にアレンジされたものが多いようです。

台中の名物といえば、太陽餅という甘い中華菓子で、街中には太陽餅を販売する100軒以上の古くからの店が軒を連ねています。またそれとは対照的に、市街地には洒落たカフェも数多く登場し、煉瓦を敷き詰めた雰囲気のある道に置かれたテーブルで、のんびりお茶を楽しむというのも海外ロングステイならではのスローライフです。

台中は学生の多い町でもあることから、市内には中国語や台湾語を学べる語学学校もあり、レッスンを受けて食事や買物で使えるように頑張ってみるのも楽しいです。また台中市内には、いくつかのプールがあり、台中市民が趣味や健康維持で通っているようです。中には温水設備を整えた室内プールもあり、スイミングが趣味のロングステイヤーも利用することができます。

台中には、近郊に6つのコースがあり、自然に囲まれたコースでのんびりゴルフのプレーが楽しめます。遠くても市内から1時間以内の距離で、プレーフィは2〜3千元のところが多いようです。

郊外のビーチがきれいな通霄海水浴場や崎頂海水浴場では、キャンプ場やバーベキューの設備も整っており、海辺でのんびりした時を過ごすのには最適です。また、近郊にはスキューバダイビングのできるスポットもあり、シニアのダイバーも楽しんでいるようです。街から少し離れたところには、亞哥花園という四季折々の植物が美しい広大な庭園があり、郊外では、バナナやパイナップルなどの果物も生産され、観光農園もあるようで、ハイキングがてら足を伸ばすのも楽しいです。

台南は、台湾の西南、高雄の北方に位置する都市で、台湾内で早くから開けた地区の1つであり、また鄭氏政権時代には約220年間にわたり台湾の首府であったことから、多くの古跡や寺廟が残る古都として知られ、現在も台湾の第4番目の大都市です。街のどこを歩いても史跡に会えるとまで言われるほど歴史的建築や古刹が街中に散在し、オランダ人によって建てられた赤嵌楼(プロビデンシャ城)や台湾最古の孔子廟、英雄である鄭成功を祭った延平郡王祠、開元寺、五妃廟、官庁の建物もオランダ風のものが多く、見所の多い街でもあります。

台南は、椰子やガジュマルの木が似合う南国ムード漂う街でもあり、高雄と同様に台湾語を話す人が多く、南国の大らかな気質を持つ人々とどこか潤いの感じられる落ち着いた街並みから、台湾の人々の間でも、台湾の中で一番暮らしやすいところと言われているようです。台南にある国立成功大学は歴史のある大学で、中国語を学ぶ日本人留学生も何人かおり、海外移住や海外ロングステイを計画しているシニアにとっても、親しみを感じる街となるでしょう。

台南は、台湾の中で一番小吃店が多い街としても知られ、観光客には案外知られておりませんが、夜市は台湾で最もスケールが大きく、武聖夜市や小北夜市などでは連日明け方近くまで賑わっています。

日本からの直行便はなく、台北で国内線に乗換えとなります。台北からの便は1日9便あり、所要時間は約45分です。台北から高雄への便は1日90便と数多くあり、台北から高雄まで飛んで、高雄から列車で台南へ向かうというルートもあります。高雄から台南までの列車の所要時間は約30分です。台南からは、台北の他、金門、澎湖へ向かう国?定期路線が就航しています。空港から市内への交通は、バス、タクシーともに約40分の所要時間です。

鉄道では、台北から西部幹線の特急自強号で約4時間、特急呂光号で約5時間で、ゆったりしたリクライニングシートの全車指定席です。2006年10月、台湾高速鉄道が開通すれば台北から約1時間15分ととても早くなります。その他、長距離高速バスは、台北から約4時間販、20〜30分おきに運行されています。

市内での移動は、台南市公車のバスが台南市内の路線、興南客運が主に台南県内の都市間を結んでおり、長距離では台北、台中、嘉義、高雄、屏東などの各都市へ向かう高速バス路線があります。タクシーは数多くあり、基本料金も80元と割安ですが、市内の主だったところへは徒歩が便利です。その他、台南の安平港と澎湖を結ぶ超級星号や天王星号というフェリーもあるようです。

台南では、台北と比較するとマンションの家賃がかなり安く、台北と同じ額を出せば相当広い部屋を借りることができます。場所にも寄りますが、市街地に近い便利なところで、2LDK(100平米)の家具付きマンションが、月1万8千元くらいであります。24時間のセキュリティがあり、中にはプールなどの付帯設備が充実しているところもあります。

台南郊外では、セキュリティが整った敷地内に広い庭があり、室内プール、ビリヤード、フィットネス、図書館などが揃っていて家賃が月に1万2千元、歩いていける圏内にスーパーマーケットやコンビニもある、などという物件も見つかります。

台南での滞在費の目安は、夫婦2人の予算で、郊外のマンションを賃貸した場合には光熱費と合わせて約2万元、食費は時々日本食を外食した場合約1万8千元、交通費や趣味の遊行費と雑費が2万2千元、合計6万元となり約21万円で暮らせます。

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台南での買物は、西門にある巨大な日系大手デパートの新光三越がありますが、高雄まで足を伸ばすと日系の大型デパートが数多くあり、時々は散歩がてら電車に乗って高雄まで買出しに出かける海外ロングステイヤーもいるようです。地元ローカルデパートでは、かつて街一番の繁華街だった中正路にある林百貨や遠東デパートが交通の便も良く便利です。台南駅からは、三越や遠東デパート、ワーナービレッジ、長距離バスターミナルを巡回する真っ赤な無料バスが運行されており、買い物や食事に利用できます。

台南では、フランス系のカルフールやFocus、京華城ショッピングモールなどの大型ショッピングモールもあり、スーパーマーケットも数多くありますので買物する場所には不自由しませんが、生鮮食料品などは、町に5、6箇所ある公共市場で手に入れるのが安くて新鮮なようです。日本本食材も、新光三越地下のスーパーマーケットでは、随分豊富な品揃えとなっており、おおよそのものはここで揃います。

台南の夜市では、台南名物の虱目魚(サバヒー)という魚を使った粥やビーフンが絶品で、他にもタゥタゥオ魚羮や牡蠣捲、蝦巻、牡蠣仔煎など海に面した台南ならではの小吃が数多くあり、小吃店ばかりでなく立派な海鮮料理店でも味わえます。また、蝦仁飯というエビをご飯にのせた丼も名物のひとつで、矮仔成蝦仁飯という店では、創始者が日本統治時代に日本料理を学び、日本人の口に合うような料理を作ったのがこの蝦仁飯だ、というようなエピソードも残っています。他にも担仔麺もここ台南の名物で、台北あたりのものとは料理の方法が随分違うようです。

ファストフード関係も、欧米系や日系、地元系の様々なものがデパートやショッピングセンターに入っていて気軽に利用できます。日本食レストランも数多くあり、ラーメン屋や焼肉屋、カレーやグラタンなど日本風洋食、居酒屋、割烹風和食処まで揃っており、地元の人も日本食にはなじみが深いようです。

台南は、街の歴史から文化の古城としても名を馳せており、億載金城や赤嵌楼など数多くの古跡や歴史的建造物が残っており、時間をかけて巡りながら、台湾の歴史や文化を体感するにも最適な滞在地です。また、台南の郊外には、曾文ダムや関仔嶺、月世界、南部横貫道路など有名な景勝地があり滝や渓谷、森林、渓流、高山などレジャーに適した自然が豊富にあり、ハイキングやトレッキングにも適した滞在地です。

海浜地区には塩田や湿地、砂州など自然に恵まれた環境から、様々な動植物が育まれ、その生態を観察するボランティアグループなどもあり、生物や自然の観察に興味がある場合には、そうしたグループに参加するのもいいでしょう。

台南には、ほんの少し足を延ばせば、北投・陽明山・四重渓とともに台湾四大温泉に数えられており、また美人の湯としても名高い関子嶺温泉があります。泉質は、世界中で当地以外には鹿児島とシシリー島にしかないという珍しい濁泉で、岩石層の泥質と鉱物質が含まれているため、皮膚の過敏症や疲労回復、美容に効果があり、ロングステイで体を癒すシニアにも人気があるようです。

台南には、市内から15分と便利なロケーションに日本人設計のゴルフ場があり、その他近郊にアップダウンのあるいくつかのコースがあります。プレーフィは1600〜3400元と様々です。ウォータースポーツ派のシニアには、台南から空路で30分の澎湖群島まで足を伸ばせば、魚釣りやスキューバダイビングなどが楽しめますし、澎湖は島を埋め尽くすほどのアジサシが棲息し、鳥類のパラダイスとなっていますから、自然観察派のシニアにも興味深いところです。

高雄は、西に台湾海峡、南はバシー海峡に面し、通年暖かい気候の街で、台湾では台北に次ぐ2番目の台湾南部最大の都市です。台湾随一の高雄港には大きなコンテナが立ち並び、インド洋と東北アジアを結ぶ重要な中継拠点ともなっています。政府から新開発地域に指定され、道路が非常に幅広く良く整備された産業都市ですが、普段の会話では台湾語を話す高雄の人には、南国らしい伸びやかで大らかな気風もあり、海外移住や海外ロングステイの滞在候補地としても脚光を浴びつつあります。

高雄最大の繁華街である三多三路には、日系の新光三越やSOGOデパート、各種のブランドショップなどが集中し、五福路と中山路が交わる辺りでは、伊勢丹や新堀江商場、城市光廊など、特に若者が集う高雄の人気スポットとなっています。旧市街地には、日本統治時代に建てられたコロニアル風の高雄歴史博物館、旧高雄駅、前打狗英国領事館などの歴史的建築物が多く残っています。

高雄市に滞在する大きな魅力は、南国の地方都市らしいゆったりした街並みと大らかな人柄、そして毎日がお祭りの縁日のような夜市が盛んなことでしょう。そんな夜市を代表するのが六合夜市で、中山路と自立一路の間の約400mの間に150近くの小吃店が立ち並び、毎夜6時から夜中の2時まで地元の人や観光客で賑わっています。

日本からは、成田と関西から日本アジア航空が直行便を就航しており、所要時間は約4時間から4時間半です。国内線では、台北からの便は毎日90便もあり、5分〜10分毎にフライトしています。高雄小港国際空港から市内への交通は、バス、タクシーともに約30分の所要時間です。

鉄道では、台北から西部幹線の特急自強号で約4時間20分、特急呂光号で約5時間半、特急列車は全てリクライニングシート冷房付きのデラックスな全車指定席です。2006年10月、台湾高速鉄道が開通すれば台北から約1時間30分と便利になります。その他、長距離高速バスは、台北から約5時間、20〜30分間隔で運行されています。また、長距離バスは台南地域へ数多くの便を運行しています。

市内での移動は、バスがかなりの地域をカバーしており、エアコン付きとなしがあり、バス停にはバスの番号と行き先などが表示されており便利なのですが、あまり本数は多くないようです。タクシーは数多く走っており、基本料金も80元と割安ですが、23時から翌6時までは割り増しとなるようです。

高雄では、台北でマンションを賃貸するのと比較すると少しは安く借りることができ、2LDK(100平米)のセキュリティの整ったマンションが、月2万元程度からあります。また、開発地区に指定されていることもあり日系企業が多く、日本人の駐在員が住むような市街地のコンドミニアムだと同じような広さでも月3万元以上はします。

高雄には大学も多く、大学周辺の学生の住む街などには比較的リースナブルなアパートも多く、そうしたところでは家具やエアコン、TVなどの電化製品が付き、バストイレ付きのワンルームタイプで月に1万元くらいからあります。

滞在費の目安は、夫婦2人の予算で、マンションを賃貸した場合には光熱費と合わせて約2万3千元、食費は時々日本食を外食した場合約1万8千元、交通費や趣味の遊行費と雑費が2万2千元、合計6万3千元となり約22万円ちょっとで暮らせます。

高雄には、台湾で唯一の伊勢丹デパートがあり、そのテナントには多くの日本食レストランや日本書籍が充実した紀伊国屋が入っており、日本の生活雑貨なども手にいれることができます。その他にも新光三越やSOGO、阪神など日系の大型デパートがあり、日本食材や日本の生活用品などは容易に手に入れることができます。また、地元ローカルの漢神名店百貨や大統百貨店、遠東百貨店など数多くのデパートやショッピングセンターが揃い、大樂などの地元系スーパーでも日本食材はとても充実しています。また、日本書籍は永漢国際書局でも豊富な種類が揃っています。

高雄は市場の多い街で、生鮮食料品以外にも様々な市場が街中に点在しています。高雄駅の近くにある新興市場では衣料品や雑貨が多く、建国路の三段にある三鳳中街国際市場では乾物関係が豊富に揃います。その近くにある三鳳中街は孝雄最大の問屋街ですが、雑貨や布などが所狭しと並べられ、アメ横のような雰囲気を持っています。高尾駅の近くには青草(ハーブ)市場があり、ハーブと薬草の香りが漂っています。

高雄の街を歩くと「素食」の2文字が良く目に付きますが、そうした肉や魚介類を一切使わず野菜だけで調理されたベジタブル料理を提供する素食レストランが、高雄には数多くあります。また、自助餐という自分で食べたいものを食べたいだけ摂って清算するシステムの自助餐のチェーン店も数多くあり、店によって料理の種類もそれぞれ特色があり、台南や高雄を中心にチェーン展開している96清粥小菜などでは、手軽にバラエティ豊かな台湾料理を味わうことができます。

高雄には、観光客にも良く知られた六合夜市をはじめ、地元の人々が集う光華夜市など全部で6つの夜市があり、通りに沿って並ぶところや広場に広がるところなど、それぞれ高雄らしい海鮮物の小吃が数多く立ち並び、輪投げなどのゲームや雑貨などもあり、地元の人々の憩いの場となっています。また、そうした気軽に利用できる大衆料理店ばかりでなく、澎湖から空輸した新鮮な海鮮を使った本格的な澎湖料理が味わえる高級海鮮レストランなども充実しています。

日系のミスタードーナツなどファーストフードの店も数多くあり、日本食レストランも他都市と同様に充実しておりますが、高雄は喫茶店の多いところでもあり、街中には気軽に入ることのできるコーヒーショップや中国茶を楽しめる茶藝館や茶館なども数多くあります。

高雄では、市内から20分から1時間の距離に5つのゴルフコースがあり、狭くうねったフェアウェイが特徴のコースが多いようです。中には今では珍しくなった手引きカートのコースもあり、シニアの健康維持にも適しているようです。プレイフィは2千から3千元が中心ですが、朝9時までは割引というコースもあり、早起きして出かけるのがお得です。

高雄市内には、中国拳法や太極拳を学べる教室があり、地元の老若男女で賑わっており、そうした教室では海外ロングステイのシニアでも気軽に学ぶことができるようです。市内には私立のプールもいくつか点在しており、スイミングで体力維持を図ることもできます。

街の高台には、高雄市全景を一望でき夜景が美しい寿山公園があります。街のはずれには、観音や武将を背中に乗せた龍が入口に鎮座する春秋塔、虎と龍の口が出入口になった龍虎塔などが湖畔に立ち並ぶ蓮の花で有名な蓮池潭があり、気軽に街歩きが楽しめます。また、高雄港を取り巻く砂州には、海鮮料理が名物の屋台街や砂浜のある旗津海岸公園があり、市街地から超高層ビル群を眺めながら、10分程度のフェリーでの船旅を楽しむのもいいでしょう。

また、バスに乗って1時間ほど南に向かえば台湾の最南端に到達し、美しい墾丁国家公園では雄大に広がる海の景色が眺められます。国家公園内にある墾丁海水浴場では、ヨットやスキューバダイビング、魚釣りなどのマリンスポーツを楽しむことができます。

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